2023年9月11日、AppleはiPhone 6sや7などの古いiPhone向けに「iOS 15.7.9」を公開しました。これはiOS 16にアップデートできない機種の脆弱性に対処したもので、古いiPhoneのセキュリティを強化できます。急いでアップデートしておいたほうがいいのでしょうか? そこで今回は、筆者所有のiPhone 6sを実際にiOS 15.7.9にアップデートしてみましたので、その詳細を確認してみましょう。
iPhone 6s/7/SE(第1世代)を安全に使える「iOS 15.7.9」がリリース!
23年9月19日には、iPhoneの最新OS「iOS 17」がリリースされますが、iPhone 7以前の古い機種はそもそもひとつ前のiOS 16にもアップデートできません。
そこでAppleでは、2023年1月23日に古いiPhone向けにセキュリティ機能を向上させた「iOS 15.7.3」をリリースしました。対象になる機種はiPhone 6s/7/SE(第1世代)となっています。
これによって、iOS 16にアップデートできない古いiPhoneでも、引き続き安全に利用できることになりました。
iOS 15.7.3がどのようなものなのか詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
その後、Appleはセキュリティアップデートを繰り返していますが、23年9月11日にはセキュリティアップデートの最新版「iOS 15.7.9」がリリースされました。
対象となるのはiPhone 6s/7/SE(第1世代)で、新機能はなくセキュリティの脆弱性に対処するためのアップデートとなっています。
●Apple「iOS 15.7.9 および iPadOS 15.7.9 のセキュリティコンテンツについて」は→こちら
【iOS 15.7.9の対象となるiPhone】
・iPhone 6s (全モデル)
・iPhone 7 (全モデル)
・iPhone SE (第1世代)
■iOS 15.7.9のアップデート内容
対象:iPhone 6s (すべてのモデル)、iPhone 7 (すべてのモデル)、iPhone SE (第 1 世代)
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性があり、悪用された可能性があるという報告を受けている
説明:メモリ処理を強化し、バッファオーバーフローの脆弱性に対処した
なお、iOSのアップデートをしばらく行っていなかった人も多いと思いますので、改めてiPhoneのアップデート方法を紹介しておきます。
iPhoneをアップデートする手順(iPhone 6sの場合)
まとめ
いかがでしょうか? iOS 15.7.9は古いiPhoneを今後も安全に使うためのものです。もし、アップデートの該当機種を使用しているなら、今すぐアップデートしたほうがいいでしょう。
これでしばらくは安心して古いiPhoneを利用できますね!