あなたの周りで「スマートウォッチ」を利用している人はどれくらいいるだろう。LINEリサーチが全国の18歳から59歳の男女2108人を対象に、タッチやジェスチャー、音声などで操作できる腕時計型の電子機器スマートウォッチについて、認知率や利用率、今後の流行予想などについて調査しているので見てみよう。
スマートウォッチの認知度は94% 若年層よりは30から50代の認知度が高い
まず、スマートウォッチの認知率を確認したところ全体の94%が知っているという結果だった。内訳は、「知っているし、利用している」が19%、「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」が8%、と合わせて利用経験者が27%となっている。認知している中で最も多かったのが「知っているが、利用したことはない」とした人で、68%だった。
男女別での比較も大きな差はなく一般的に浸透しているとみてよさそうだ。年代別で見ると10~20代よりも30~50代の方が認知度は高く、スマートウォッチ=スマホの補足的存在として捉える人が多いことが、この結果の1つの要因となっているかもしれない。価格帯はさまざまだが、若年層からすると「スマートウォッチを購入して便利な機能を利用したい」というよりも、「スマホで十分」といった感覚が強いのではないだろうか。
利用意向がある人は54% 1年後の流行予想は現状の1.5倍
では、現在の流行体感はどうなっているのだろう。周りにスマートウォッチを利用している人がどれくらいいると思うかを想像して回答してもらっている。それを流行体感スコアで表しているが、この流行体感スコアは、100人中どれくらいの人が利用していそうかというのを算出した数値のことだ。結果は全体で「25.0」で、4人にひとりが利用しているイメージがあるということになる。
次に、1年後の流行予想はどうかというと全体で「38.6」と2~3人に1人が使っていそうという結果となった。流行予想として「半数くらいの人が利用していそう」と回答した人の意見は「腕時計で検索や連絡などいろいろできて便利だから」「携帯が手元になくても着信や通話ができ、LINEなどが確認できるから」などとある。
逆に「ほぼ誰も利用しないであろう」と回答した人の意見は「周りでは誰も利用していないし話題にもなっていないから」「スマホで事足りるから」「画面が小さく、スマホの方がなにかと使いやすいと思うため」といったことが挙げられた。
今後の利用意向については「ぜひ利用してみたいと思う」が21%、「機会があれば利用してみたいと思う」が33%と、全体の54%が前向きなことがわかった。利用意向ありの人の意見は「スマホを取り出さなくていいのがよい。ちょっとしたことならスマートウォッチで対応できるから」「運動しているから、その管理に使いたい」などだった。
また、利用意向なしの人の意見は「時計をつける習慣がない」「普通の時計の方がデザインがいい」「腕時計をつけるのが苦手」といった内容だった。
1年後には現状の1.5倍もの人が利用しているというイメージを持たれているが、今後スマートウォッチの利用者は増えていくのだろうか、注目したい。
出典元:【LINEリサーチ】
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