iPhone 15シリーズ「mini」販売せず、復活もなさそう – 小サイズの需要はあるのになぜ?

iPhoneシリーズの過去をさかのぼってみると、iPhone 12・13シリーズには「mini」があったことに気づく。だが、今回発売のiPhone 15シリーズにはその名はなく、前作のiPhone 14シリーズでも存在しない2年で終了したモデルだ。「消えた名機」の裏側について、Apple関連の情報を発信する海外WEBサイト・MacRumorsでハートリー・チャールトンが言及している。miniモデルが終了した理由は率直に言うと、売れ行きが芳しくなかったことが大きい。悲しいかな、Appleは、「mini」のないiPhone 15シリーズを発表したのと同時に、iPhone 13 miniの販売を終了した。

iPhone 12 mini、iPhone 13 miniは販売不振で早期に終了

(Image:ms_pics_and_more / Shutterstock.com)

iPhone 13 miniはiPhone 12 miniより売れなかったようだ

iPhone 12、13シリーズには「mini」はラインアップされていただけに、売れ行きの不調は意外にも受け取れる。iPhone 11シリーズは、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxと3種類のラインナップだったのが、iPhone 12シリーズはこれに加えて、iPhone 12 miniが仲間入り。

iPhoneにおいて小さいサイズを発売してほしいという声は多く、Appleファンは長年にわたって、高性能で小画面デバイスのiPhoneを提供してほしいと願っていた背景もあり、待望の発売といった感があったものの、調査会社CIRPが発表した2020年10月~11月のアメリカでの販売シェアはシリーズの中でわずか5%という結果だった。

別の調査でも、2021年1月前半のiPhone 12シリーズのモデル別販売台数において、iPhone 12 miniのシェアは6%だった。さらには、2021年第2四半期(4月~6月)に、AppleはiPhone 12 miniの生産を完全に終了した、とJP Morgan Chaseが分析結果を発表する。発売から1年も経たない短時間で生産を終了するほど不振だった。

今後も「mini」が復活することはなさそう

iPhone 13シリーズ。シリーズのラインナップはiPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max(画像は「Apple」公式サイトより引用)

それでは、なぜ、iPhone 13 miniは発売されたのか。不信を打開できる秘策があったのかと期待してしまうが、Appleは次世代のiPhoneの生産をかなり早い時期に開始しているため、miniの開発を停止できなかったというのが真相だ。iPhone 12 miniが不振だったといっても、iPhone 13 miniの生産計画はゼロにできる段階ではなかったのだろう。2021年の秋に発売されたiPhone 13 miniは、2022年4月に前出の調査会社CIRPが発表したところ、iPhone 13シリーズのモデル別販売台数でシェア3%という散々たる結果だった。

待望だったにもかかわらず、ここまで販売不振に陥った理由はなんだったのだろうか。一説には、手が大きい人が多いアメリカ人には向かなかったのではないかと言われている。他には、画面が小さい割に、販売価格が高いという割高感を払拭できなかったのではないかともいわれている。そして、iPhone 13 miniは販売終了した。

小さいサイズのiPhoneがいいといった声はたまに聞くのだが、これまでのうわさからすると「mini」モデルが復活することはなさそうだ。それどころか、iPhone 16シリーズでは、ディスプレイサイズが6.3インチや6.9インチとさらに大きくなるのではとされている。

引用元:【MacRumors

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