今でもガラケーを使っている人はいると思いますが、auはすでに3Gサービスを終了。ソフトバンクも2024年4月15日(石川県以外)で終了しており、ドコモも2026年3月末には終了する予定です。これを踏まえ、いよいよガラケーからスマホに乗り換えようと考えている人も多いことでしょう。そこで今回は、ガラケーから乗り換えるのに適している月3GB以下の格安SIMのプランを紹介したいと思います。
【目次】
1.ガラケーから乗り換えるのに適している格安SIMってどんなもの?
2.【1】日本通信「合理的シンプル290プラン」は月1GBで月額290円と破格の安さ!
3.【2】HISモバイル「自由自在プラン」は月100MB未満なら月額290円から利用できる
4.【3】NUROモバイル「かけ放題ジャスト」はかけ放題付で月額930円から!
5.【4】LIBMOのかけ放題付き「ゴーゴープラン」はドコモでも申し込み可能!
6.【5】イオンモバイルは60歳以上なら月額1,078円から利用可能
7.【6】mineoは低速使い放題の「マイそく」が月額250円から!
8.【番外編】povo2.0なら基本料0円から利用できる!
9.まとめ
ガラケーから乗り換えるのに適している格安SIMってどんなもの?
いよいよガラケーの3Gサービスが終焉のときを迎えています。
auは22年3月31日ですでに3Gサービスを終了。ソフトバンクも24年4月15日(石川県は24年7月31日)に終了しており、残るドコモも26年3月末には終了される予定です。
もちろん、4G回線で利用できる見た目はガラケーで中身はスマホのような“ガラホ”もあるので、必ずしもスマホに乗り換える必要はありませんが、どうせなら、「この際スマホにするか!」という人も多いことでしょう。
そこで、今回はガラケーからスマホに乗り換えるのに適した格安SIMのプランを紹介したいと思います。
まず、スマホに乗り換えても、メールやLINE程度しか利用せず、Webサイトをほとんど見ないのならデータ通信量は月3GB以下のプランで十分でしょう。
もちろん、ガラケーユーザーは電話をかけることが多いと思いますので、かけ放題プランを含む格安SIMのプランを中心に紹介します。
ちなみに、格安SIMは料金が安くてもドコモやau回線を利用したものであり、決して”安かろう悪かろう”ではないので、安心して利用できます。
また、ご存じだとは思いますが、格安SIMに乗り換えるとき、「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」制度を利用すれば、今使っているケータイの電話番号を維持することも可能となっています。
【1】日本通信「合理的シンプル290プラン」は月1GBで月額290円と破格の安さ!
最初に紹介する日本通信は、ドコモ回線を使った格安SIMの老舗。なかでも「合理的シンプル290プラン」は、月1GBで月額290円という驚くべき安さの格安SIMです。
月1GB以上使う場合は1GBにつき220円のデータ通信量オプションを追加するスタイル。アプリで上限を設定すればいいので、たとえば月3GBに設定すれば、月額料金は730円以上払うことはありません。
また、電話料金は従量制で11円/30秒と通常の半額で利用できるほか、5分かけ放題と月70分かけ放題が月額390円、完全かけ放題の「通話かけ放題」は月額1,600円で追加できます。
●日本通信「合理的シンプル290プラン」は→こちら
■日本通信「合理的シンプル290プラン」の最低料金
【基本料金】290円(月1GB)+【5分かけ放題】390円=月額690円
■日本通信「合理的シンプル290プラン」月3GB+完全かけ放題
【基本料金】730円(月3GB)+【通話かけ放題】1,600円=月額2,330円
もし、せっかくスマホに乗り換えるのに、データ通信量が月1~3GBでは物足りないということなら、月10GBのデータ通信+月70分のかけ放題セットの「合理的みんなのプラン」が月額1,390円で利用できます。
ちなみに、かけ放題は5分かけ放題に変更することも可能ですし、月額1,600円で「通話かけ放題」を追加することも可能となっています。
●日本通信「合理的みんなのプラン」は→こちら
さらに、月30GBに月70分かけ放題プランが付いた「合理的30GBプラン」もあり、こちらは月額2,178円で利用できます。
思う存分ネットを楽しみたいなら、このくらいのプランをチョイスしたほうがいいかもしれませんね。
もちろん、このプランでもかけ放題は5分かけ放題に変更することも可能ですし、月額1,600円の「通話かけ放題」を追加することも可能となっています。
●日本通信「合理的30GBプラン」は→こちら
【2】HISモバイル「自由自在プラン」は月100MB未満なら月額290円から利用できる
「HISモバイル」は、大手旅行代理店「H.I.S(エイチ・アイ・エス)」と格安SIMの老舗「日本通信」が立ち上げた格安SIMで、回線はドコモのみとなります。
音声通話SIMの「自由自在プラン」は1GB~50GBまでの5種類があり、月額500円の「5分かけ放題」か月額1,480円の「完全かけ放題」をセットにできます。
ガラケーユーザー向けの月1GBプランは月額550円ですが、もし、月100MB未満だった場合は月額290円に値引きされます。
あくまでも電話がメインで、ネット(メールやLINEなど)は一切使わないということなら、月額料金を安く抑えることができるでしょう。
ちなみに、自由自在プランの月7GBは月額990円と、通常の格安SIMの月3GBプラン並みの安さです。また、データ通信量も1GB=200円(最大100GBまで)で追加できるのも見逃せません。
なお、HISモバイルは全国100以上の店舗の窓口で、申し込みやサポートが受けられるのも大きな魅力ですね。
●HISモバイル「自由自在プラン」は→こちら
■HISモバイル「自由自在プラン」の最低料金
【基本料金】290円(月100MB未満)+【5分かけ放題】500円=月額790円
■HISモバイル「自由自在プラン」月3GB+完全かけ放題
【基本料金】770円(月3GB)+【完全かけ放題】1,480円=月額2,250円
月1GBのプランなら日本通信の「合理的プランシンプル290プラン」のほうが有利ですが、月3GB+完全かけ放題の場合は、HISモバイルのほうが安くなります。
【3】NUROモバイル「かけ放題ジャスト」はかけ放題付で月額930円から!
