現在多くの人が、どのスマートフォンを使っているだろうか？テクノロジーやメディア、通信などの分析をするカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ社が、2023年におけるベストセラースマートフォンTOP10を発表。ランキングの上位7位をAppleのiPhoneシリーズが独占し、残り3機種はサムスンであった。2021年から他社はランキングに登場しておらず、TOP10の機種のシェア率の合計は過去最高の20％に！Appleとサムスンの好調な売上の理由を紐解いてみた。
やはりiPhoneは強い！順位の差は機能性が鍵に
スマートフォンを選ぶときの参考に（「カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ」調べ）
人気機種の傾向から世界のスマホ情勢までがわかる、 2023年度版ベストセラースマートフォンTOP10。1位から7位までをiPhoneシリーズが独占しApple社が強さを見せた。
ランキング第1位はiPhone 14。iPhone販売全体に占める割合は19%と断トツのトップだが、2022年度1位のiPhone 13の28%と比べるとシェア率はかなり減少している。この差は今年度4位のiPhone 13とiPhone 14との機能性の差異が少なかったことが原因とみられる。一方で2位・3位のiPhone Proシリーズの売れ行きは良く、ダイナミック・アイランド、超高性能チップセットや高ディスプレイリフレッシュレートなどゲームフリークやカメラ女子向け機能の優位性が売上につながったようだ。
ランキングでは5位～7位にランキングしたiPhone15は、2023年第4四半期にグローバルベストセラー上位3位までを独占。中でもiPhone 15 Pro Maxが一番の売上となった。
新興国の売上が影響 来年度は5G対応機種が独占か
（Image:i viewfinder / Shutterstock.com） 新型機種は機能性の高さ、旧型iPhoneもコスパの高さで上位に
主要な競合の売上が下降傾向の中でも2023年のAppleの売上は横ばいに留まった。その理由はインド、中東とアフリカ（MEA）などの新興国市場におけるiPhoneの好調な売上によるもので、インドでは2023年に1,000万台ものiPhoneを売上て世界第5位のスマホ市場に！ランキングの中で1番旧型であるiPhone 13が4位と高順位なのは、日本とインドで売上台数が前年比二桁％の成長を遂げたことが大きい。日本ではデバイスの販売プロモーションにより新型機種よりも旧型機種が売れる現象が起きていること、インドではiPhone 13のコスパの良さから人気機種になったことが理由のようだ。
サムスンはGalaxy Aシリーズが3機種ランクイン。Galaxy Aの人気はコスパに優れている上に顧客層から強い指示を得ていることも要因でもあり、Galaxy A14 5Gは米国とインドでの販売数が増加したことから第8位に。特にランキング内で唯一のLTE対応スマートフォンサムスンGalaxy A04eとA14 4Gも、コスパの良さでブラジルやインド、メキシコなどの新興市場で販売を伸ばし、残り2枠を獲得した。
2024年のベストセラースマートフォンTOP10は、さらにスマホ売上全体の中で大きな割合を占めると言われている。また、各社が5Gのみの機種を増やしていることから、トップ10を5G対応の機種が独占することも予想されそうだ。
出典元:【カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ/valuepress】
※サムネイル画像（Image:i viewfinder / Shutterstock.com）
