物価高騰が続く中、拡大を続けている中古スマホ市場。最新端末には劣るものの日常生活で使う分には十分なスペックを持つスマホを、割安で購入できるため取引は増加傾向にある。今回は人気の中古スマホの販売数と買取数をランキング形式で紹介していく。
販売数ランキングでは比較的新しいモデルが上位に
伊藤忠グループの株式会社Belongは、中古スマートフォンを販売する「にこスマ」について、2024年3月の中古スマホの機種別販売数・買取数ランキングを発表した。
まずは中古スマホの販売数ランキングを見ていこう。第1位に輝いたのは「iPhone SE(第2世代)(64GB)」。4カ月連続でトップを獲得しており、第2位とは倍以上の取引数を誇るという。2万円台という安さと、安定感あるスペックからいまだに高い人気を集めているようだ。
第2位は「iPhone 13(128GB)」。2021年9月に発売されたモデルで比較的新しいため、販売価格は定価よりそれほど安くなっているわけではないものの、基本性能の高さからか、需要は大きいと考えられる。
その一つ前のモデルである「iPhone 12」は、64GBモデルが第3位に、128GBモデルが第5位にランクイン。iPhone 12も比較的高水準のスペックを持っており、5~6万円ほどで購入できるため、「最新の端末には手が出せないが、iPhoneを不自由なく使いたい」といったユーザーから支持を集めているのかもしれない。
買取数トップは3カ月連続でiPhone 8
続いて、中古スマホの買取数ランキングを見ると、販売数ランキングと同様にトップ10はiPhoneシリーズが独占し、Android端末はランク外であった。
最も多く買い取られたのは「iPhone 8」で、3カ月連続の1位だった。iPhone 8は2024年4月現在の最新バージョンであるiOS 17に対応しておらず、各種サポートも終了しているため、使いにくいと感じる人が多いのかもしれない。
販売数ランキングでトップだったiPhone SE(第2世代)(64GB)は第2位に。2020年に販売されたモデルでiPhone11シリーズと同等のCPUを採用しているため、普段使いでは十分なスペックを持っていると考えられるが、画面の小ささなどがネックで手放す人もいるのだろう。
第3位と第4位にはiPhone 13とiPhone 13 miniがランクイン。この2機種は前月比で2倍以上の取引があったようで、需要が高い分、買取価格も高くなっているのかもしれない。
出典元:【にこスマ】
※サムネイル画像(Image:Farknot Architect / Shutterstock.com)