スマホの画面が割れたときの対処法・応急措置方法や修理価格の目安

スマホは各メーカーが耐久テストをした上で流通しています。しかし、手やポケットから落とすなどして「画面が割れる」ことは珍しくありません。また「画面割れ」したとしても、さほど操作に影響がないケースもあるものです。

スマホの画面が割れた際の対処法・応急措置方法や修理価格の目安1

事実、筆者自身もサブスマホは画面の3分の1ほどが「画面割れ」していますが、使い続けています。見た目こそ悪いですが、操作にも目立つ支障はそれほどありません。(写真は画面割れした筆者のサブスマホ)

では実際、画面割れを放置するとどんなリスクがあるのでしょうか。この記事では画面割れしたスマホのリスクと、画面割れした場合の応急措置や修理費用の目安などを紹介します。

なお「画面割れ」に限らないスマホの故障全般については、こちらの記事を参考にしてください。スマホ修理のプロに取材をした上で、スマホの故障の原因や対策について紹介しています。

スマホの画面割れを放置するリスク

スマホの画面が割れてしまった場合、そのまま使い続けるのは危険です。画面割れを放置すると、以下のようなリスクがあります。

・ヒビが大きくなり操作不能になる
・耐水性能が極めて低下する
・印象が悪い

ヒビが大きくなり操作不能になる

ヒビが大きくなり操作不能になる1

冒頭で紹介した筆者の、実際に画面割れしたスマホの写真(拡大)。画面の3分の1ほどが割れています

筆者の場合、上の写真程度の画面割れでも問題なく使用を継続できています。しかし、これ以上「画面がバキバキ」になってしまうと操作不能のリスクが高まります。

ヒビが大きくなり操作不能になる2(Image:Nor Gal / Shutterstock.com)

アスファルトなどに強く落とすと、上の写真のように操作不能になるほど画面がバキバキに割れてしまうことも。またすでにヒビが入っているスマホをもう一度落下させると同様に割れてしまうケースも。つまり「操作不能になるほどの故障リスク」が高まっていると言えます

耐水性能が極めて低下する

多くのスマホの防水・防塵の等級は「IP」という単位で表わされています。「IPX」が防水の等級にあたり、たとえば「IPX7」であれば「深さ1mまで、最長30分間」まで耐えられます。しかし、画面がひび割れていれば当然その隙間から水が入るため、等級の目安は無意味に。少し濡れただけで内部に水が入ってしまう危険性もあります。

印象が悪い

株式会社スリーピースが2021年に行った「スマホ×モテる男の条件」に関する調査結果によると、52.8%もの回答者の女性が「液晶画面が割れているスマホを使っている男性はだらしなさそう」というイメージを持っていることが判明。さらに「細かいことや人目を気にしなさそう」が40.2%、「乱暴そう」も31.8%という結果でした。

つまり、割れたスマホは「そのスマホを使い続けている人の印象」も悪くするようです。調査について、詳しくは以下の記事でまとめているので参考にしてください。

ちなみにスマホの画面割れのよくある原因とは?

「スマホケ」の関連会社が2022年に行った調査によると、「スマホ画面がバキバキになったシチュエーション」でもっとも多かったのが「歩きながら見ていて落とした」で50.9%。「床に置いていて踏んでしまった」が34.5%。「机や棚の上から落とした」が32.7%で、「うっかりのミス」が多いようです。

ちなみに筆者は室内で酔っているときに手からスマホが滑り落ち、割れてしまいました。落ちた先が自宅の床だったのが不幸中の幸いでしたが、アスファルトに叩きつけるように割れていたら、より「バキバキ」になっていたでしょう。

