「1円スマホ」が規制されたことを知っているという人はどれくらいいるだろう。2023年12月27日に電気通信事業法にかかわる改正総務省令が施行されたため、過度な割引規制となるスマホ単体が1円といった販売の仕方はできなくなったのだ。この施行により、ユーザーがどのような動向を示したか「ロケホン」がアンケートを実施しているのでみてみよう。
2023年12月27日から1円スマホなど過度な割引は規制に 知っている人は約6割超
アンケートは2023年12月27日から12月28日に20代から60代以上の男女500人にインターネットで行った。契約しているキャリアで最も多かったのはドコモで約28%。ついでAu、ソフトバンク、UQモバイル、楽天モバイルという順だった。大手キャリアを中心に、格安SIMのユーザーまで幅広いユーザー層となっている。また、1円スマホが購入できるワイモバイルと、楽天モバイルのユーザーが合わせて約18%だった。
まずは、「2023年12月27日から過度な割引が規制されたことを知っていますか」と聞いたところ「はい」が62%、「いいえ」が38%で6割超の人が知っていることがわかった。オトナライフでもこの件を取り上げたことがあるし、マスコミや家電量販店の告知など複数の媒体で目にしたという人も多いだろう。
この規制によって、機種変更に対する意識が低下したのは20%にとどまる
次に、「この規制によってスマホの機種変更に対する意識は低下しましたか」との質問では「はい」が19.8%、「いいえ」が14.2%、「変わらない」が66.0%という結果で、そこまで大きな影響はないように思える。
また、「今後も1円スマホキャンペーンが利用できた場合、スマホの機種変更を検討しますか」との問いには「検討する」が17.4%、「検討する可能性がある」が50.0%と、7割近くの人が前向きな回答をしている。機種変更のきっかけの一つとしては十分な動機となるようだ。
さらに、「スマホの機種変更で魅力的に感じるキャンペーン内容を教えてください」と聞いたところ、最も多かったのが「端末代金30,000円オフ」や「端末代金20%オフ」といった端末代金の割引だった。他には、「同じキャリアを長期間使い続けは人への優遇」や「アマゾンプライムなどの動画サービスが無料」などがあげられた。
現実的に、どういったタイミングで機種変更を考える人が多いのか。「機種変更を検討するはどのような時ですか」との質問では、「現在の機種が古くなった」が72.6%と最多で、「容量が足りなくなった」が約10.2%、「最新の機種を魅力的に感じる」が約6.8%と続いた。さらに、1円スマホなどの「キャンペーンが利用できる」との回答は約5%にとどまり、先の検討するとの回答が7割ほどあったのに対し、実際に変更を考えるとなると動機としては弱いことがわかった。
最後に、「1円スマホの規制で今後中古スマホの購入を検討しますか」と割引規制前と後で聞いたところ、規制前は「検討する」が12.2%、「検討する可能性がある」が42.0%、「検討しない」が45.8%だったのに対し、規制後は「検討する」が8.6%、「検討する可能性がある」が37.2%、「検討しない」が54.2%と大きな変化はみられなかった。規制の有無にかかわらず、中古スマホを検討する人はまだ半数にも満たないというのが現状だ。
出典元:【ロケホン】