「NURO(ニューロ)モバイル」はソニーグループの格安SIMで、ドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアが利用できます。
メインプランは「バリュープラス」で、月3GBの「VSプラン」が月額792円、月5GBのVMプランが月額990円。
これに月額490円の「5分かけ放題プラン」、月額880円の「10分かけ放題プラン」、月額1,430円の「かけ放題プラン」を追加できます。
■NUROモバイル「バリュープラス」の最低料金
【基本料金】792円+【5分かけ放題】490円=月額1,282円
しかし、ガラケーからの乗り換えで、ネットをあまり見ないということなら、月3GBプランは割高になります。
そのような場合は「かけ放題ジャスト」という月1GB+かけ放題プラン付きのプランがオススメとなります(回線はドコモとauのみ)。
かけ放題ジャストはいずれも月1GBですが、5分かけ放題付が月額930円、10分かけ放題付が月額1,320円、完全かけ放題の「かけ放題」付は月額1,870円で利用できます。
料金は日本通信やHISモバイルより、やや高くなりますが、「5分かけ放題1GB」と「10分かけ放題1GB」にはLINEのデータ通信量がカウントされない「バリューデータフリー」が含まれているので、スマホでかなりLINEを利用するなら、逆に割安になる場合もあるでしょう。
●NUROモバイル「かけ放題ジャスト」は→こちら
【4】LIBMOのかけ放題付き「ゴーゴープラン」はドコモでも申し込み可能!
「LIBMO(リブモ)」は、静岡を中心にCATV通信事業などを行っているTOKAIコミュニケーションズが提供する格安SIM。
利用できるのはドコモ回線のみになりますが、「なっとくプラン」の音声通話付プランは月3GB~月30GBまでの4種類が用意されています。
また、LIBMOには月500MBでかけ放題付の「ゴーゴープラン」プランもあり、こちらがガラケーユーザー向けのプランとなります。
ゴーゴープランは5分かけ放題付が月額1,100円、10分かけ放題付が1,320円、かけ放題マックス付が月額1,980円となっており、よく電話をかける人にはお得なプランです。
●LIBMO「料金プラン一覧」は→こちら
なお、LIBMOのゴーゴープランは日本全国のドコモショップで「エコノミーMVNO」として申し込みが可能です。
ドコモから申し込むとキャンペーンが適用され、5分かけ放題プランは最大12カ月間110円割引きの月額990円。10分かけ放題pyランは最大12カ月間220円割引きの月額1,100円とお得に利用できます。
【5】イオンモバイルは60歳以上なら月額1,078円から利用可能
大手スーパー「イオン(AEON)」グループが提供する格安SIM「イオンモバイル」は、全国の大型店舗を中心に窓口が設置されています。
気軽に店頭で申し込めるので、パソコンやスマホ操作が苦手な人でも申し込みやすいのが大きなポイント。
まず、1人用の音声プランは月0.5GB~200GBまで22種類も用意されています。
音声プランは月0.5GB(500MB)が月額803円、月1GBで月額858円、そのあとは1GB刻みで最大200GBまで選択可能となっています。
イオンモバイルのかけ放題は「5分かけ放題」が月額550円、「10分かけ放題」が月額935円、「フルかけ放題」が月額1,650円で追加できます。
●イオンモバイル「料金プラン」は→こちら
■イオンモバイル「音声プラン」の最低料金
【基本料金】月額803円(0.5GB)+【5分かけ放題】550円=月額1,353円
また、イオンモバイルでは60歳以上が利用できる「やさしいプラン」も月0.2GB~10GBまで用意されています。
こちらは最大通信速度が500Kbpsと低速になりますが、料金は月0.2GBで月額528円、月1GBが月額638円、月2GBが月額748円、月3GBで月額858円と通常のプランより安く設定されています。
500KbpsでもメールやLINE程度は問題なく使えますので、ネットをほとんど見ないなら月1GBのプランを選んでおけばいいでしょう。
●イオンモバイル「やさしいプラン(60歳以上のお客さま)」は→こちら
■イオンモバイル「やさしいプラン」の最低料金
【基本料金】月額528円(0.2GB)+【5分かけ放題】550円=月額1,078円
※速度は最大500Kbpsに制限
【6】mineoは低速使い放題の「マイそく」が月額250円から!