なお、この調査については以下の記事で詳しく解説しています。

スマホの画面が割れたときの応急処置のやり方

スマホの画面が割れてしまったら、できるだけ早く修理に出すことがベスト。しかし、すぐに修理に出せない場合は以下のような応急処置をしておくと良いでしょう。

・保護フィルムやテープを貼る
・UVレジンで補強する

画面が割れてしまったら、まずはガラスの破片が飛び散らないようにすることが大切です。そのため、このような応急措置でガラスの破片を固定します。さらに保護フィルムやテープを貼ることで、画面の割れ目から水やほこりが入り込むことを防ぎます。ただし、応急措置では画面の割れは直りません。あくまで一時的な対処法であることを理解しておきましょう。

バックアップもしておこう

後ほど修理価格の例を紹介しますが、スマホの画面割れの場合、「本体を買い替える」ケースも視野に入ります。
また、一番最悪のケースは、画面割れしたスマホを使い続けているうちに、ヒビが拡大して「使えなくなる」ことです。そのようなケースを想定して、あらかじめデータのバックアップをしておきましょう。

特に「LINE」のバックアップは事前にしておくことをおすすめします。バックアップの方法はこちらの記事でより詳しく解説しています。

スマホ画面が割れたら修理費用はいくら?

スマホの画面が割れてしまったら、修理に出すことが最善の対処法。スマホの画面割れの修理費用は、スマホの機種やメーカー 、画面の割れの程度や状態 、修理を依頼する場所や方法 、保証や保険の有無や内容などによって異なります。

【iPhoneの場合】AppleCare+に入っているか確認しよう

iPhoneは基本的に購入後1年間の保証サービス「AppleCare」が自動付帯しています。しかし、こちらは画面のひび割れには対応していません。画面のひび割れに対応しているのは、有償サービス「AppleCare+」(保証2年間)に加入している場合で、画面修理の場合は、3,700円で修理が可能となります。

詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてください。

ドコモ・ソフトバンク・auの保証サービスに入っているか確認しよう

キャリアの保証サービスでも画面修理に対応していることがあります。

保証名 月額目安
docomo:smartあんしん補償 330円~1,100円(税込)※機種によって月額費用が異なる
au:故障紛失サポート 418円~1,740円(税込)※機種によって月額費用が異なる
SoftBank:あんしん保証パック 550円~1740円(税込)※機種によって月額費用が異なる
楽天モバイル:スマホ交換保証プラス 715円/月(税込)

一般的な画面割れの修理費用の目安

保証がまったくない場合、画面割れの修理の目安は正規店で20,000円~50,000円ほど、非正規店で5,000円~80,000円ほど。もちろん、機種や割れ具合で大きな幅があります。

しかし、2年以上使用しているスマホの場合、同じシリーズから新機種が出ていたり、修理費用で新品のスマホが購入できてしまうこともあるでしょう。2年以上使用していて割れたスマホは、そもそも「買い替えのタイミング」だったという考え方もあります。

スマホの画面割れの予防策

スマホの画面割れは、保護フィルムをつける、スマホリングをつけて落とさないようにする、ケースをつけるといった予防策が考えられます。そもそも落とさないようにする、また、万が一落としてしまった場合にもできる限り衝撃を小さくしましょう。

ちなみに「ガラスが強化されてもスマホの画面が割れる」のは何故?

ガラスはそもそも硬い素材の上、iPhoneもAndroidスマホも年々画面に使われるガラスは強化されています。一方、ガラスの厚み自体は年々薄くなっているという傾向があるため、「強化されても薄いから割れやすい」といったことが考えられます。

まとめ

スマホの画面が割れてしまった場合、そのまま問題なく使い続けることができたとしても、使い続けるうちに悪化したり、次に衝撃が加わった際にそれが決定打となり操作不能となるなど、常にリスクが付きまといます。すぐに修理に出すことがベストではありますが、ひとまず応急処置をして使い続ける場合は、バックアップは必ず取っておきましょう。

今回の記事を参考にして、画面割れの状態や、スマホの使用年数、補償の有無など、ご自身の状況に応じて、修理や買い替えを検討しましょう。

オトナライフ編集部
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