フリーマーケットサイトのムスビーが2023年のスマホ・タブレットの取引数における年間ランキングを発表した。携帯電話端末市場の売上減少傾向が続くのと相反するように、中古スマホやタブレットの市場は拡大している。円安による端末の価格高騰や物価高などで、端末料金が10万円を超えるものも珍しくなくなっており、新商品購入のハードルは低くない。だが、中古となると価格は安く、大手キャリアがバッテリーの品質や基本機能を保証するという動きもあって中古市場は拡大している。実際どの機種が人気なのかみてみよう。
10位までをiPhoneが占めた
2023年の中古スマホランキング1128075位となったのは、このところ揺るがない人気を誇る「iPhone SE(第2世代)」。上半期と下半期のどちらも堂々の1位を獲得しており、取引全体に占める比率も1割弱とその人気ぶりがわかる。取引の平均価格が20,000円をきっている場合もあるようで、来年も人気は続くのではないだろうか。
続く第2位は「iPhone 8」。上半期は2位、下半期は3位という結果だ。2017年9月発売と古株ながらも健闘しているが、取引数は減少傾向にあるようだ。というのも、2023年9月にリリースされたiOS 17のアップデートで、iPhone 8がサポート対象外となったことが関係しているのではないだろうか。中古スマホに求めるものは人それぞれだが、アップデートできないとなるとその価値は狭まりそうだ。
15位と16位に、Androidスマホがランクイン
第3位は「iPhone 11」だ。上半期は3位、下半期は2位とこちらも安定している。取引の比率は、2位のiPhone 8と同率の4.7%となっているので、2024年は逆転して2位となる可能性も大いにありそうだ。
第4位は「iPhone 12」、第5位は「iPhone SE(第3世代)」との結果だった。トップ5は大きくても6.1インチとの小型の機種がラインナップしていることが大きな特徴ともいえる。平均取引価格をみると、iPhone 12は54,000~58,000円ほど、iPhone SE(第3世代)は49,000円ほどとなり、トップ10の中でも高額ながらも4位・5位とは大健闘だ。
トップ10までをみると、最も大きいものでも9位の「iPhone XR」の6.1インチで、1位から10位まですべてコンパクトなサイズのiPhoneが占めるという結果であった。15位と16位にAndroidスマホでランクインしたのが「Xperia Ace Ⅲ」と「AQUOS wish2」。ふたつとも2022年夏モデルで比較的新しい。中古スマホはまだまだApple一強のようだ。
出典元:【株式会社ウェイブダッシュ/PR TIMES】
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