3Gのガラケー(フィーチャーフォン)が、いよいよ最後の時を迎えようとしています。auはすでに3Gサービスを終了。ソフトバンクは2024年4月15日、ドコモも2026年3月末で終了する予定です。今後、3G対応のガラケーは使えなくなるため、にわかに注目されているのが「ガラホ」です。それにしてもガラホっていったい何なのでしょうか……?
“ガラケー+スマホ=ガラホ”見た目はガラケーでも中身はスマホ?
そもそもガラケーとは“ガラパゴス・ケータイ”の略であることはご存じでしょう。
海外ではスマホが普及していくなか、おサイフケータイ機能やワンセグ機能、赤外線通信といった先進機能が詰め込まれ、日本だけで独自に進化した携帯電話。
その様が、まさに独特の生態系を持つガラパゴスのようだと揶揄されたのです。
ちなみに、カメラやワンセグなどの機能を搭載した高機能携帯電話のことを“フィーチャーフォン”と呼びますが、これはガラケーとほぼ同じものだと言っていいでしょう。
それでは、今注目されている「ガラホ」とはいったい何なのでしょうか?
ガラホは「ガラケー」と「スマホ」を合わせた造語です。つまり、見た目はテンキーや十字キーなどの物理的ボタンがあり、2つ折りできるガラケーそっくりなのに、中身はスマホのような機能を持っているのがガラホなのです。
実は、ガラケーのOSはメーカーの独自開発のものが多いのですが、ガラホではスマホでもお馴染みのAndroid OSを改良したものが使用されています。
つまり、ガラホとは見た目はガラケーそっくりでありながら、中身(OS)は4G LTEにも対応するAndroidスマホに近いものであると考えていいでしょう。
ガラホは4G LTEにも対応するのが最大のポイント!
そもそも、ガラケーの多くは3G対応なので、3Gサービスが終了されるとまったく使えなくなってしまいます。
しかし、ガラホは3Gサービス終了を見越して開発されたので、当然、4G LTEやWi-Fiでの通信に対応しており、3Gサービス終了後も引き続き利用可能となっているのです。
ちなみに、2024年4月1日現在、ドコモでは2023年3月発売のDINGO「KY-42C」、2022年5月発売のarrows「F-41C」、2019年2月発売のAQUOS「SH-02L」の3機種の取り扱いがあります。
実は格安SIMでもガラケーは使える!
ガラホは大手キャリアだけのものではありません。意外にも格安SIMやサブキャリアでも販売されています。
たとえば、格安SIM最大手IIJmioでは「P-UP mode1 RETROII」というガラホが発売されており、通常価格2万3,800円が24年6月3日までのキャンペーンなら7,980円で購入できます。
●IIJmio「Mode1 RETRO II」は→こちら
プランは、音声SIMの2ギガプランが月額850円から利用可能で、かけ放題プランも月額500円から追加できます。
両方合わせても月額1,350円と格安で利用できますので、契約プランによってはドコモやソフトバンクから乗り換えたほうが安くなる可能性もあるでしょう。
また、ワイモバイル(Y!mobile)でも、AQUOSケータイ4、DINGOケータイ4、DINGOケータイ3、Simplyの4機種が販売されています。
●Y!mobile「製品・ケータイ」は→こちら
以前ワイモバイルでは、ガラケー向けの「ケータイベーシックプランSS」が月額1,027円で用意されていましたが、現在は新規契約ができません。
したがって、月額2,365円のシンプル2・S(月4GB)+月額880円で1回10分以内かけ放題になる「だれとでも定額+」追加で月額3,245円から利用可能です。
また、60歳以上は完全かけ放題の「スーパーだれとでも定額+」が無料だったのですが、こちらも現在は終了しています。
ただし、家族の誰かがワイモバイルを利用していれば、2台目以降が1,100円割引になります。同居家族でなくても9回線までOKなので、調べてみるといいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか? 実はつい先日筆者も長年使用してきたドコモの3Gガラケーをやめ、格安SIMのIIJmioに乗り換えたばかりです。
スマホに比べるとガラケーの電話の待ち受け時間は驚異的に長いので、電話中心の人はこれから先もガラケーで十分と感じていることでしょう。
まして、80歳を超えるような高齢者に、今さらスマホに買い替えさせるのは困難ですので、見た目はガラケーそっくりの「ガラホ」は、有力な選択肢になるでしょう。