スマホの機種変更を検討する際、iPhoneユーザーはAndroidが、AndroidユーザーはiPhoneが気になったこともあるのではないでしょうか。そこで、株式会社NNコミュニケーションズが運営する「スマログ」では、20代未満~60代の男女390名を対象に、「スマホの機種変更満足度調査」を実施し、異なるOSに機種変更した理由や購入場所などについて質問しています。その結果を見ていきましょう。
男性と女性で選ぶOSの趣向に違いがある
まずは、機種変更をしたと回答した人の概要を確認していきましょう。iPhoneからAndroidへの機種変更は、30代男性の支持が最も高いようです。反対に、AndroidからiPhoneへの機種変更は、30代女性の割合が最も高くなっています。
また、全体のバランスを見ると、iPhoneからAndroidへの機種変更は男性が117名、女性が73名で男性の方が多く、AndroidからiPhoneへの機種変更は男性が89名で女性が111名と、女性の方が多くなっています。男性と女性で選ぶOSに違いがあるというのは興味深い結果ですね。
iPhoneからAndroidに機種変更する最大の理由は本体価格
次に、iPhoneからAndroidへ、AndroidからiPhoneに機種変更した人に対して、それぞれ「異なるOSに機種変更した理由」について質問しています。すると、iPhoneからAndroidへ機種変更した理由の第1位は、「iPhoneが高くて買えない」で全体の35%でした。ついで2位が「カスタマイズしやすいから」で21.8%、3位が「バッテリー持ちがいいから」で14.4%という結果に。
AndroidからiPhoneに機種変更した理由では、「処理速度が速いから」の22.5%が最も多く、ついで2位が「カメラ性能が高いから」で21.2%、3位が「カスタマイズしやすいから」で17.9%となっています。
iPhoneからAndroidへ移行した主な理由としてあがったのは“価格”でした。9月に発売されたばかりのiPhone 15は、発売当初の価格が12万4800円(iPhone15/128GB)~とたしかにかなり高額です。それに比べると、Androidには高額商品もありますが、新商品でも2万~3万円程度のモデルもあり、価格を理由にOSを変更する人が多かったのもうなずけます。
機種変更時にキャリアを乗り換えた人は全体の41%
続いて、「機種変更時にキャリアの乗り換えはしたか」を尋ねています。すると、全体の59%は乗り換えせずに端末を購入したと回答しています。
「乗り換えした」と回答した41%について見ていくと、乗り換え前はドコモ・au・ソフトバンクのいわゆる大手キャリアの合計が315人から212人に減少し、楽天モバイルやUQモバイル、ワイモバイル、ahamoといってリーズナブルなキャリアが増加していることがわかります。
機種を乗り換えてもキャリアは変えない人が半数以上いる一方で、乗り換える人は料金が安くなるかどうかに重点を置いているようです。
キャリア乗り換えしない場合はAndroidのほうが特典を受けやすい
また、「機種変更してお得になった金額」を調査。すると、キャリアを乗り換えた場合、1万円以上お得になった人の割合は、“iPhoneに機種変更した場合”に最も高くなっています。また、iPhone、Androidともに「5001円~10000円」お得になったという回答が最も多いことがわかりました。
一方乗り換えなしの場合、iPhoneの1万円以上お得になった人の割合はグッと下がり、全体で一番低くなっています。キャリアを乗り換えない場合は、iPhoneよりもAndroidのほうが特典などの恩恵を受けやすいようです。
iPhoneからAndroidに機種変更した人はiPhoneに比べて満足度が低い
最後に、「機種変更後の満足度」について質問しています。すると、AndroidからiPhoneに機種変更した人の92%が「満足している」と回答。一方のAndroidに変更した人は「満足している」と回答した人は76.2%で、5.2%の人は「今すぐ戻したい」と回答していることがわかりました。
OSが変わると使い勝手も大きく変わります。わかっていて変更したとは言え、慣れるまでの間苦労する人は多いのでしょう。機種によって細かい仕様が異なるAndroidに苦戦してしまう人が多いということが、この結果から読み取れます。
これからiPhoneからAndroidへの機種変更を検討している人は、事前に変更後の機種の操作方法を予習しておくと、いざ使いはじめたときに不便さを感じずに済むかもしれません。
出典元:【スマホログ】