2年周期で買い換える人も少なくないスマホ。しかし、高価なスマホを2年で買い換えることに躊躇いがある方も多いでしょう。そうした方におすすめなのがauの「スマホトクするプログラム」です。
しかし、実際にどのくらいお得なのか、どのような条件があるのか、デメリットはないのかなど、気になる点も多いでしょう。この記事では、「スマホトクするプログラム」の仕組みやメリット・デメリット、適用例や適用条件などを詳しく解説します。
目次
1.au「スマホトクするプログラム」とは?
2.au「スマホトクするプログラム」はお得?損?割引適用例
3.au「スマホトクするプログラム」の適用条件
4.au「スマホトクするプログラム」のメリット
5.au「スマホトクするプログラム」のデメリット
6.au「スマホトクするプログラム」への申し込み方法
7.au「スマホトクするプログラム」の端末の返却方法
8.au「スマホトクするプログラム」がおすすめの人、おすすめではない人
9.まとめ
au「スマホトクするプログラム」とは?
「スマホトクするプログラム」は、auが提供するスマートフォンの購入プログラムです。
例えば、iPhone 14 Pro 128GBを購入する場合、機種代金は175,860円で、24回の分割払いで支払います。23回目までの分割の代金は、月々3,900円(合計89,700円)となります。12カ月以上利用後に返却すると、残価設定分である「86,160円」の支払いが不要になり、実質的には89,700円で購入できます。
残価設定の仕組みについて
「スマホトクするプログラム」では、初回支払額が0円で、月々の支払金額も端末代金に比べて安くなっています。これは残価設定の仕組みによるためです。
残価設定とは、商品購入時点で「下取り価格」をあらかじめ設定しておくもの。残価設定がある製品を購入する場合、下取り価格を差し引いた額を月々分割で支払う形が多いです。従来は自動車の購入によく用いられる方式です。
つまり「スマホトクするプログラム」は、スマホの下取りプログラムの一種。残価設定をどの程度の額にするかは端末によっても違いますが、たとえばiPhoneの場合は新品価格に対して半額程度が残価設定されることが多いです。
au「スマホトクするプログラム」はお得?損?割引適用例
「スマホトクするプログラム」は、どのような場合にお得になるのでしょうか?また、どのような場合に損をする可能性があるのでしょうか? 以下の3つの場合について、割引適用例を見てみましょう。
・25カ月目に同端末を返却する場合
・25カ月目以降も同端末を使い続ける場合
・13~25カ月目に同端末を返却する場合
25カ月目に同端末を返却する場合
「スマホトクするプログラム」は、23回目の支払いを終えた翌月の25カ月目に、機種代の残債を支払わずにauに回収してもらうか、その残債の支払いを続けて引き続き利用するか選ぶことができます。
例えば96,600円のスマホに「スマホトクするプログラム」を利用し、 25カ月目に同端末を返却した場合、実質負担金とお得になる金額は以下の通りになります。
2年でスマホが回収されるとはいえ、本来の機種代の1/3ほどの負担金で高価なスマホを利用できるのはかなりお得といえます。
25カ月目以降も同端末を使い続ける場合
先述した通り、「スマホトクするプログラム」は24カ月目に残債を支払うことを選び、同じ機種を引き続き利用することが可能です。先ほどと同じ96,600円のスマホを25カ月目以降も使い続ける場合、基本的には残債を24回で支払うことになります。
残債の支払いを終えれば、端末はauに返却する必要はありません。このプログラムの実質年率は0%。つまり、48カ月掛けて端末代金を支払い、その後も端末を手元に置きたい場合、通常の分割払いよりもお得に支払うことが可能です。
なお、25カ月目~48カ月の間も、端末を返済すれば残債を支払う必要はなくなります。また、残債は一括払いも可能です。
13~25カ月目に同端末を返却する場合
「スマホトクするプログラム」は13カ月目からauに回収してもらうことができます。しかし、あくまで「端末を返却すれば24回目以降の残債の支払いが不要になる」というプログラムのため、23回目までの分割金は支払う必要があります。
つまり、13カ月~24カ月までの間にスマホを返却してしまうと、「手元にスマホがないのに分割金を支払う」という状態に。あくまで免除されるのは、25カ月目以降の残債となるため、注意が必要です。
au「スマホトクするプログラム」の適用条件
「スマホトクするプログラム」には適用条件があります。
