楽天グループの通信キャリア「楽天モバイル」。分かりやすいワンプランの低価格料金プランや、楽天ポイントが貯まることに魅かれて利用している人が増えています。
ところが楽天モバイルは過去に大規模通信障害を起こしたことも。楽天モバイルの電波が繋がらない時、リアルタイムで通信障害が発生していないか確認する方法や、通信障害が起きていないにもかかわらず繋がらない時の対処法などを今回は解説します。
楽天モバイルに通信障害が起こった時の確認方法
楽天モバイルに通信障害が起こったかもしれないという時に、確認する方法をご紹介します。
楽天モバイル公式サイトや公式X(旧Twitter)で確認
通信障害かも?と思ったら、まず 楽天モバイル公式サイトや、楽天モバイル公式X(旧Twitter)アカウントが発信している情報をチェックしてみましょう。
(画像引用元:楽天モバイル公式サイト)
他社キャリアやWi-Fi環境での接続が可能か確認
スマホをデュアルSIMで利用している場合は、他社キャリアに切り替えてみましょう。他社キャリアで繋がる場合は、楽天モバイルに通信障害が起きている可能性が高く、他社キャリアでも繋がらない場合はスマホ端末自体に問題が起きていると思われます。
なお、デュアルSIMを利用していない場合は、スターバックスコーヒーをはじめとするカフェのフリーWi-Fiでデータ通信が繋がるかどうか試して確認してみましょう。
無料で使えるフリーWi-Fiスポットを具体的に知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
楽天モバイルが繋がらない時の対処法
通信障害が発生していないにもかかわらず楽天モバイルが繋がらない場合に、ユーザーができる対処法を解説します。
モバイルデータ通信を一度オフにする
電波が繋がらない原因が、基地局の切り替えが上手くいっていないことである場合、モバイルデータ通信を一度オフするだけで改善することがあります。
SIMカードの抜き差し
稀にですが、SIMカードが接続不良を起こしている場合があります。SIMカードをいったん抜いて、正しい向きで差し込んでみましょう。
5Gをオフにする
5G対応エリアは拡張期であり、いわゆる「パケ止まり」が起こりやすいのも事実です。
「パケ止まり」が頻繁に起こる場合には、5G通信をしないよう設定を変更し、通信状況の安定を図ることもできます。
iPhoneで5Gをオフにする手順は以下の通りです。
Android端末で5Gをオフにする手順は以下の通りです。なおAndroid端末によって細かい箇所が異なる場合がありますが、基本的に同様の手順となります。
楽天モバイルの5Gのエリアの確認方法
楽天モバイルの通信品質は、au回線のローミングによって人口カバー率が99%となったことで劇的に改善しました。とはいえ、人口が集中している都市部でパケ詰まりが生じることもありますし、山間部で繋がらないといったケースはありますが、それらの問題は楽天モバイルのみに生じる問題ではありません。
そのため、「楽天モバイルが繋がらない」「電波が悪い」と感じるケースは、やはり4Gと5Gのエリアの境目で起きるパケ止まりによって生じることが多いのではないでしょうか。5Gのエリアが拡大していく中で、同種の問題は今後増加していく可能性があります。
自身の自宅や職場が5Gエリア内か外か、また4Gと5Gのエリアの境目でないかをチェックするために、楽天モバイルの5Gエリアを確認してみましょう。
楽天モバイルの5G対応エリアの確認方法は、以下の通りです。
まず、楽天モバイル公式サイトへアクセスします。
楽天モバイルの5Gのエリア状況
楽天モバイルの5Gの人口カバー率については公式に発表されていないため、詳細な情報は不明です。なので5G対応状況をサービスエリアマップで確かめてみました。
楽天モバイルの電波は本当に悪い?エリアは拡大しているの?
電波が悪いとの口コミも見られる楽天モバイルですが、本当に通信状況は悪いのでしょうか。楽天モバイルの電波の状況についてまとめました。
4G
楽天モバイルの4Gエリアの人口カバー率は、パートナー回線であるau回線も合わせて、2023年6月時点で業界最高水準である99.9%を達成しています。
5G
上述したように、現時点での楽天モバイルの5G対応エリアは都会の一部に限られていますが、拡張期のさなかにあり、楽天モバイルの公式サイトでは現在の5G対応エリアだけでなく、「5Gサービス拡大予定エリア」も確認できます。
楽天モバイルの過去の通信障害とその対応
楽天モバイルでは、2022年9月4日昼前から2時間に渡り、約11万人の音声通話利用者と約130万人のデータ通信利用者に影響を及ぼした通信障害が起きました。この通信障害に対し、総務省は再発防止の観点から文書で行政指導を行いました。
楽天モバイルの通信障害について補償はある?
楽天モバイルは、2021年9月11日に発生したシステム障害により、Rakuten Linkアプリでの通話発信が利用できなかった時間帯の通話料金を無料にする補償を行いました。
楽天モバイル公式サイトの「障害情報のお知らせ」を見れば分かる通り、台風などの影響により軽微な通信障害は頻発しているので、すべての通信障害について補償があるわけではありませんが、今後大規模な通信障害が起きた場合は補償が行われる可能性が高いでしょう。
参考元:楽天モバイル公式サイト「Rakuten Linkアプリでの通話発信をご利用中のお客様へ」
楽天モバイルの通信障害についてよくある質問
楽天モバイルの通信障害に関するよくある質問をまとめました。
楽天モバイルの電波の悪さに対する予防策は?
楽天モバイルの電波の悪さに対する予防策として、デュアルSIMを利用する方法もおすすめです。デュアルSIMとは、1台のスマホに2種類のSIMカードを挿入して利用することを言います。楽天回線やau回線以外の別キャリアのSIMカードも利用できる状態にしておけば予備として機能し、電波が悪い時や通信障害時にも安心です。
通信障害はどれくらいで復旧する?
楽天モバイル公式サイトの「障害情報のお知らせ」を確認すると、台風や大雨の影響で電波が繋がりにくくなる通信障害やシステム障害の場合、数時間から1日程度で復旧する例が多いようです。
ただし、台風や大雪によって伝送路の故障などが起きると、通信障害が数日から1週間以上に渡ることもあるため、通信障害が起きた際はその原因も公式サイトなどでチェックしましょう。
まとめ
今回は楽天モバイルの電波が繋がらない時、通信障害かどうかリアルタイムで確認する方法と、通信障害ではないのに電波が繋がらない際にユーザーができる対処法、楽天モバイル回線の現在の状況などを解説しました。
今は5G対応エリアの拡張期で「パケ止まり」などの問題が起きやすい時期ですが、5G対応エリアも順調に増加しており、今年秋頃にはプラチナバンドを獲得できる見込みの楽天モバイル。今後、ますます通信品質が上がっていくことでしょう。