【povo2.0】eSIMでのスマホの機種変更ってどうすればいいの? 実際に筆者がやってみた!

キャリアの乗り換えタイミングで、スマホを機種変更する人も多いと思いますが、最近は物理SIMカードではなく、スマホ内蔵の「eSIM」を利用できるスマホも増えてきました。そこで今回は、povo2.0でeSIMの機種変更する方法を、Androidスマホを使って紹介したいと思います。もちろん自宅に居ながら簡単にできますよ!

そもそもpovo2.0の「eSIM」ってどんなもの?

最近のスマホは物理SIMカードではなく、スマホ本体のチップに電話番号や契約情報を書き込む「eSIM(イーシム)」も利用できます。

iPhoneは、2018年9月発表以降の機種(XR/XS以降)が対応していますし(Xや8は非対応)、AndroidスマホでもeSIMへの対応は一般的になってきました。

eSIMなら、わざわざ店舗に行ったり物理SIMカードの到着を待つこともなく、自宅に居ながらその場ですぐに開通作業をすることができるのが便利ですよね。

しかし、eSIMでスマホを機種変更する場合は、いったいどのように移行手続きをすればいいのでしょうか?

そこで今回は、AndroidスマホのOPPO Reno5 AからOPPO Reno10 Pro 5Gに乗り換えた筆者が、実際にpovo2.0の機種変更手続きをやってみました。

もちろん、自宅に居ながらスマホで簡単に移行手続きができたのですが、eSIMの移行が初めての筆者は、事前準備が必要なのか? どこから手をつけていいのか? といったことがよく分からなったので、このあとじっくりと解説します。

Androidスマホの設定画面は機種ごとに異なりますが、今回はOPPO Reno10 Pro 5Gを使用して手順を説明します。

●povo2.0「機種変更お手続き」は→こちら

povo2.0の「eSIM」ってどんなもの?

povo2.0公式サイトでは、機種変更の手続きについてかなり詳細に手順が紹介されています。困ったときはこちらもチェックしてみましょう(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

なお、iOS 16以上のiPhoneの場合は「eSIMクイック転送」が利用できるので、BluetoothやiCloudを利用することで、簡単にeSIMの移行手続きが可能となっています。

●povo2.0「eSIM クイック転送(iPhone/iPadの設定からeSIMを再発行する)」は→こちら

povo2.0のeSIMの機種変更なら事前準備は不要!

それでは、実際にpovo2.0のeSIMで機種変更する手順を紹介しましょう。

まず、povo2.0のeSIMの機種変更では、古いスマホ側で事前になにか準備する必要はまったくありません。

新しいスマホに古いスマホから、Googleアカウントなどを使ってスマホのデータ移行を済ませたあとに、povo2.0アプリを開いて「eSIM再発行」手続きをすればOKです。

もちろん、ネット接続環境が必須なので、スマホが他社のデータ通信かWi-Fiに繋がっている必要がありますし、povo2.0の契約時に登録したメールアドレスも確認しておいてください。

新しいスマホでpovo2.0アプリにログインする手順

新しいスマホでpovo2.0アプリにログインする手順1

新しいスマホでpovo2.0公式アプリを起動すると、最初に利用規約が表示されるので確認します(左写真)。トップ画面が表示されたら「ログイン」をタップ(右写真)

新しいスマホでpovo2.0アプリにログインする手順2

以前、povo2.0に登録していたメールアドレスを入力して「続ける」を押します(左写真)。すると、メールアドレスに6桁のコードが送られてきますので、入力しましょう(右写真)

新しいスマホでpovo2.0アプリにログインする手順3

「準備ができました!」と表示されたら「はじめましょう!」をクリック(左写真)。これでpovo2.0アプリが使えるようになりました(右写真)

povo2.0アプリを起動してメールアドレスを登録、送られてきたパスコードで2段階認証を実施すると、すぐにアプリが利用できるようになります。

しかし、これはあくまでもpovo2.0アプリにログインしただけであり、povo2.0のeSIMが使えるようになったわけではありません。

このあと、povo2.0アプリからeKYCによる人確認作業を経て、ようやくeSIMの再発行手続きが行えることになります。

身分証明書や自撮りによるeKYCでの本人確認作業を行おう!

povo2.0アプリからeSIMの再発行手続きを行うには、「eKYC」による本人確認が必要になります。

この作業では本人確認書類(今回は運転免許証を使用)の撮影や、スマホのカメラで顔を自撮りしたりしますので、最短でも十数分はかかります。

本人確認が終了して確認メールが届けば、ようやくeSIMの再発行手続きに進めますが、少し注意したい点もあります。

それは、本人確認作業を9時30分~20時までの間に済ませなければならないこと。実際、筆者はなにも考えず作業していたところ、途中で20時を越えてしまったため、本人確認通知メールは翌朝まで届かず、それまでeSIM再発行手続きができませんでした。

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順1

まず、povo2.0アプリを起動し、画面左上の人物アイコンをタップ(左写真)。「契約管理」部分を選択しましょう(右写真)

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順2

画面を下までスクロールして「SIMの再発行・交換」を選択(左写真)。再発行するSIMタイプで「eSIM」を選択したら、再発行理由や生年月日を入力し、注意事項にチェックを入れます(右写真)

