今となっては生活必需品である携帯電話。ドコモ・au・ソフトバンクといった三大キャリアの他に、格安スマホもメジャーとなり、選択の幅が広がっている。「三大キャリアは料金が高いので格安スマホに乗り換えた」「格安スマホは通信が不安定だから、やはり三大キャリアが安心」など議論は尽きないが、実際にどちらを、どのような人たちが使用しているのだろうか。今回は、年齢や年収別に集計した調査結果をもとに、携帯電話の利用状況を紹介しよう。
約6割の男女が3大キャリアを使用と回答
株式会社トイントが運営するWebメディア「トインク(TOINK)」では、2023年11月17日~30日、18歳以上男女・無収入から年収2,000万の人を対象にインターネット調査を実施。男女1,242人(男女比3:7)から回答を得た。「携帯電話はキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と格安スマホ(格安SIM)のどちらをお使いですか?」という問いに対して、6割近くがキャリアを使っていることがわかった。
格安スマホが普及しつつあるものの、依然としてキャリア人気がある模様だ。男女間に違いはないものの、年代別では大きな違いが見られ、格安スマホの利用率トップは30代の45.7%。40~60代も40%以上が格安スマホを利用していることが判明した。30代といえば、結婚や出産、あるいは持ち家購入などで大きな出費が多い時期。そのため、携帯料金を抑えようと、格安スマホへ乗り換えているのかもしれない。
18歳・19歳は回答数が少ないものの、100%が「キャリア」と回答。18歳から個人名義で携帯電話の契約ができるが、依然として親名義での契約になっていることも関係しているのだろう。また、70代もキャリアの利用率が100%。キャリアやプラン変更への手間や煩雑さ、災害時の回線使用について漠然とした不安などが理由としてあるのではないかと考えられる。
年収別では大きな違いが見られず
一方、年収別でキャリアと格安スマホの利用率を見ると、年収200万円以上の5割がキャリアを使用しているのに対し、年収199万円以下が6割という結果になった。199万円以下に配偶者控除の103万円、配偶者特別控除の130万円というラインがあることを踏まえると、配偶者名義での契約や支払いという点も回答結果に関係しているのかもしれない。いずれにせよ、年収が少ないからといって格安スマホを利用するという傾向は見られず、スマホ料金を本人が払っていないというケースが多くあるようだ。
キャリアを使用する理由を見ると、「以前から使っていて変えていない、使いやすい」「家族が使っている」「キャリア会社に対する安定感・信頼感」がトップ3として挙げられた。
対して、格安スマホを使用する理由としては、「金額(安い、節約したい、コスパがよい)」がダントツだ。安さを重視するのであれば格安スマホ一択だが、今ではキャリア会社から出されている格安プランもあり、同会社からのサポートを受けながら機種変更することもできる。機種変更を煩雑に感じる性格なら、その選択も一つだろう。
出典元:【トインク(TOINK)】