発売から間もなく2週間ほどになる「iPhone15」シリーズ。データ転送時のフリーズ、Pro/Pro Maxで発熱問題が発生するなど、話題に事欠かないが、今度は、今シリーズから採用されたUSB-Cポートの内側に、「モデル番号と製造国が刻印されている」との投稿が注目を集めている。
iPhoneのモデル番号は周波数帯ごとに割り振られている
iPhone 15 Pro、USB-C端子の内側に型番と製造国がプリントされてる。発売日から使っているけど、1週間気づかんかった。 pic.twitter.com/TL0y4Jn1g1
— ぱおぱお (@paopao0128) October 2, 2023
海外のスマートフォン事情に詳しい「ぱおぱお」氏(@paopao0128)が、「iPhone 15 Pro」のUSB-Cポート内側に型番と製造国が刻印されていると、「X(Twitter)」に投稿。実際、投稿されている画像には、ポートの内側に「A3101 China」との刻印されているのがはっきりとわかる。
iPhoneは、対応する周波数帯ごとにモデル番号が割り振られており、Appleのウェブサイトでも掲載されているように「A3101」は日本およびカナダ、グアム、メキシコ、サウジアラビア、米領バージン諸島向けiPhone 15 Proのモデル番号だ。なお、シリーズの他のモデルでいうと、「iPhone 15」はA3089、「iPhone 15 Plus」はA3093、「iPhone 15 Pro Max」はA3105になっている。
もちろん、日本で購入すれば、どこで買っても同じモデル番号なので、国内で使用する分には問題ないが、モデル番号と異なる地域(=周波数帯の異なる地域)でiPhoneを使用すると、不具合が発生するおそれがある。日本で購入したiPhoneを海外でも使う場合、必要に応じて現地の周波数帯に対応したeSIMを使用するなど対応が必要になる。国・地域別の対応周波数は、アップルのWebサイトで確認できるので、事前に確認しておこう。
筆者所有のiPhone 15 Proを確認してみた! その結果は?
今回のぱおぱお氏の投稿であらめて注目されたのは、製造国が「China」になっている点。
アップルでは、iPhoneに限らず同社製品の製造について、脱中国の動きを強めている。とくに、ウェイトが高まっているのがインドとされ、iPhone 15については発売初日から中国製だけでなく、インド製も店頭に並ぶと言われていた。気になった筆者が手持ちのiPhone 15 ProのUSB-C端子を確認してみると、そこにはぱおぱお氏と同じ「A3101 China」と、記載されていた。
中国とはこれまでのパートナーシップにより、関連部品の製造などに関しては、すでに強固なサプライチェーンを構築。そのため、依然として中国製iPhoneを手にする割合は高い状態と思われるが、遠くない将来、ポート部分に「India A3101」の刻印を目にする機会があるかもしれない。