プログラム加入・適用の条件
「スマホトクするプログラム」は、auが指定する対象のスマートフォンの購入と同時加入する必要があります。ポイントは「auのスマートフォンを購入する必要がある」一方で、「auの回線契約は必要ではない」ことです。
つまり「スマホトクするプログラム」でお得に端末を購入しつつ、実際の通話などには楽天モバイルなど格安SIMを利用できます。
対象となる主要機種(iPhone/Galaxy/Xperia)
機種は2023年12月時点で最新の「iPhone 1514」シリーズに加え、Androidも非常に多くの端末が対象となっています。実質的にauで取り扱いがあるほぼ全ての機種が対象といえるでしょう。
主要なiPhone、Galaxy、Xperiaの対象機種の一覧は以下の通りです。
iPhone | iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、iPhone 15、iPhone 15 Plus iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max、iPhone 14、iPhone 14 Plus iPhone SE(第3世代) iPhone 13 Pro Max、iPhone 13 Pro、iPhone 13、iPhone 13 mini iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 12、iPhone 12 mini iPhone SE(第2世代) iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 8 |
Galaxy | Galaxy Z Flip5 SCG23、Galaxy Z Fold5 SCG22、Galaxy A54 5G SCG21、Galaxy S23 SCG19、Galaxy S23 Ultra SCG20、Galaxy A23 5G SCG18、Galaxy Z Fold4 SCG16、Galaxy Z Flip4 SCG17、Galaxy A53 5G SCG15、Galaxy S22 Ultra SCG14、Galaxy S22 SCG13、Galaxy Z Flip3 5G SCG12、Galaxy Z Fold3 5G SCG11、Galaxy S21+ 5G SCG10、Galaxy S21 5G SCG09、Galaxy A32 5G SCG08、Galaxy A51 5G SCG07、Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06、Galaxy Z Fold2 5G SCG05、Galaxy Z Flip 5G SCG04、Galaxy S20 Ultra 5G SCG03、Galaxy S20+ 5G SCG02、Galaxy S20 5G SCG01、Galaxy A21 シンプル SCV49、Galaxy A41 SCV48、Galaxy Z Flip SCV47、Galaxy A20 SCV46、Galaxy Note 10+ SCV45、Galaxy A30 SCV43、Galaxy S10 SCV41 |
Xperia | peria 5 V SOG12、Xperia 10 V SOG11、Xperia 1 V SOG10、Xperia 5 IV SOG09、Xperia 10 IV SOG07 、Xperia Ace III SOG08、Xperia 1 IV SOG06、Xperia 5 III SOG05、Xperia 10 III SOG04、Xperia 1 III SOG03、Xperia 5 II SOG02、Xperia 1 II SOG01、Xperia 10 II SOV43、Xperia8 SOV42、Xperia5 SOV41、Xperia1 SOV40 |
返却時期はいつ?端末がキズだらけでも問題ない?
返却時期は、端末購入後13カ月目~25カ月目までです。13カ月目にすぐ返却することも可能。ただし24カ月未満で返却する場合は、23カ月分の料金を支払い終える必要があります。
なお、端末がキズだらけの場合は、返却時に別料金を請求されるケースもあります。
申し込み方法
「スマホトクするプログラム」は、auショップの店頭もしくはオンラインで申し込み可能です。申し込み手順については、より詳しくは後述します。
旧プログラム「かえトクプログラム」と何が違うの?