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順3

「ご本人様確認」画面では「契約管理画面へ戻る」をタップ(左写真)。続いて「次へ進む」を押します(右写真)

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順4

eKYCによる本人確認画面に切り替わるので、本人確認書類を選択(左写真)。カメラが起動したら、画面に従って身分証明書を撮影します(右写真)

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順5

撮影した写真を確認して「OK」を押しましょう(左写真)。続いて、指示に従って身分証明書を斜めにしたり、裏面を撮ったりします(右写真)

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順6

今度はカメラで自分の顔を自撮りします。こちらも指示に従って斜めに向いたりします(左写真)。これで本人確認は終了。「povo2.0アプリをダウンロード」をタップしてpovo2.0アプリに戻ります(右写真)

povo2.0アプリで本人確認作業をする手順7

再度povo2.0の画面から「次へ進む」をタップしましょう(左写真)。これで本人確認手続きが終わりましたので、完了メールが来るのをしばらく待ちます(右写真)

eSIMを有効化&eSIMプロファイルをダウンロードする

本人確認が認められるとeSIM再発行の案内メールが届くので、再度povo2.0アプリの「契約管理」を開いてeSIMを有効化する手続きを行いましょう。

あとはeSIMのプロファイルをダウンロードすればeSIMで電話をかけられるようになります。

電話が開通したかどうかは、電話アプリで発信テスト用番号「111」(通話料無料)にかけてみてください。

また、ほかのスマホや固定電話などからスマホに電話をかけるなどして開通しているのを確認すればOKです。

eSIMを有効化する手順

eSIMを有効化する手順1

本人確認が終わると「SIM再発行のご案内」メールが届きます(左写真)。再度、povo2.0を開いて「契約管理」部分をタップしましょう(右写真)

eSIMを有効化する手順2

「SIM有効化」を押します(左写真)。「SIMの有効化を受け付けました」と表示されればOKです(右写真)

eSIMを有効化する手順3

前の画面をそのまま下にスクロールして「次へ」をタップ(左写真)。次の画面で「eSIMの設定」を押しましょう(右写真)

eSIMを有効化する手順4

「eSIMプロファイルをダウンロード」をタップ(左写真)。「eSIMの設定が完了しました」と表示されれば、eSIMの有効化手続きは完了です(右写真)

APN設定を行ってネットに接続できるか確認しよう!

eSIMの有効化とeSIMのダウンロードが終われば、povo2.0で電話はできるようになりますが、「APN(アクセス・ポイント・ネーム)」設定を行わないとデータ通信でネットに接続できません。

設定の「モバイルネットワーク」を開いてAPNを手動で入力して保存し、povo2.0に割り当てましょう。もちろん、eSIMのスイッチはオンにしておきます。

■povo2.0の「APN」設定

[名前]povo2.0
[APN]povo.jp
[APNプロトコル]IPv4 / IPv6
※その他の項目は入力不要です。

povo2.0のAPNを設定する手順

povo2.0のAPNを設定する手順1

設定から「モバイルネットワーク」を選択(左写真)。「povo」を選択します(右写真)。このとき、eSIMが有効になっていることも確認しておきましょう

povo2.0のAPNを設定する手順2

「アクセスポイント名」を選択したら(左写真)、画面右上の「+」をタップします(右写真)

povo2.0のAPNを設定する手順3

APNの設定画面が表示されるので、名前を「povo2.0」、APNを「povo.jp」と入力(左写真)。画面下にあるAPNプロトコルは「IPv4/IPv6」を選択します(右写真)

povo2.0のAPNを設定する手順4

画面右上のチェックをタップするとAPN設定が保存されます(左写真)。先ほど作成した「povo2.0」にチェックを入れましょう(右写真)。これでpovo2.0回線でネット接続できるようになります

デュアルSIM運用の場合は電話とネット(データ通信)の割り当てに注意!

APN設定を行えば、新しいスマホでpovo2.0回線の電話とネットが使えるようになります。

データ通信に関しては、一旦Wi-FiをオフにしてWebサイトなどを開いてネットに接続されているか確認してください。

また、最近は物理SIMカードとeSIMでデュアルSIM運用している人も多いと思います。その場合は、通話とネットの設定も確認しておきましょう。

通話とネットの割り当てを変更する手順

通話とネットの割り当てを変更する手順1

povo2.0が有効になると、このような画面が表示されるので「設定の変更」を押します(左写真)。通話とインターネット部分を、それぞれタップしましょう(右写真)

通話とネットの割り当てを変更する手順2

たとえば、通話部分で「povo」を選べば、通話はpovoの回線で行います(左写真)。通話がpovo、インターネットがIIJmioに変更できました(右写真)。なお、電話をかけるたびに回線を選択したい場合は「常に確認する」を選択すればOKです

まとめ

いかがでしょうか? 今回はスマホの機種変更時に、povo2.0のeSIMをどのように移行すればいいか解説しました。

とくに事前準備は必要なく、新しいスマホにGoogleアカウントなどを利用してデータ移行したあと、povo2.0アプリを起動すれば、そこからsSIMの再発行手続きを進めることが可能です。

eKYCによる本人確認やAPN設定などは少々面倒ですが、自宅に居ながら作業できるのは便利ですよね。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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