新型iPhone 15の発売に合わせて、2023年9月19日に最新版「iOS 17」がリリースされました。しかし、早くも23年9月21日には重要なバグ修正とセキュリティアップデートの「iOS 17.0.1」が投入されています。これはすべてのユーザーに推奨されていますので、iOS 17.0.1でいったい何がどう修正されたのか詳しく解説しましょう。
23年9月21日リリースのiOS 17.0.1は何がどう変わった?
iPhone用の最新OS「iOS 17」が、23年9月19日にリリースされたばかりですが、早くも23年9月21日には「iOS 17.0.1」が投入されました。
iOS 17は新型iPhone 15シリーズ発売に合わせてリリースされ、さまざまな新機能が利用できるようになっていますので、詳しくはこちらの記事で確認してください。
iOS 17のリリースからわずか3日後に緊急リリースされた「iOS17.0.1」に新機能などはなく、重要なバグ修正とセキュリティアップデートとなります。
このあと、何がどのように変わっているのか、具体的に確認していきましょう。
ちなみに、iOSのアップデートに関しては「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認できます。 もし、iOS 17.0.1にアップデートできないときはこちらの記事を確認してください。
「iOS 17.0.1」は重要なセキュリティアップデート!
それでは、さっそくiOS 17.0.1の内容を確認してみましょう。
今回の修正は3点。まず「Kernel」ではローカルの攻撃者が自分の権限を昇格できる可能性があります。
次に「Security」では悪意のあるアプリが署名の検証をバイパスできる可能性があるそうです。
そして、「WebKit」では、Webコンテンツを処理すると、任意のコードが実行される可能性があるとのこと。
いずれも、Appleはこの問題がiOS 16.7より前のバージョンに対して積極的に悪用された可能性があると認識しており、しっかり解決しているそうなので、今すぐアップデートしたほうが安全でしょう。
■iOS 17.0.1の変更点
【Kernel】ローカルの攻撃者が自分の権限を昇格できる可能性がある
→チェックを改善することで解決
【Security】悪意のあるアプリが署名の検証をバイパスできる可能性がある
→証明書の検証の問題が解決
【WebKit】Webコンテンツを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある
→チェックを改善することで解決
※いずれもAppleはこの問題がiOS 16.7より前のバージョンのiOSに対して積極的に悪用された可能性があるという報告を認識している
●Apple「About the security content of iOS 17.0.1 and iPadOS 17.0.1」は→こちら(英語)
まとめ
いかがでしょうか? 今回の「iOS 17.0.1」は3項目の脆弱性を修正したマイナーアップデートです。
とくに新機能はないものの「すべてのユーザーに推奨される」となっていますので、すでにiOS 17を導入した人は、すぐにアップデートしたほうがいいでしょう。
なお、メジャーアップデートの「iOS 17」では、すでに、いくつかの不具合が報告されているようです。
慎重派の人は慌ててiOS 17にアップデートしなくても、ある程度不具合が解消されたiOS 17.1あたりがリリースされるまで、少し待ったほうがいいかもしれませんね。