【iPhone】Apple IDを複数作成する方法とIDを複数作るメリット・デメリット

「Apple IDごとにアプリを使い分けたい」「iCloudの無料の容量を増やしたい」「子どもに別にアカウントを用意したい」などの理由で、Apple IDを複数作成したいと考えている方もいるのでは。たとえば子どもに親のApple IDを利用させると、Apple IDに紐づいたクレジットカードで思わぬ決済が発生するリスクなどもあります。

今回はiPhoneでApple IDを複数作成する方法や、Apple IDを複数作るメリット・デメリットについて詳しく解説します。

【iPhone】Apple IDを複数作成する方法

iPhoneからApple IDを複数作成する方法としては、「設定」から作成する方法と、Apple公式サイトから作成する方法があります。それぞれ手順を解説していきます。

【方法①】「設定」からApple IDを複数作成する場合

iPhoneの「設定」アプリからApple IDを複数作成する方法は、以下の手順になります。

【1】iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上に表示されている①Apple ID関連項目をタップします。【2】Apple ID画面の一番下の②「サインアウト」をタップし、現在のApple IDからサインアウトします

【3】「データのコピーをこのiPhoneに残しますか?」と聞かれるので、独立してApple IDを利用したい場合はコピーをオフにしたまま③「サインアウト」をタップします。【4】「本当によろしいですか?」と確認されるので、さらに④「サインアウト」をタップします

【5】サインアウトが完了したら、もう一度iPhoneの「設定」画面の一番上の⑤「iPhoneにサインイン」をタップします。【6】Apple IDのサインイン画面になります。⑥「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」をタップします

【7】⑦「Apple IDを作成」をタップします。【8】新しいApple IDの情報を入力していきます。まず、名前と生年月日を入力します

【9】次にメールアドレスを入力します。メールアドレスが新しいApple IDになります。なお、メールアドレスひとつにつきApple IDはひとつしか作成できません【10】Apple IDのパスワードを設定します。パスワードは8文字以上で、数字、英文字の大文字と小文字を含んでいることが必要です

【11】続いて電話番号を入力します。電話番号は認証に利用されます。【12】電話番号の確認方法にSMSを選択すると、SMSに確認コードが送られてきますので、確認コードを入力し認証を行います

【13】電話番号の認証が完了すると、利用規約の同意画面になるので、規約を確認し⑧「同意する」をタップします。【14】さらに⑨「同意する」をタップします

ここまでの手順でApple IDが作成されます。iCloudなどを利用するには、さらにメールでの認証が必要です。入力したメールアドレスにAppleから「Apple IDを確認してください」とのタイトルでメールが送られてくるので、メール本文内の「今すぐ確認」をタップし、iPhoneに表示されたApple ID確認コードを入力すれば、Apple IDの作成手続きがすべて完了します。

 【方法②】Appleの公式サイトでApple IDを複数作成する場合

Appleの公式サイトからApple IDを複数作成する方法は、以下の手順になります。

【1】Appleの公式サイトにアクセスし、①一番下までスクロールします。【2】②「アカウント」をタップし、③「Apple IDの管理」をタップします

【3】Apple IDについてのページが開きます。右上の④をタップします。【4】⑤「Apple IDを作成」をタップします

【5】iPhoneの「設定」からApple IDを作成する場合と同様に、名前、生年月日、メールアドレス、パスワード、電話番号、電話番号の確認方法を入力します。【6】最後に画像認証の文字を入力し、⑥「次に進む」をタップし、電話番号認証、利用規約の同意、メールアドレスの確認を行えばApple IDの作成手続きが完了です

●Appleの公式サイトは→こちら

Apple IDを複数作成するメリット・デメリット

Apple IDを複数作成するメリットとデメリットをまとめました。

Apple IDを複数作成するメリットとしては、子ども用のiPhoneの管理に便利であること、その他アプリの管理にも便利であり、iCloudの無料容量が増えるといった点があります。一方、デメリットとしては、Apple IDの管理が複雑になること、多くの場合はIDはひとつで十分足りるといった点が挙げられます。それぞれ詳しく解説していきます

【メリット】子ども用のiPhoneの管理に便利

機種変更等によって親が使っていたiPhoneを、子どもに使わせているご家庭も多いでしょう。そういった場合に親と子のアプリを分けるには、Apple IDを複数作成することが便利です。親のアカウントにはクレジットカード情報が紐づいているため、子どもによる思わぬ課金を防ぐためにも、別にアカウントを作成した方がいいでしょう。

なお、そもそも、13 歳未満の子どもは、自分でApple IDを作成できません。13歳未満の子どもにiPhoneを利用させる場合、親と同じアカウントを利用させる、親がアカウントを作成し独立して子に利用させる、作成した子ども用のアカウントをファミリー共有に設定し利用させる方法があります。

ファミリー共有を利用すると、アプリや音楽、映画、iCloud+ などのサブスクリプションを最大 6 名の家族で共有できます。また、スクリーンタイムやアプリのダウンロード制限など、子どものアカウントを簡単に管理できます。

親が管理者 (ファミリーオーガナイザー) となり、iPhoneから子をファミリー共有に参加させる方法は以下の通りです。

【1】iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上に表示されている①Apple ID関連項目をタップします。【2】②「ファミリー共有」をタップします

