誰もが、数あるスマホの料金プランから最適のものを選んで利用しているはず。だが、実際のデータ使用料と契約しているプランのギャップはどうなっているのだろうか。格安SIMやスマホの情報を扱うメディア「iPhone大陸」が契約プランと実際のデータ使用量、またもっとも通信量を消費しているコンテンツについて調べているのでみてみよう。
31GB以上(データ無制限)で契約している人が24%で最多
iPhone大陸は2024年3月9日、10代から60代以上の男女570人を対象に契約しているプランやデータ使用料などについてインターネットアンケートを行った。まず利用中のキャリアについて聞いたところ、最多だったのはドコモで、161人(28%)が使っていた。次が76人の楽天モバイル、71人のauと続いた。上位8社がキャリアかキャリアのサブブランド、オンライン専用プランという結果だった。
「いま契約しているプランのデータ通信量(ギガ)は何ですか」との問いには、137人(24%)が「31GB以上(データ無制限)」と回答している。大容量の契約プランの人が多い印象だが、回答者の6割以上が無制限プランを扱うドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのユーザーということを考えれば納得の結果かもしれない。次点で3GBが110人(19.3%)、11~20GBが87人(15.3%)、1GB以下が73人(12.7%)、5GBが62名(10.9%)だった。これらの結果も、格安SIMで多く取り扱っているプランなので加入者が多いのだろう。
実際のデータ使用量は9割が30BG以下、半数が3GB以下で収まっているという事実
一方、「実際に使っているデータ通信量(ギガ)はどれくらいですか」との質問をしたところ30GB以下との回答が512人との結果で、約9割もの人が30GBに達していないことが判明。さらに、3GB以下に収まっていると答えた人が約半分で、多くの人が少ない容量で足りているというのが実態のようだ。
また、データ無制限プランを契約している53人の実際のデータ使用量を集計した結果をみると、5GB以下と答えた人が16名(30%)で、かなりもったいない状況になっている。6~10GBは14人(26%)、11~20GB(21%)、21~30GB(23%)という結果だった。ドコモのahamoをはじめ、auのpovo2.0、ソフトバンクのLINEMOなどは、月20GBで3,000円以下と格安な料金でスマホを利用できるが、格安SIMの例えばイオンモバイルの「さいてきプランMORIMORI」は月額1,958円で、1,000円ほど割安となる。この調査で実際のデータ使用量と契約プランにギャップがある人が多いことがわかったので、これを機に見直してみるのもいいかもしれない。
年代別でみると50~60代以上の7、8割が3GB以下に収まっており、「必要最低限使えればいい」や「電話やメールだけできればいい」と声がありデータ使用量が少ない傾向であることがわかった。
最後に「一番データ通信(ギガ)を使っているコンテンツは何ですか」と聞いたところ、最多回答は「動画視聴」で252票だった。次に「SNS(X・Instagram等)」が90票、「ニュース閲覧・ネット検索」が86票、「ゲーム」が61票、「LINE(通話・ビデオ通話含む)」が50票、「マップ」が11票、「音楽」と「その他」が10票だった。
テレビを持っていない若者が増えている状況もあり、動画視聴でもっともデータを使用していることが浮き彫りとなった。「一人暮らしを始めた」「テレワークの時間が増えた」など生活環境の変化に応じ、適宜契約プランを見直す意識を持つのがよさそうだ。
出典元:【iPhone大陸】