Appleが2023年9月に発売した「iPhone 15」シリーズにあわせてリリースした新しいOS「iOS 17」。すでに、数回の修正アップデートがリリースされているが、一部のユーザーから「Wi-Fiがつながりにくい」という声が上がっており、それはまだ解決していないようだ。具体的にどのような不具合なのだろうか。対処法を試したユーザーの声なども含めて詳しくみてみよう。
不具合が起きているのは、iPhone 15 Pro Maxのユーザーに多い
参考元:Apple サポートコミュニティ
iOS 17におけるWi-Fiの遅さや、つながりにくさを指摘しているのは、米メディア「9to5Mac」の読者や、Apple公式のサポートコミュニティに投稿されたユーザーたちだ。アプリのコンテンツの読み込みを停止する、Wi-Fiが定期的に切断されるという不具合が複数、寄せられている。これらは数分後に解消する場合もあるが、iPhoneのWi-Fi接続を手動で再起動させなければ解消しないときもあるとのことで、非常に不安定な状態であるようだ。
とくに「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」シリーズといった”ハイエンドモデルに起こっている”との指摘もある。あくまでも想像に過ぎないが、iOS 17とチップの相性の問題が解決しないままの発売となった可能性も考えられる。iPhone 15 Pro/ Pro Maxの本体が熱くなることが指摘され、2023年10月4日に「iOS 17.0.3」がリリースされた。発熱の問題は解決したが、その問題も当初は”チップが原因ではないか”と言われていたのだ。
現時点での対策はあるのか
ここからは、実際に不具合が起きているユーザーが試してみた方法を紹介しよう。あるユーザーは”Wi-Fiの周波数帯域を区切るチャネル範囲を「20MHz」「40MHz」「80MHz」に調整して不具合が解消した”と、コミュニティサイト「Reddit」に投稿している。しかし、チャネル範囲を調整することは、Wi-Fiの通信速度が遅くなるリスクもあるので注意が必要だ。
一方、別のユーザーからは”「機内モード」のON/OFFを切り替えると解決した”という意見も寄せられている。チャネル範囲の調整は、ネットワーク設定の知識がまったくないとハードルが高いかもしれないが、機内モードの切り替えは手軽にできるので、一度、試してみる価値はありそうだ。
毎年、恒例となりつつある、iPhoneの新製品やiOSのアップデートに起因する不具合は、今回も例外なく起こってしまった。Wi-Fiが遅いなどのネットワークに関するものはデータ制限や通信料に直接、関与する重大な問題だ。もし、使用中のiPhone 15で同様の不具合が起きていたら、焦らず上記の対策を試しつつ、修正を待つほかないだろう。
Appleはこの不具合について、公式に見解や対処法を出していないが、メディアやユーザーの声などから把握はしているだろう。なるべく早急の修正を期待したい。
引用元:【9to5Mac】