【2023】スマホ世界出荷台数トップはApple、サムスンは13年ぶり首位陥落

アメリカの市場調査会社IDCによると、2023年にAppleはサムスンをおさえて世界出荷台数トップのスマホメーカーとなった。これによりサムスンは、13年ぶりに首位の座を明け渡すこととなった。一方でスマホの世界出荷台数は過去10年で最低となっており、23年の世界市場は前年比3.2%減の11憶6690万台である。

2023年メーカー別の出荷台数のトップ3はApple、サムスン、シャオミ

(Image:PixieMe / Shutterstock.com)

スマホ自体の性能が利用者にとって十分なこともあり、買い替えサイクルが長期化していることも市場縮小の要因か

23年のメーカー別の出荷台数のトップ3は、1位がApple、2位がサムスン、3位がシャオミという結果だった。ちなみに10年前の2013年の1位はどこかと言うと、フィンランドのノキアで、2位がサムスンと続き、Appleはトップ5にも入っていなかった。2023年のAppleの出荷台数は2億3460万台で前年比3.7%増。前年より増えているのはAppleに加え、アフリカで人気が高い中国の伝音科技(トランシオン)で前年比は驚きの30.8%だ。さらにシェアも過去最高の20.1%という高い数字で、19年の14%から大幅に伸びている。対して、サムスンは13.6%減の2億2660万台でシェアは19.4%、シャオミの出荷台数は4.7%減となっている。

2024年のスマホ市場は回復の兆し 今後の成長の鍵は間違いなく生成AIスマホ

出荷台数や市場シェアなどでスマホメーカーのトップ5をみると、1位のApple以外は韓国か中国のメーカーのみ

IDCのリサーチディレクターは、2023年の後半には伝音科技(トランシオン)やシャオミのようなローエンドのAndroidスマホの力強い成長が見られたが、最大の勝者はAppleだと述べている。中国での規制強化や、最大の市場である中国におけるファーウェイとの新たな競争などに直面しているにも関わらず、トップ3で唯一プラス成長しているとも。その一方、GoogleのOSを搭載するAndroidスマホについては、ファーウェイが中国で急速に復活したり、他の低価格なブランドが競争力を持ったりと、Androidスマホ市場全体が多様化していると指摘している。サムスンのランクの低下は、AppleのiPhone 14の好調な販売とiPhone 15の発売は一因とされているが、市場の多様化も要因となっていると言われている。ずっと首位をキープしていたサムスンだが、今後の中国勢の勢いによってそのポジションが危うくなってくるかもしれない。

ここ数年は世界的なインフレや経済の不透明さから、スマホ市場の縮小が続いている。だが、2023年10月から12月の世界出荷台数は8.5%増の3億2610万台で、それまで9四半期連続の減少だったのが増加に転じている。新興国での需要が伸びたこともあり、2024年は市場が回復する可能性があるともみられている。折り畳み式デバイスやAI機能への関心の高まりが後押ししそうだ。特に今後の成長の鍵は生成AIスマホとされ、魅力的な新機能の開発が期待される。

参照元:【MacRumors
出典元:【IDC

※サムネイル画像(Image:PixieMe / Shutterstock.com)

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