iPhone 11を購入しようと思っている人に朗報! ソフトバンクとauは、スマホを半額で買える新割引プログラムを発表した。48回分割で端末を購入するが、2年後に端末を返却することを条件に半額(24回分)の支払いが免除されるという。果たしてこれは本当にお得なのだろうか?
48回分割で購入して2年後に端末を返却するのが条件!
2019年9月9日、ソフトバンクは、スマホの新割引プログラム「半額サポート+」を発表(2019年9月26日から提供)。2019年9月12日にはauも同様の新割引プログラム「アップグレードプログラムDX」を発表した(2019年10月1日から提供)。これらは、いずれも48回の分割払いで端末を購入し、2年後に端末を返却することで半額(24回分)の支払いが免除されるというもの。プログラムの利用には月額390円(24回)を別途支払う必要があるので、厳密に言うと半額ではないが、一括購入できない人には利用価値が大きいだろう。
しかし、総務省からは“端末購入補助金の禁止(分離プラン)”や“端末の値引きは2万円まで”という通達が行われており、2019年10月1日からは一括0円や半額プログラムなどはできないはずでは? と思った人もいるだろう。それではいったいソフトバンクとauはどうしてこのような割引プログラムを導入できたのであろうか?
(Image:softbank.jp)
ソフトバンクの「半額サポート+」は、月額390円(不課税)。48回払いで端末を購入して、25カ月目の買い替え時に端末を返却すると、残金(半額)が免除される制度
仮に9万6,000円のスマホを購入した場合、390円×24回(9,260円)を払うことで、2年後に分割残金4万8,000円の支払いが免除される
auの「アップグレードプログラムDX」も、ソフトバンクの「半額サポート+」とほぼ同じプログラムである
SIMロックは有効! 実質他社ユーザーは利用できない?
今回の「半額サポート+」と「アップグレードプログラムDX」のポイントを確認しよう。まず、これらの新割引プログラムは、電話回線契約とは関係なく他キャリアユーザーでも、端末のみを48回分割で購入できる。そのため、ソフトバンクとauは、総務省通達の「分離プラン」の趣旨には反しないとしている。
だが、世の中、そんなに旨い話があるわけはない。実は販売される端末にはSIMロックがかけられている。そのため、ドコモユーザーがこの新割引プラグラムでiPhone 11を購入しても、100日以上経たないとSIMロック解除できないのである。つまり、他キャリアユーザーは、事実上これら新割引プログラムを利用できないわけだ。かなりモヤモヤする内容だが、ソフトバンクやauユーザーなら実質半額でiPhone 11を購入できるのだから、ありがたいプログラムと言えるだろう。
なお、ドコモの「スマホおかえしプログラム」は、36回分割になるが、やはり途中で端末を返却することで、残り12回分を免除する方式を採用している。こちらはドコモの電話回線契約が条件になっているほか、残高割引は2万円の枠に収められており、総務省の意向に100%沿った形である。