モバイル・IT分野の市場調査を行うMMD研究所(運営:MMDLabo/東京都港区)が、「iPhone 15シリーズに関する購入意向調査」を実施。15歳~69歳の男女でiPhoneユーザーと、Androidユーザーを対象に、「iPhone 15シリーズを購入したいか」を質問したところ、iPhoneユーザー25.9%が購入の意向(「購入する予定」「購入を検討している」)を示した。
やはり手頃な価格が人気? 半数以上の人が「iPhone 15」の購入を検討
一方、Androidユーザーでは購入意向は8.4%となった。前回の「iPhone 14」シリーズ時の調査と比べると、購入意向はiPhoneユーザーが2.1ポイント、Androidユーザーが0.5ポイントそれぞれ増加。発表前には「今回は大きく進化する」とも言われていた「iPhone 15」シリーズだが、実際に発表されてからも、ユーザーの期待は、iPhone 14の時を上回っているようだ。
ついで、iPhone 15シリーズ購入意向者に、購入を検討しているモデルを質問。結果は、1位「iPhone 15」(55.5%)、2位「iPhone 15 Pro」(18.9%)、3位「iPhone 15 Plus」(17.5%)、4位「iPhone 15 Pro Max」(13.7%)の順になった。ただし、ストレージの容量別では、iPhone 15の「128GB」(34.7%)、同「256GB」(22.9%)、同「512GB」(14.1%)についで、「iPhone 15 Plus(128GB)」が11.6%で4位に入っており、価格の手頃な端末が人気の上位になっていることがうかがえる。
なお、iPhoneユーザーおよびAndroidユーザーに、「iPhone 14シリーズ以前の端末が安くなったら購入したいか」を尋ねたところ、「購入する予定」「購入を検討している」を合わせた購入意向は、iPhoneユーザーで32.6%、Androidユーザーで11.7%となった。「セール価格になっても購入する気はない」は、iPhoneユーザーで59.7%、Androidユーザーで85.5%となっており、価格が下がってもiPhone 14以前にはあまり興味がないようだ。
iPhoneユーザー、Androidユーザーとも買い替え頻度は減少傾向に
たとえ、端末価格が下がっても、あまり旧シリーズに食指は動かないらしいが、そもそもスマホの買い替え頻度自体、それほど多いとは言えないようだ。調査の結果、買い替え頻度は、iPhoneユーザーは「3年に1回程度」が24.2%で最多。「4年に1回程度」が21.1%、「5年に1回程度」が15.8%となった。一方、Androidユーザーは「3年に1回程度」が25.3%と最も多く、次に「4年以上に1回程度」が16.4%、「買い替えたことがない」が15.8%となった。
なお、「3年に1回以上」の割合は、前回「iPhone 14」シリーズの調査時と比べて、iPhoneユーザーで6.1ポイント、Androidユーザーで3.2ポイントそれぞれ減少したという。これまで格段の進化を遂げてきたスマホだが、現状のスマホのスペックですでに必要十分、あるいはそれ以上というユーザーも少なくないだろう。そう考えると、価格の面も含めて、OSやセキュリティのアップデートに対応しているうち、バッテリーの持ちに不満がないうちは買い替えを控える傾向は、今後、ますます増えていくかもしれない。
出典元:【MMD研究所】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)