2023年12月27日より、1円スマホ等の過度な割引を規制することが、11月7日に総務省から発表されました。これにともない、株式会社IoTコンサルティングは、格安SIMやスマホの最新情報をお届けするメディア「ロケホン」にて、20代以下~60代以上の男女500人を対象に、「スマホ購入に関する意識調査」を実施。1円スマホや、スマホ端末の本体価格設定などについて質問していたので、その結果を見ていきましょう。
全体の54.4%の人が「1円スマホ」の存在を知っていると回答
そもそも「1円スマホ」とは、携帯各社が新たな契約者獲得のためにキャンペーンなどの要件を満たすことで端末を「1円」という格安で販売する仕組みのことです。端末代を安くすることで、ユーザーを獲得し、毎月の通信料で利益を得るのが各社の狙いになっています。これを踏まえて、アンケートの回答を見ていきましょう。
まずは、「スマホを1円でも買えることを知っていますか?」と質問。すると、全体の54.4%が「はい」と回答しています。店頭やネット広告などで大々的にキャンペーンを行っている企業もあり、知っている人は多かったようです。
12月27日より上限規制が適用されることを知っていた人は約3割
続いて、「1円スマホ等の過度な割引が、2023年12月27日から規制されることを知っていますか?」と尋ねています。すると、「はい」と回答した人は全体の31.4%、残る68.6%は「いいえ」と回答しており、過度な割引への上限規制が適用されることは、あまり知られていないことがわかりました。
「スマホ端末の本体価格設定が高い」と感じている人は全体の95.6%にも及ぶ
続く、「世の中のスマホ端末の本体価格設定について、どう感じますか?」という質問には、66.2%の人が「高すぎると思う」と回答しています。「やや高いと思う」と回答した29.4%を合わせると、95.6%もの人がスマホ端末の本体価格は高いと感じていることがわかりました。
技術が進歩し、次々と新たな機能が充実していくスマホですが、その分価格の高騰は避けられず、10万円を超える端末も珍しくないというのが現状です。今回の割引規制の適用により、スマホ市場にも変化が訪れるのでしょうか。
約半数が上限規制適用後も「中古スマホの購入を検討する(可能性はある)」と回答
「1円スマホの規制で今後中古スマホの購入を検討しますか?」と尋ねたところ、「検討する可能性はある」と回答した人は42.0%、「検討する」と回答した人は12.2%で、合計54.2%が今後も検討の余地はあると考えていることがわかりました。
新商品を定価で購入することを考えると、今まで中古スマホを使ってきたという人は、上限規制適用後も継続して中古スマホの購入を検討していくということなのかもしれません。機能を十分に満たしているのなら、安く購入できるに越したことはないと考える人もいるでしょう。
中古スマホを購入するなら「携帯キャリア」と回答した人は6割以上
「中古スマホを購入する場合、どこのショップで購入を検討しますか?」と尋ねると、61.4%の人が「携帯キャリア」と回答しています。ついで、2位が「中古スマホショップ」で23.2%、3位が「リサイクルショップ」で5.8%という結果に。
はじめてのショップなどを利用するよりも、慣れ親しんだ携帯キャリアで購入することで、何かあった際のアフターケアも安心だと感じるのかもしれません。
4割以上の人が「1円スマホ」を利用できるうちに「機種変更を検討する」と回答
最後に、「1円スマホキャンペーンが利用できるうちに、スマホの機種変更を検討しますか?」と尋ねたところ、「検討する可能性はある」の38%と「検討する」の8.0%を合わせると、半数に迫る結果でした。さすがに、規制適用が12月27日と迫っているため、直近での機種変更に踏み切れない人もいるかもしれませんが、それでも4割以上の人は検討してみてもいいと考えたようです。
「1円」というインパクトは購入意欲に大きく作用していたことが伺えます。
今回の結果から、12月27日より1円スマホ等の過度な割引が規制されるということを知っている人は少ないこと、適用前にキャンペーンの利用を検討するかもしれないと考えている人が約4割もいることがわかりました。この記事で情報を知ったという人も、検討してみる価値があるかもしれません。販売店や携帯各社の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
出典元:【ロケホン】