1995年ごろからポケベルに代わる連絡手段として台頭したPHS。低コストかつ持ち運びできる電話として爆発的に普及したが、携帯電話サービスの進化と反比例するようにシェアが縮小し、個人向けのサービスは2021年1月に完全に提供が終了した。今回は20年以上前に流行したPHSについて、現代の若者の認知率を調べたアンケート結果を紹介しよう。
PHSの機能を把握しているのはわずか3割
2023年10月に株式会社CREAKSが運営する「サウナーチ」が15歳〜39歳の男女300人を対象にIT用語の「PHS」についてのアンケートを実施した。
PHSの認知度に関する調査によると、43.33%が「知らない」と回答。4割以上の人は内容どころか名前すら聞いたことがないことがわかった。「聞いたことはある」人は26.33%、「少し知っている」人は20.00%で、名前から使い方まで「よく知っている」人は10.33%という結果に。10代~30代だと、PHSがどのようなものかを理解しているのは3割ほどしかいないようだ。
30代の半数はPHSについて理解している
世代別に見ると、10代の64%が「PHSを聞いたことがない」と回答。10代で認知しているのは、親が持っているものを触ったことがある場合か、テレビなどで知ったケースがほとんどのようだ。20代も48%は認知していないようだが、一方、30代で認知していないのはわずか18%。PHSは1990年代後半に最盛期を迎えており、現在の30代は当時小学生くらいであるため、家族や知り合いが所持していた可能性は高く、見たことがある人も多いのだろう。
PHSを「知っている」と回答した割合を世代別に見ると、10代が17%、20代が23%、30代が51%で、30代の認知度が圧倒的に高いことがわかった。やはり、PHSが現役だった時代にある程度大きくなっていた世代は、比較的PHSが身近なものだったため、触れたり目にしていたり機会は少なかったと考えられる。
出典元:【サウナーチ】
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