スマホにかかる平均月額料金、大手3キャリアは9498円でMVNOの約2倍!【MMD研究所調べ】

日常生活の中で欠かせない存在となっているスマートフォン。ハイスペックな機種からシンプルなものまでその種類もさまざまですが、世の人たちは通信や機種代金に毎月いくらぐらい支払っているのでしょうか。MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女36331人を対象に、「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」を実施。月々の携帯料金や契約データ容量などについて質問をしていたので、さっそく結果を見ていきましょう。

平均月額料金では「大手3キャリア」が「MVNO」の約2倍

通信会社に支払っている平均月額料金※通信サービス別

通信会社に支払っている平均月額料金では、「大手3キャリアユーザー」が最も高く、9498円。4258円だった「MVNOユーザー」のほぼ2倍にあたります(「MMD研究所」調べ)

まずは、通信会社に支払っている月額料金を把握しているか質問。すると、“把握している”と答えた人は81.9%でした。これを踏まえて調査結果を確認していきましょう。(※記事中の「大手4キャリア」にはRakuten最強プランを含む結果、「大手3キャリア」はRakuten最強プランを除く結果として算出しています)

月額料金を把握している人を対象に、通信サービス別に支払っている月額料金を聞き、平均月額料金を算出したところ、「大手4キャリアユーザー」は8888円、「大手3キャリアユーザー」は9498円、「オンライン専用プランユーザー」は6500円、「キャリアサブブランドユーザー」は5063円、「MVNOユーザー」は4258円という結果でした。「MVNOユーザー」と比較して「大手3キャリアユーザー」は、ほぼ2倍の月額料金を支払っていることがわかります。

通信会社に支払っている平均月額料金※2020年10月から推移、通信サービス別

2022年9月の平均月額料金との比較では、「MVNOユーザー」以外は減少傾向にあることがわかりました(「MMD研究所」調べ)

この結果を2022年9月の調査と比較すると、MVNOユーザーは369円増加していますが、「大手4キャリアユーザー」は25円、「大手3キャリアユーザー」は27円、「キャリアサブブランドユーザー」は9円減少しています。物価の高騰などにともない、通信プランの値下げなどが行われた結果があらわれているのかもしれません。

通信+通話の平均月額料金が、最も安いのは「MVNO」

通信会社に支払っている通信の月額料金※通信サービス別、10000円未満まで抜粋

通信+通話の平均月額料金も「MVNOユーザー」が最も安く、「大手3キャリアユーザー」が最も高いという結果になりました(「MMD研究所」調べ)

次に、通信+通話代の1人あたりの月額料金について調査。その結果、通信の平均月額料金は「大手4キャリアユーザー」(n=17953)が4691円、「大手3キャリアユーザー」(n=15414)が5151円、「オンライン専用プランユーザー」(n=2979)が3124円、「キャリアサブブランドユーザー」(n=5593)が2460円、「MVNOユーザー」(n=3233)が1634円という結果でした。

また、価格帯別に見ていくと、「大手3キャリアユーザー」は「3000円~4000円未満」が最も多く、「大手4キャリアユーザー」「オンライン専用プランユーザー」「キャリアサブブランドユーザー」は「2000円~3000円未満」、「MVNOユーザー」は「1000円~2000円未満」が最も多いことがわかりました。

端末の平均月額料金でもMVNOユーザーが最安値

通信会社に支払っている端末の月額料金

端末の平均月額料金でも「MVNOユーザー」が最も安いという結果に(「MMD研究所」調べ)

続いて、端末料金を分割で支払っている22240人を対象に、端末の月額料金を聞いています。端末の平均月額料金は、「大手4キャリアユーザー」(n=9934)が4198円、「大手3キャリアユーザー」(n=9096)が4347円、「オンライン専用プランユーザー」(n=1439)が3376円、「キャリアサブブランドユーザー」(n=2811)が2603円、「MVNOユーザー」(n=989)が2624円という結果でした。

価格帯別では、ここでも「MVNOユーザー」は「1000円未満」という最も安い価格帯の割合が最も高く、「大手4キャリアユーザー」や「大手3キャリアユーザー」で最も多かった価格帯は「2000円~3000円」未満でした。いずれの料金においても、MVNOが最も安いということがわかります。

最も選ばれている月間データ容量は「小容量(7GB以下)」

現在契約している通信会社のスマホの月間のデータ容量プラン

利用している月間データ容量は、データ通信メインの「オンライン専用プラン」以外のすべてのユーザーで「小容量(7GB以下)」が最も多いという結果でした(「MMD研究所」調べ)

現在契約しているスマートフォンの月間データ容量を尋ねると、「大手4キャリア」(n=22989)、「大手3キャリア」(n=20290)、「キャリアサブブランド」(n=6490)、「MVNO」(n=3544)で最も回答が多かったのが「小容量(7GB以下)」で、「MVNOユーザー」では7割を超えていました。また、「オンライン専用プラン」(n=3308)は、データ通信をメインに考える人が多いためか、「中容量(8GB~30GB)」を利用している人が最も多いという結果でした。

全体の調査結果を通して、MVNOは料金が安く、大手キャリアは高いという印象です。通信やサービスの品質、満足度など、料金以外の部分で差別化を図っている部分もあると思われますが、単純に料金面で比較すると、やはりMVNOの安さは魅力的です。乗り換えや買い替えを検討している方は、判断材料の1つとして参考にしてみてください。

出典元:【MMD研究所

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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