MM総研の調査によると、スマートフォンの月額利用料金の平均は4,317円で、2023年1月より141円、2020年12月と比べて1,017円安くなった。購入時のスマホ平均価格は7万3,380円で、前回より677円上昇。とくに、6万円台以上のモデルが増加している。今回はスマホ実態調査結果についてお伝えしていこう。
スマートフォンの月額利用料金は平均4,317円
MM総研が8月22日に発表したスマホの実態調査結果によれば、スマートフォンの月額利用料金は平均4,317円を記録した。これは、2023年1月に比べて141円、2020年12月に比べて1,017円も安くなったことを示している。
2023年7月、15歳から69歳の男女27,543人を対象に、携帯電話の月額利用料金と音声通話・データ通信サービスについて調査したもので、この金額は端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払い総額である。
MNO 4ブランド(大手キャリア)のスマートフォン利用者は、平均で月額5,047円の利用料を支払っている。一方、楽天モバイルを除くMNOのフィーチャーフォン(ガラケー)利用者は2,452円となった。サブブランドの利用者の月額利用料金は3,033円、そして、MVNOの利用者の月額利用料金は1,909円となっている。
スマートフォンの端末購入金額は平均70,338円、中価格帯が人気
スマホの購入平均価格は70,338円で、前回調査より677円上昇している。これは、円安や物価上昇、高価格帯のモデルの増加が影響している。とくに、2〜3万円台のスマホが減少し、6万円台以上の中高価格帯が増加している、とMM総研は分析している。
5G対応のスマホの平均価格は80,208円に対し、4Gや3Gは57,247円と、22,961円の差がある。MNO 4ブランドユーザーの支払い平均は75,558円。MNOは22,595円、サブブランドは60,568円、MVNOは53,996円である。OS別では、iOS(iPhone)は96,184円、Androidは53,924円の平均価格となった。
スマホの月間データ通信量の平均は10.33GBで、中央値は3GBだ。このデータ量は、6年半前と比較して2.5倍増だが、近年のコンテンツやサービスの進化を考慮すると、その伸びは小さい。日本のキャリア段階制プランは、他国には見られない特徴だ。この日本独自の料金プランはキャリアと利用者双方にメリットを提供し、今後の動向が注目されている。
出典元:【MM総研】