一人一台は携帯電話を所有している現代。その多くはスマートフォンを使っているだろうが、ガラケーをメインやサブ機として利用している人も一定数いるだろう。ガラケーの回線である3Gサービスだが、auはすでに終了、ソフトバンクやドコモも終了する予定だ。では、一体どのくらいの人が3Gサービス終了について知っているのか。モバイルユーザーの消費行動や実態を調査し発信しているMMDLabo株式会社は、18~69歳の男女7000人を対象に「2024年3Gサービス終了に関する実態調査」を実施した。その結果を見ていこう。
3Gサービスの認知度は10代と60代で約30%の差
3Gサービス終了の認知について質問したところ、全体の平均認知度は50.6%だった。年代別に見ると、10代が29.6%と全体平均を大きく下回る結果に。10代の若者は初めて持つ携帯電話がスマートフォンという人も多く、ガラホやフィーチャーフォン(ガラケー)に触れたことがない人も少なくない。そのため、20代以上の世代に比べて認知度が低いという結果には納得できる。年代が上がるごとに認知度は向上していき、60代では約6割の人がサービス終了について認知している結果になった。
またメインで利用している端末別で3Gサービス終了の認知について聞いたところ、「知っている」と回答した人はスマートフォン利用者52.6%、ガラホ利用者65.7%、ガラケー利用者68.5%であった。ガラケーは3G回線のため、利用者の多くが自分ごととして3Gサービス終了について知っているようだ。
サービス終了後、スマートフォンへ機種変更する人が3割超え
ガラケーのメイン利用者を対象に、「3Gサービス終了後の意向」について聞いたところ、「何も検討していない」と回答した人は40.8%と最も多かった。次いで「同じ通信会社内のガラホへの機種変更」と回答した人が23.3%と、使用方法がほぼ同じガラホに変更する人は一定数いるようだ。「同じ通信会社のスマホへの機種変更」18.4%、「違う通信会社のスマホへの機種変更」13.6%とスマホに機種変更する予定の人は約3割。近年、格安Simのサービスを提供する会社も多く、安く利用できるスマホはガラケー利用者からしても魅力的なのだろう。
またガラケー利用経験のあるスマホ・ガラホのメイン利用者を対象に、「ガラケーの処分方法」を聞いたところ「携帯ショップで回収してもらった」と回答した人が18.5%と最も多かった。機種変更をする際、携帯ショップで回収してもらうと新しい機種を安く購入できることもあるため、この方法を選ぶ人が多いのだろう。次いで「不燃ごみとして出した」と回答した人が7.2%、「家電量販店で下取りに出した」4.8%、「公共施設の回収ボックスに投函した」3.8%という結果に。使わなくなったガラケーを売るという人は案外少ないようだ。
出典元:【MMD研究所】
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