【3】ファミリー共有の設定ページが開きます。③「ファミリーを設定」をタップして進みます。【4】すでにお子さん向けのアカウントを作成済みの場合は、④「登録を依頼」をタップし、Air Dropやメールなどでお子さんにファミリー共有への参加登録を依頼します。まだお子さん向けのアカウントを作成していない場合には、⑤「お子様用アカウントを作成」をタップします

【5】お子様用アカウントの作成に進みます。⑥お子さんの氏名、生年月日を入力し、⑦「あなたが成人であることの確認」をタップして続けます。【6】保護者の同意として、自分のApple IDに紐づけられているクレジットカードのセキュリティコードの入力を求められるので、⑧へ入力します。続いて「家族のプライバシー開示」および「利用規約」への同意を求められるので、「同意する」をタップして進みます

【7】お子さん用のメールアドレスの入力を求められます。お子さん用のメールアドレスの用意がある場合は、⑨へ入力し、⑪「続ける」をタップすると、メールアドレスに確認コードが送信されます。送信された確認コードを入力し、次の手順へ進みます。お子さん用のメールアドレスがない場合は、⑩「メールアドレスを持っていない場合」をタップします。【8】Apple IDとして利用できるiCloudメールアドレスを無料で取得できます。新たにお子さん用のメールアドレスを取得したい場合は⑫「iCloudメールアドレスを入手する」をタップし、メールアドレスを取得してから次の手続きに進みましょう

【9】Apple IDとして利用するメールアドレスの登録が済むと、Apple IDのパスワード設定画面になります。⑬へ設定したいパスワードと確認用パスワードを入力し、⑭「続ける」をタップします。【10】電話番号の確認画面になります。お子さんが自分の電話番号を持っていない場合は、親の電話番号を確認コード送信先に設定できます。親の電話番号を利用したい場合は⑮「(親の電話番号)を使用」をタップします。お子さんがすでに自分の電話番号をお持ちの場合などは、⑯「○○さんに別の番号を使用する」をタップし、電話番号の設定を行います

ここまでの手順でお子さん用のApple IDの設定が完了します。

続いて、スクリーンタイム、アクセスできるコンテンツ、センシティブな写真とビデオの保護、画面との距離、アプリとWebサイトのアクティビティをオンにする設定、ペアレンタルコントロールロックのパスコード設定、承認と購入のリクエスト設定、位置情報共有、といった機能の設定や確認が行われますので、お子さんの年齢に合った制限を設定します。後で親のiPhoneの「設定」アプリから、詳細を設定することも可能です。

子どもにiPhoneを使わせる場合に掛ける制限については、こちらの記事も参考にしてください。

【メリット】アプリの管理にも便利

アプリのダウンロードの履歴はApple IDごとに管理されます。ちょっと人に見られたくないアプリをダウンロードしたり利用したりする場合は、複数のApple IDを作成し、メインアカウントとサブアカウントで使い分けることが可能です。ただし、同一のデバイスで複数アカウントを利用する場合、いちいちiPhoneのサインインとサインアウトを行わなければなりません。

 【メリット】iCloudの容量が増える

iCloudを設定すると、5GBの無料ストレージが付与されます。Apple IDを複数作成すると、アカウントごとに無料のiCloud容量が割り当てられるため、ストレージ容量が増えるメリットがあります。

 【デメリット】管理が複雑になる

Apple IDを複数作成すると、別のApple IDで購入したコンテンツ(アプリ、音楽、動画など)が使えなくなる、連絡先やカレンダーなどのデータを共有しにくくなるといった管理が複雑になるデメリットがあります。

【デメリット】多くの場合は「IDはひとつで十分」

Apple IDは一人ひとつとして基本的に設計されており、iPhoneやiPadを複数所持している場合でも同一のApple IDで利用でき、それぞれの端末ごとに入れておくアプリなどを変えることが可能です。完全に独立した形でサブのiPhoneを利用したい場合など以外では、Apple IDを複数作成する必要はありません。

Apple IDを複数作成する方法についてよくある質問

Apple IDを複数作成する方法について、よくある質問をまとめました。

複数作成したApple IDは同じ端末で使用できる?

同じ端末で複数のApple IDを使い分けることは可能です。ただし、購入コンテンツは同じ端末であっても、Apple IDを切り替えると共有されないので注意が必要です。また、複数のApple IDを同じ端末で使用するには、その都度、Apple IDからサインアウトとサインインを繰り返すことが必要になります。

ひとつの端末でApple IDはいくつ作れる?

同じメールアドレスで複数のApple IDを作成できませんが、メールアドレスを変えれば原理上ひとつの端末で無数のApple IDを作成することが可能です。なお、Apple IDは削除できますが、統合することはできないので、複数アカウントを使い分けるときは注意しましょう。

まとめ

Apple IDはメールアドレスさえ用意すれば複数のアカウントを制限なく作成することが可能ですが、iPhoneで複数アカウントを使う場合、都度サインアウトする必要があり、またサインアウトとサインインにも一定程度の時間が掛かるため、かなりの手間になります。iPhoneやiPadなど、完全にデバイスごとに使い分けたい、子どもにアカウントを持たせたいといったときには作成のメリットが大きいですが、同一デバイスで複数アカウントを切り替えて利用することはあまりおすすめできません。

オトナライフ編集部
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