関西電力グループのオプテージが提供する「mineo(マイネオ)」は、ドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアが選べる格安SIMです。
mineoは高速回線が使えデータ容量の上限が設定された「マイピタ」プランもありますが、ガラケーからの乗り換えなら、データ通信速度を低く抑える代わりに無制限利用できる「マイそく」がオススメ。
マイそくは、データ通信の最大速度によって4つのプランが用意されており、最大32Kbpsの「スーパーライト」は月額250円、最大300Kbpsの「ライト」は月額660円、最大1.5Mbpsの「スタンダード」は月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」は月額2,200円となっています。
最大32Kbpsの「スーパーライト」は、まったくネットを使わない電話専用向けなので、多少はメールやLINEもやりたいということなら、最低でも「ライト」、できれば「スタンダード」にしておきましょう。
ただし、いずれも月曜~金曜の12時台は最大32Kbpsに制限されますのでご注意ください。もちろん、この場合でも音声通話に影響はありません。
また、mineoの通話定額オプションのかけ放題は「10分かけ放題」が月額550円、「時間無制限かけ放題」が月額1,210円で追加できます。
なお、マイそくプランでは、高速回線が24時間使える「24時間データ使い放題」が1回198円で用意されていますので、イザというときは助かるでしょう。
●mineo「月額料金」は→こちら
■mineo「マイそく」の最低料金
【基本料金】月額250円+【10分かけ放題】550円=月額800円
【番外編】povo2.0なら基本料0円から利用できる!
格安SIMではありませんが、ガラケーからの乗り換えではKDDI(au)の格安プラン「povo2.0(ポヴォ)」も見逃せません。
なにしろ基本料金が0円で電話番号を維持できるので、ネットをまったく見ないのであれば、検討する余地があるでしょう。
データ通信量は自分でトッピング(オプション)を追加するようになっており、たとえば、1GB(30日間)は499円、3GB(30日間)は月額990円で追加できます。
これらのデータトッピングを追加しなくても、低速度(最大128Kbps)でネットに接続することは可能ですが、半年に1度は何かしらトッピングを購入しないと、最悪の場合は契約解除されることがあります。
ちなみに、もっとも安いトッピングは「smash.使い放題パック」の220円ですが、こちらは24年4月30日で終了されるので、1回330円の「使い放題(24時間)」などを購入するといいでしょう。
つまり、回線の維持には最低でも330円×2回=年間660円はかかることになります。
もちろん、かけ放題トッピングも用意されており、「5分かけ放題」が月額550円、「通話かけ放題」が月額1,650円で追加できます。
このように、トッピングを自分で自由に選べる便利なpovo2.0ですが、毎回、自分で購入手続きをしないといけないので、スマホの操作に慣れていない元ガラケーユーザーは、少々面倒くさいと感じるかもしれません。
●povo2.0「povo2.0料金プラン詳細」は→こちら
■povo2.0の最低料金
【基本料金】0円+【5分かけ放題】550円=月額550円
※ただし、半年に1回はトッピングの購入が必須のなので、月額330円の「使い放題(24時間)」などを年2回は購入購入する必要あり
まとめ
いかがでしょうか? 今回はガラケーからスマホに移行するときにオススメしたいお得な格安SIMを紹介しました。
格安SIMなら月1GBプランを300~500円程度から利用できますので、かけ放題プランとの合計で比較してみるといいでしょう。
また、povo2.0は格安SIMではありませんが、基本料0円で維持できるのが大きな魅力です。スマホでまったくネットを利用しないのであれば、もっとも安く利用できます。
ただし、自分でトッピングを購入しなければならないので、スマホの操作に慣れていない人には、少々面倒な部分もあると思います。
最後に、楽天モバイルは大手キャリアですが、「最強プラン」は月3GBまでなら月額1,078円と格安ですし、Rakuten Linkアプリを利用すると完全かけ放題が0円で利用できます。
つまり、月3GB+完全かけ放題込みで月額1,078円と考えることもできますので、もし、楽天モバイルの回線やRakuten Linkアプリの音質に不安がないようなら、ガラケーからの乗り換えの有力な選択肢となるでしょう。
●楽天モバイル「最強プラン」は→こちら
※文中の料金はすべて税込表記です。
※料金プランは2024年4月時点のものです。今後、条件や料金が変更されることがありますのでご了承ください。