第7世代「iPod touch」の意外な使い道! ガラケーユーザーに最適!?

今やスマホで音楽を聴くのは当たり前になっているが、Appleは現在でもメディアプレイヤーの「iPod touch」を販売している。今どきSIMカードによるデータ通信や電話ができない「iPod touch」に、いったいどんな利用価値があるというのだろうか? 今回は「iPod touch」の意外な使い道について解説しよう。

「iPod touch」は「iPhone」より安いのが最大のポイント

(Image:apple.com)

 みなさんは「iPod touch」を覚えているだろうか? iPhoneそっくりな外観だがSIMカードが使えないので、電話やデータ通信はできない(Wi-Fi接続は可能)メディアプレイヤーである。iPhoneユーザーなら、今どき誰がそんなものを買うのかと思うだろうが、実はAppleでは、今でも第7世代「iPod touch」が現役で販売されているのである。果たして、誰がどんな目的で購入するのだろうか?
 そもそも第7世代の「iPod touch」は、4インチディスプレイを採用しており「iPhone SE」とほぼ同じサイズ。だが、CPUは「iPhone SE」がA9なのに対し「iPod touch」はA10チップが採用されている。これは「iPhone 7」などと同じ世代で、なかなか高性能モデルなのである。ストレージは32GB/128GB/256GBの3モデルがあり、32GBモデルなら2万1,800円から購入可能だ。「iPhone SE」は16GBモデルでも4万1,800円程度(楽天モバイル)はするし、大画面5.8インチの最新モデルiPhone XSは、64GBでも11万2,800円と非常に高価なのである。実はここに「iPod touch」の存在価値があるのだ。

 

■iPod touchの仕様と価格
・32GBモデル[価格:21,800円(税別)]
・128GBモデル[価格:32,800円(税別)]
・256GBモデル[価格:43,800円(税別)]

 

【スペック】
・ディスプレイ:4インチ(Retina)1,136×640(326ppi)
・CPU:A10 Fusinチップ
・OS:iOS 12
・メインカメラ:800万画素(動画:HD画質/1080p)
・サブカメラ:120万画素

(Image:apple.com)

写真左が「iPod touch」。写真右が同じ4インチディスプレイを採用する「iPhone SE」である

ガラケーと「iPod touch」の組み合わせは相性がいい!

 それにしても、電話やデータ通信機能のない「iPod touch」は、どんな使われ方をしているのだろうか? まず、考えられるのがガラケーユーザーだ。ガラケーは通話はできるが、Webサイト閲覧がしにくくカメラ機能が弱い。また、音楽や動画の再生に関しても圧倒的に「iPod touch」のほうが優位だ。お互いの弱点を補えるので、この組み合わせは意外と相性がいいのである。
 次に、iPhoneの最新モデルは価格が非常に高いため、売れ筋は16GBや32GBなど、旧型のストレージ容量が少ない低価格モデルになっている。だが、iPhoneはAndroidスマホのようにSDカードをあとから追加できないため、いずれ音楽や動画ファイルを保存しきれなくなるのだ。そこで、低価格で購入できる「iPod touch」を追加購入する人が多いのだという。確かに、メディアプレイヤーとしてiPhoneを使っていると、いざ電話やLINEを使うときバッテリー切れになってしまうこともある。そういう意味では、使用目的の異なるメディアプレイヤー専用の「iPod touch」とiPhoneは意外と共存できるのだろう。

音楽や動画再生、カメラ機能の弱いガラケーと、「iPod touch」の組み合わせは意外と相性がよい

●Apple「iPod touch」(公式)は→こちら

文=すずきあきら/フリーライター

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