「スマホトクするプログラム」に相当する購入プログラムは、auでは従来より提供されていました。しかし従来のプログラムと比較しても、「スマホトクするプログラム」は非常に大きく改善された内容であると言えます。
「かえトクプログラム」は実質的に一度加入すると「au縛り」になりやすいデメリットがありました。その点、「スマホトクするプログラム」は比較的柔軟に使えるプログラムと言えるでしょう。
au「スマホトクするプログラム」のメリット
「スマホトクするプログラム」のメリットは以下の通りです。
・様々な端末がお得に利用できる
・auの回線契約は不要
・25カ月目以降も使用し続けても損をしない
・古くなった端末の処分・売却の手間も不要
様々な端末が非常にお得に利用できる
iPhoneやGalaxy、Xperiaなどのハイエンド端末も実質半額程度で安く使えるのが「スマホトクするプログラム」の最大のメリット。
極めて高性能な端末を月数千円程度で所有できるのは、やはりお得感が強いです。
auの回線契約は実は不要
「auの回線契約」と「スマホトクするプログラム」はあくまで別物であり、回線契約は実は不要です。「スマホトクするプログラム」で安価に端末を入手した上で、格安SIMを挿入して使うこともできます。
25カ月目以降も使用し続けても損をしない
25カ月目以降も使用し続ける場合、残価をさらに24回分割して支払う形になります。なおかつその24回の分割の途中で端末を返却したくなった場合、残りの支払いが免除されます。つまり「30カ月目に返却し、残りの支払いを免除してもらう」ことなどもできます。
端末を返却しなかった場合でも特に利子や手数料がかかるわけではなく、自分のタイミングで返却できるため「24カ月で返却しなかったとしても損をしない」ので融通が利きます。
古くなった端末の処分・売却の手間も不要
古くなった端末の処分や売却には、通常は手間がかかるものです。たとえば個人でフリマアプリなどで売却もできますが、多くの個人情報などが含まれる端末を、初期化したとしても他の人に売り渡すのに不安を感じる方も多いのでは。
その点、「スマホトクするプログラム」ではキャリアに返却する形になるため「フリマアプリで見知らぬ他人に売る」よりは安心感が強いでしょう。
au「スマホトクするプログラム」のデメリット
「スマホトクするプログラム」のデメリットをご紹介します。
・端末購入後は申し込み不可
・返却時点の端末のキズ等によって追加費用が発生する
・12カ月は機種変更が不可
端末購入後は申し込み不可
「スマホトクするプログラム」はauの端末購入と同時加入のため、auで購入済みの端末に対して後からプログラムを適用できません。
返却時点の端末のキズ等によって追加費用が発生
端末を2年程度使うと、画面が割れたり、水にぬれたり、キズが付くこともあるでしょう。破損などの程度によっては返却時点で追加費用が発生することがあります。
支払いが必要な例は以下の通りです。
・本体や液晶に破損や割れがある
・電源が入らない
・充電ができない
・メーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある
支払金額はAndroid™向け「故障紛失サポート」もしくは「故障紛失サポートwith Cloud」に加入しているかどうかで変わります。
加入済み | 2,200円(不課税) |
加入なし | 22,000円(不課税) |
12カ月は機種変更が不可となる
au「スマホトクするプログラム」は13カ月目~25カ月目までの間に端末を返却することも可能です(※24カ月目分までの支払いは別途必須)。つまり「12カ月間は同じ端末を使い続ける」必要があります。12カ月以内に別の端末に買い替えたい場合などには、プログラムの恩恵をあまり受けられないでしょう。
au「スマホトクするプログラム」への申し込み方法
「スマホトクするプログラム」に申し込む手順は以下の通りです。
まず、au Online Shopにアクセスします。
なお、今回新規契約で手続きを進めていますが、他者からの乗りかえの場合にはMNP予約番号についての確認画面が表示されますalt=au「スマホトクするプログラム」への申し込み方法6</caption>
なお、機種のみを購入したい方は、機種のみ購入手順にアクセスし、商品を選択した後、「機種のみご購入の場合はこちら」を選択してください。
購入前に「au ID」を持っている人はログイン、持っていない人は新規登録をした上で購入手続きを進める形となります。
au「スマホトクするプログラム」の端末の返却方法
端末の返却方法はauショップへの持ち込みか、郵送となります。郵送にあたっては回収キットが別途必要となるため、回収キットをauショップ店頭かMy auで申し込む必要があります。
回収キットの申し込みなどが面倒な場合は、近隣のauショップに持ち込むのが手っ取り早いでしょう。
au「スマホトクするプログラム」がおすすめの人、おすすめではない人
「スマホトクするプログラム」は以下のような人におすすめです。
・常に最新のスマホを低価格で使いたい人
・au回線契約をしなくても良い人
・端末を大切に扱える人
・端末の処分や売却の手間を省きたい人
逆に、以下のような人にはおすすめできません。
・端末を自由に機種変更したい人
・端末をキズだらけにしてしまう人
・端末を分割で購入したくない人
まとめ
「スマホトクするプログラム」は、最新のスマホを低価格で使えるだけでなく、25カ月目に返却すれば端末代金の支払いが終わるという魅力的なプログラムです。しかし、端末の使用期間や機種変更や返却などに制限や条件があります。また、au回線契約や割引やサービスとは関係ありません。そのため、「スマホトクするプログラム」は、自分のニーズやライフスタイルに合わせて、よく考えて選ぶことが大切です。