「Nomad SIM」は月額3,600円で月間100GBの縛りなしは本当にお得なのか？

　YouTube、Netflix、Huluなど、動画配信サービスを頻繁に利用している人は、月10GBプランでもデータ通信量が足りなくなることがあるだろう。結局、データ通信量を追加してスマホの料金が月1万円を越えてしまっているような人は、今すぐ「Nomad SIM」に乗り換えよう。
「Nomad SIM」は2019年7月からサービスを開始したばかりの新しい格安SIM。音声通話プランはなく、データ通信（SMS対応）に特化して格安なサービスを提供している。利用している回線はソフトバンクの4G LTEなので速度は十分（下り最大187.5Mbps/上り最大37.5Mbps）。しかも、3日間10GBの利用で速度制限されるようなことはなく、格安で月100GBも使えるのである。これなら、データ量の大きい4K動画を見てもデータ通信量を使い切ることはないだろう。
　ちなみに、「Nomad SIM」は契約時に3,000円の事務手数料がかかるだけで、いつ解約しても違約金はかからない（最低契約期間は1カ月）。本当にシンプルで使いやすい格安SIMサービスなのである。

　100GBで月額3,600円という激安SIMの「Nomad SIM」だが、音声通話がないので、どう使えばいいかわからない人もいるだろう。そもそも「Nomad SIM」の使用はSIMフリースマホで使うのが大前提だが、最近のスマホはSIMスロットが2つあるデュアルSIMの機種も多い。デュアルSIMのスマホなら音声通話は大手キャリアのSIMを使い、ネットで動画を見たりゲームをするときだけ「Nomad SIM」にSIMを切り替えればいいのだ。もし、スマホがデュアルSIMでない場合は、別に専用のスマホやタブレットを購入しよう。今なら1～2万円程度で十分な性能をもつ機種を買えるはずだ。もちろん、モバイルルータやパソコンなどでも利用できる。
　ちなみに「Nomad SIM」で“3日間10GBの利用で速度制限”はないが、回線元（ソフトバンク）の判断によって、極端なトラフィックを感知すると128kbpsに速度制限される場合がある。1日で数GBのデータをダウンロードしたりしなければ問題ないが、多少は注意したい部分だ。また、テザリングついてはAndroidは機種によって可能だが、iPhoneやiPadでは利用できないのがやや残念である。