iPhoneで測定できる機能3選――身長・物サイズ・水平(水準器)など

iPhoneにはさまざまな機能がありますが、意外と知られていないのにとっても便利な機能があります。その代表格が「計測」アプリでしょう。この測定アプリを使うと。カメラで物を映すだけでサイズや人の身長などが分かるほか、棚の水平なども測れるのです。そこで今回は、便利な計測アプリの使い方を紹介しましょう。

iPhoneならカメラで写すだけで簡単にサイズが測れる!

iPhoneにはあまり知られていないのに、とっても便利な機能が隠されています。今回紹介する「測定」アプリは、まさにその代表例でしょう。

たとえば、フリマで売れた商品の箱のサイズを知りたいときなどは、わざわざ物差しやメジャーを探して測る必要はありません。そのようなときはiPhoneの「計測」アプリを使えばいいのです。

実は、この計測アプリはiOS 17から追加された新機能で、カメラで物を映すだけで、簡単にサイズを測ることができる優れもの。

使い方は簡単です。まず、iPhoneのユーティリティにある「計測」アプリを起動しましょう。するとカメラに(+)マークが表示されます。

カメラで計測したい物(今回は四角い箱)を映して(+)をタップ。すると、白い線が表示されるので、正しく囲まれていたらもう一度(+)を押します。

これだけで、自動的にカメラに写っている物のサイズがすぐに表示されるのです。これは便利ですね。

「計測」アプリで四角い物の長さを測る手順

まず、iPhoneの「ユーティリティ」フォルダをタップします(画面左)、続いて「計測」アプリを起動しましょう(画面右)

画面下のメニューで「計測」を選択したら、カメラで物を映し(+)をタップ(左写真)。すると、四方が白い線で囲まれます。範囲が合っていないときは、四隅の白い丸を指で調整しましょう(右写真)

四隅が正しく白い線で囲まれたら、再度(+)をタップします(左写真)。これで自動的にカメラに写っている物のサイズが表示されました(右写真)

iPhoneを少し動かして、中心の丸い点をズラすと、面積まで自動計算してくれますよ

iPhoneの計測アプリは非常に便利ですが、図りたい物が四角でない場合はどうすればいいのでしょうか?

その場合は、カメラで写した物に近づき画面の中心に白い点が表示されたら、その白い点を測りたい物の端に合わせて(+)ボタンをタップしましょう。

すると、タップした部分がピン留めされ、カメラを動かすとカメラ上で線を引っ張ることができるようになります。

この線を長さを測りたい物に沿わせて、もう一方の端まで行ったら、カメラの(+)ボタンを再度タップ。

これで、四角くない物でもiPhoneの計測アプリで長さを簡単に測定できます。

「計測」アプリで四角くない物の長さを測る手順

カメラで物に近づくと画面中央に白い点が表示されます(画面左)。計測したい物の端に白い点を合わせて(+)をタップするとピン留めされ、画面上で線を引っ張れるようになります(画面右)

カメラを動かして物のもう片方の端と点を合わせて、もう一度(+)をタップしましょう(画面左)。すると、画面内で線が引かれ、物の長さが表示されます(画面右)

iPhoneの計測アプリで計測を行ってみましたが、実際にどれぐらい正確に測れているのか、誤差が気になりますよね。

そこで、幅2メートルのバックペーパーを計測してみたところ、なんと「1.9m」と表示されました。大きいものは10cmも誤差が出るのは少々厳しいので、あくまでも目安として考えたほうがいいかもしれませんね。

幅2メートルのバックペーパーをiPhoneで計測してみました。その結果は「1.9m」と表示されましたので、誤差は10cmもあることが確認できます

iPhoneは棚を水平に保つ水準器としても使える!

iPhoneには水平を感知する機能がありますので、その機能を使って、棚が水平に設置されているか確認することも可能です。これなら、わざわざ水準器を買わなくて済みますよね。

使い方は、まずiPhoneの「計測」アプリを起動して、画面下のメニューで「水準器」をタップしましょう。これですぐに機能が切り替わります。

あとは、水平を測りたい棚などにiPhoneを乗せるだけでOK。「0°」なら水平ですが、もし「-9°」と表示されたら9°ほど棚が傾いていると分かります。

ただし、iPhoneの背面にはカメラのレンズが出っ張っているため、iPhoneの置き方によっては、どうしても「1度」だけズレて計測されてしまうことには注意が必要です。

そのようなときは、カメラのレンズとは反対側に1円玉を挟んでみてください。これで水平になりますよ。

「計測」アプリで棚の水平を測る手順

まず、iPhoneで計測アプリを起動したら、画面下メニューで「水準器」をタップ(画面左)。すると、すぐに画面が切り替わって水準器が使えます(画面右)

自宅の棚の上にiPhoneを写真のように置くと、簡単に水平かどうかを確認できます。もちろん「0°」となっていれば水平です(筆者撮影)

写真のようにiPhoneを置いてしまうと、カメラのレンズの出っ張りのせいで、棚が水平であっても「-1°」と表示されてしまいます(筆者撮影)

それを解決するには、カメラのレンズとは反対側に1円玉を挟んでみましょう。これで「0°」と表示されました(筆者撮影)

iPhoneで人の身長を簡単に測ることもできる!

LiDARスキャナを搭載している一部のiPhoneでは、人物を画面に映すだけで身長を計測できます。

対応している機種は、iPhone 12~15 Pro、12~15 Pro Maxとなっていますので、対象のiPhoneを持っているなら、ぜひ試してみましょう。

測定方法は簡単で、画面下メニューの「計測」を開いて直立した人物を映すと、何の操作をする必要もなく、自動的に足から頭までの長さを測定して身長を割り出してくれました。

この機能は、成長の早い子どもの身長などを測るときに便利かもしれませんね!

「計測」アプリで身長を測る手順

iPhone 12 Pro以上で計測アプリを起動して、カメラで人物を映します。このとき地面と全身が映るようにすると、自動的に計測されて身長が表示されます(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回紹介したiPhoneの「計測」アプリは、手元に物差しやメジャーなどがなくても、物をカメラで映すだけで簡単に長さが測れます。

物や人物だけでなく、たとえば、引っ越しのときに入り口の高さや洗濯機・冷蔵庫の設置場所、カーテンのサイズなどを、iPhoneだけで簡単に測ることができるのです。

ただし、実際に使ってみた感じでは最大10%ほどの誤差がありましたので、あくまでも目安として考えたほうがいいかもしれませんね。

オトナライフ編集部
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