iPhoneの最新版「iOS 17」が適用できるのは2018年以降に発売された機種であり、iPhone 8とiPhone Xはアップデートの対象から外れたのはご存じでしょう。しかし、2023年10月10日、Appleはセキュリティアップデートの「iOS 16.7.1」をリリースしました。これでしばらくはiPhone 8/Xユーザーも、安全にiPhoneを利用できますね。
AppleがiPhone 8/Xユーザー向けセキュリティアップデートを公開!
新型iPhone 15の発売に合わせて、2023年9月19日に最新版「iOS 17」がリリースされました。
しかし、これは2018年以降に発売されたiPhone XS/ XS Max/ XR/iPhone SE(第2世代以降)以降の機種でないと適用できず、iPhone 8とiPhone XはiOS 17にアップデートできません。これでは、安心してiPhoneを利用できませんね。
ところが、2023年10月10日、Appleはセキュリティアップデートの「iOS 16.7.1」を公開しました。
このiOS 16.7.1は重要なセキュリティアップデートのみで、新たな機能などは含まれていませんが、今後もiPhone 8/Xを安全に利用するには必須ですので、今すぐアップデートしておきましょう。
iOS 16.7.1へのアップデート手順
なお、iOSのアップデートはiPhoneの設定から「一般」→「ソフトウェアアップデート」で確認できます。 もし、iOSをアップデートできないときはこちらの記事を確認してください。
iOS 16.7.1で何がどう変わった?
それでは、23年10月10日にリリースされたiOS 16.7.1の内容を確認してみましょう。
このアップデートはあくまでもiPhone 8/X向けのもので、先日リリースされたiOS 17.0.3で修正された内容とほぼ同じ脆弱性を解決したもののようです。
●Apple「iOS 16.7.1 および iPadOS 16.7.1 のセキュリティコンテンツについて」→こちら
iOS 16.7.1のアップデート内容
【Kernel】
ローカルの攻撃者が権限を昇格できる場合がある。AppleではiOS 16.6より前にリリースされたバージョンのiOSで、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告を把握している
→チェックを強化することで、この問題に対処した
【WebRTC】
バッファオーバーフローが原因で任意のコードが実行される可能性がある
→libvpx 1.13.1 にアップデートして、この問題に対処した
まとめ
いかがでしょうか? 最新版iOS 17のアップデートから除外されたiPhone 8/Xですが、Appleは重要なセキュリティアップデートをリリースしています。
新機能の追加はありませんが、このiOS 16.7.1を適用することで、もうしばらくはiPhone 8/Xを安心して利用できます。
ちなみに、Appleではさらに古いiPhone 6s/7/SE(第1世代)向けのセキュリティアップデートも提供していますので、こちらの記事をご確認ください。