「iPhone 15」シリーズが登場し、各キャリアでは「iPhone 14」など旧シリーズの値下げもはじまっている。これら端末の値下げや、乗り換えキャンペーンの有無などは、購買意欲にどれくらい影響を与えるのか、IoTコンサルティングの運営するロケホンが調査した。
スマホ購入の決め手は「値段」。希望価格は「5万円~10万円」が多数派
調査は20代~60代の男女500名を対象に実施した。まず、「スマホ購入の決め手は何か」をたずねたところ(複数回答可)、「スマホの値段」が379名でトップになった。以下、2位「OS(AndroidスマホかiPhoneか)」(228名)、3位「スマホの容量」(215名)と続いた。
高い買い物だけに、値段がいちばん気になるのも至極、当然か。また、AndroidスマホかiPhoneかで決める人が多いのも、納得のいく話。OSが異なるスマホだと、やはり使用感は大きく変わってしまう。また、アプリの互換性などの問題で、すべてのデータを移行することができない場合もあるので、注意が必要だ。
スマホの容量で検討する人が同じくらい多いのはやや意外な印象だが、ロケホンでは、iPhoneの場合、SDカードなどでストレージを増やせないためでは、と推測している。
値段がいちばんの決め手ということだが、実際にスマホを購入する時の希望金額についてたずねてみた。結果、「5万円~10万円程度」が最多で1位に。2位は「3万円〜5万円程度」、3位は「1万円〜3万円程度」となった。
「スマホ購入の最大の決め手」という割に、5万円~10万円程度というのはやや高い気もするが、iPhoneに限らず、Androidスマホも高額な端末が増えている現在、この程度の金額は納得せざるを得ない、と考えているのかもしれない。
端末購入プログラムや乗り換えキャンペーンの利用も、やや消極的な印象
「iPhoneシリーズなど、高額なスマホでも値下げをされたら買いますか?」という質問に対して、「購入する!」との回答は17.8%にとどまった。「購入を検討はするかもしれない」が54.4%で圧倒的に多く、「値下げされていても、もともと高額なスマホは購入しない」と答えた人も27.8%に上った。すでに、各キャリアでも「iPhone 14(128GB)」の値下げははじまっているものの、どうやら、まだ食指が動くほどの価格ではないらしい。
それなら、NTTドコモの「いつでもどこでもカエドキプログラム」や、ソフトバンクの「新トクするサポート」などの端末購入プログラムを利用するのはどうだろう? これらのプログラムを利用すれば、2年程度で返却することを条件に、端末を安く利用できるが、半数を超える287名が「2年で返却はしたくないので利用しない」と回答。一度購入した機種は、長く使い続ける傾向がうかがえる。
また、機種購入の際、「現在のキャリアで機種変するか、乗り換えキャンペーンを利用しておトクに購入するか」をたずねたところ、「現在のキャリアで機種変する」との回答が、全体の8割弱にあたる377名に上った。どうやら、目先の安さにとらわれず、料金プランも含めて長期的に見て、乗り換えがおトクかどうかを考える人が多いのだろう。
出典元:【ロケホン】
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