2023年9月23日にiPhone 15シリーズが発表され、iPhone 14以前のユーザーは「乗り換えるべきか否か?」という、毎度おなじみの問題に直面しているかもしれない。今回は、そのような悩みを解決するかもしれないデータが発表されたためご紹介したい。iPhone 15 Pro Maxが、iPhone 14 Pro Maxと比較して、ダウンロード速度が96%高速化しているというニュースだ。さらに、他社スマホとの比較も行っているため、他スマホからの乗り換えを検討しているユーザーも必見だ。
他社スマホを圧倒した、iPhone 15 Pro Maxのダウンロード速度
ダウンロード速度のテストは、インターネット接続のスピードテストで有名なアメリカの企業「Ookla」が行っているおり、今回は2023年第3四半期の結果が発表された。iPhone以外にも、GalaxyやPixelなど各社のデバイスをテストし、アップロードやダウンロードの速度、つながりやすさなどを比較している。
iPhone 14 Pro Maxが発表された直後の2022年第3四半期では、「英米で最速の5Gスマホ」というテスト結果が発表されていたものの、第4四半期ではサムスンのGalaxy Z Fold4に首位の座を奪われていた。なお、2023年第1四半期のトップは、サムスンのGalaxy S23 Ultra。クォーターごとに王者が入れ替わる、激しい勝負の世界というわけだ。
今回のテスト結果では、iPhone 15 Pro Maxのダウンロード速度の中央値(データの数値を小さい順に並べたときの真ん中の数値)が251.37 Mbps。前出のGalaxy Z Fold4は145.76 Mbps、Pixel 7 Proは139.47 Mbpsと、他のスマホと比べて段違いの速さを見せているのはもちろん、iPhone 15 Proは227.41 Mbpsと、10%ほど速くなっている。
iPhone 14 Pro Maxから96.6%高速化の理由は…
2023年第2四半期にテストされたiPhone 14 Pro Maxは、127.83 Mbpsだったため、96.6%高速になっているという結果になる。これは体感だとかなり速く感じるのではないだろうか? ただし、iPhone 15 Pro Maxは発売直後で市場シェアが低いため、iPhone全体の平均ダウンロード速度は82.70 Mbpsと、サムスン製スマホの98.14Mbpsには一歩及ばなかった。
iPhone 15やiPhone 15 Plusも、iPhone 15 Pro Maxと同じモデムを採用しているが、ランキング上位には姿を見せていない。だとすると、A16 BionicとA17 Proという搭載チップの差が、ダウンロード速度に影響していると考えられる。iPhone 15と15 Pro、iPhone 15 Plusと15 Pro Maxとの価格差は約3万5,000円だが、カメラやチタニウムボディ以外にも、チップの違いが価格差に反映されているのかもしれない。
これまで数10Mbpsの差で王者が入れ替わっていたが、今回はそれほど小さな差ではない。GalaxyやPixelが100 Mbpsという差を埋めるためには、何かを大きく変更しなければならないだろう。このスピード勝負に真っ向から挑戦するのか、あるいは、さらに別の付加価値をつけてiPhoneとの差別化を図っていくのか、今後の他メーカーのスマホの動向にも注目したい。
出典元:【Speedtest Global Index】
参照元:【9to5Mac】
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