MNO4キャリアの新プラン、「Rakuten最強プラン」が最も認知度が高いと判明【MMD研究所調べ】

携帯電話各社は、それぞれのユーザーが満足してサービスを利用できるようにと、さまざまなプランを提案しています。個々の使い方によって、選ばれるプランも違ってきますが、最近ユーザーからの支持を集め、選ばれているのはどのようなプランなのでしょうか。MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、スマートフォンを所有している20歳~69歳の男女20000人を対象に、「MNO4キャリア9サービスの契約プラン内容の実態調査」を実施し、メインのスマートフォンで契約しているプランや、新プランの内容などについて質問しています。その結果を見ていきましょう。

現在契約しているプランでは1位が他のプランに大差をつけている

MNO4の9サービスで契約しているプランについて調査したところ、UQモバイルを除く8サービスで、1位のプランが他の契約数を離してダントツという結果でした(MMD研究所調べ)

まずは、MNO(Mobile Network Operator)と呼ばれ、自社でモバイル用の回線網を有し、通信サービスを提供している大手4キャリア「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の9サービスを利用している、17958人を対象に、サービスごとの契約プランを質問しています。

それによるとMNO4キャリアでは、ドコモ(5490人)は30.5%で「ギガライト」が、au(3194人)は23.1%で「使い放題MAX 5G」が、ソフトバンク(2187人)は37.1%で「メリハリ無制限」が、楽天モバイル(1603人)は96.6%で「Rakuten最強プラン」が1位でした。

また、MNO4以外のサービスでは、ahamo(1184人)は89.4%で「ahamo 20GB」が、povo(472人)は61.0%で「povo2.0」が、LINEMO(242人)は58.7%で「ミニプラン 3GB」が、Y!mobile(1964人)は50.3%で「シンプル」が、UQ mobile(1622人)は32.9%「くりこしプラン」が1位という結果でした。

UQモバイル以外は、どのサービスも1位のプランの契約者数の割合がダントツで高いようです。それぞれにイチオシプランを掲げて、契約者の獲得を狙っているのかもしれません。

全体の71.0%は、既存プランで契約をしており、新プランを利用している人は12.8%でした(MMD研究所調べ)

続いて、契約しているプランが今年開始した新プランか既存プランかを調査。すると、全体の71.0%が「既存プラン」であることがわかりました。「新プラン」を利用しているという人は12.8%にとどまり、16.2%の人が「わからない」と回答しています。

わからないという回答が16.2%というのは多いような気がしますが、契約のシーンを思い返すと、窓口では多くのことを説明されるため、契約するプランが新プランなのかどうかまでは、注意して確認していないのかもしれませんね。

大手4キャリアの新プランで、最も認知度が高かったのは「Rakuten最強プラン」

ドコモの新プラン「irumo」の認知度は、全体で41.3%、ドコモユーザーが61.0%でした(MMD研究所調べ)

次に、スマートフォンを所有している20歳~69歳の男女20000人を対象に、今年開始された大手4キャリアの新プランについて質問していたので、全体と各キャリアユーザー別にそれぞれ見ていきましょう。

まずは、ドコモの2プランについて。1つ目の「irumo」は、「すでに利用している」という回答の割合が、全体では2.8%、ドコモユーザーでは7.5%でした。また、「聞いたことはあるがサービス内容は知らない」も合わせた認知の割合では、全体が41.3%、ドコモユーザーが61.0%となっています。

同じくドコモの新プラン「eximo」の認知度は、「irumo」よりやや低く、全体で37.3%、ドコモユーザーでは59.3%でした(MMD研究所調べ)

ドコモ2つ目の新プラン「eximo」は、「すでに利用している」という回答の割合が、全体で2.3%、ドコモユーザーでは5.8%で、認知の割合は全体で37.3%、ドコモユーザーでは59.3%でした。

実際に契約している割合が多くない割には、プランそのものの存在は知られているという印象です。窓口やCMで目にする機会があり、気に留めていた人がそれなりにいるということなのかもしれません。

auの新プラン「auマネ活プラン」の全体の認知度は44.0%、auユーザーは66.2%と、ドコモと大差ない結果でした(MMD研究所調べ)

auの新プラン「auマネ活プラン」では、「すでに利用している」という回答の割合は、全体で1.7%、auユーザーが5.5%で、認知の割合は全体が44.0%、auユーザーが66.2%でした。

全体、ユーザー別ともに、ややドコモよりも割合が高いものの、大きくは変わらないという結果となっています。

ソフトバンクの新プラン「ペイトク」の全体の認知度は36.2%、ソフトバンクユーザーでは56.4%と、こちらも大差ない結果に(MMD研究所調べ)

ソフトバンクの新プラン「ペイトク」では、「すでに利用している」という回答の割合は、全体で1.3%、ソフトバンクユーザーでは4.5%、認知度の割合は全体が36.2%、ソフトバンクユーザーが56.4%で、こちらも、ドコモ、auの新プランと認知度の高さでは大差ないという結果でした。

楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」の認知度は、全体で45.9%、楽天モバイルユーザーで97.9%と、ダントツ認知度の高さを見せました(MMD研究所調べ)

楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」では、「すでに利用している」という回答の割合は、全体で10.8%、楽天モバイルユーザーが96.6%、認知度の割合は全体が45.9%、楽天モバイルユーザーが97.9%でした。

「データ無制限プランが2980円(税込3278円)」という価格のインパクトからか、他の3キャリアに比べてその認知度はダントツの高さを見せています。また、各キャリアのさまざまなプランに契約が分散する中、全体で10%以上がすでに利用しているというところにも「Rakuten最強プラン」の強さを感じます。

MNO4ユーザーの中で最も通信費の節約意識が高かったのは「楽天モバイル」

スマートフォンの通信費への節約意識について尋ねると、MNOで最も意識が高いのは「楽天モバイル」の83.%、最も低かったのはソフトバンクの65.8%でした(MMD研究所調べ)

最後に、スマートフォンを所有している20歳~69歳の男女20000人を対象に、スマートフォンの通信費への節約意識について質問しています。「とてもある」「少しある」を合わせた「節約を意識している」という回答の割合を見ていきましょう。

最も節約の意識が高かったのは、「MVNO」(2042人)の84.0%でした。MNOでは、「楽天モバイル」の83.1%が最も高く、ついで、「povo」の82.0%、「UQ mobile」の81.5%の順となっていおり、最も低かったのは「ソフトバンク」で65.8%でした。

光熱費や物価の上昇が止まらない今、通信費の家計への圧迫もバカにならないというのが正直なところではないでしょうか。快適に使いながらも、少しでも安く抑えたいというワガママな願いを叶えてくれるのは、どの会社のどのプランなのか。今一度、通信費の見直しをしてみてもいいかもしれませんね。

出典元:【MMD研究所/MMDLabo株式会社

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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