【特殊詐欺】+800等の電話番号は絶対に応答・折り返し電話をしないで!<みずおじさん>

今回は突然スマホにかかってくる「+800」や「+1800」といった電話は、ほぼ特殊詐欺なので絶対に出てはいけません! という内容です。どんな電話番号が危険なのか? どのような手口なのか? 実際にどのような内容の電話がかかってくるのか? といったことを詳細に解説します。

+800や+1800の電話はほぼ特殊詐欺の電話なので絶対に出てはいけない!

アナタのスマホに「+800」や「+1800」といった番号から電話がかかってきたことはありませんか? 実はこれ、ほとんどが特殊詐欺の電話なので絶対に出てはいけません。

実際に、国民生活センターでも新手の詐欺電話が急増中ということで注意喚起が出ています。

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国民生活センターでも、「+800」や「+1800」といった着信での特殊詐欺について注意喚起しています(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

よくある特殊詐欺電話の内容としては「アナタの携帯電話が使えなくなります」が急増中なのですが、ほかにも「スマートニュースを使っていますよね」とか、「OOというアダルトサイトでビデオを見ましたよね」といった、普段みんなが使用しているもので攻めてきます。

また、「NTTファイナンス」や「総務省」を名乗っていたりするので、このあたりは信用度が上がってくるので危険です。

実際に電話に出ると、「現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生しているため法的措置へ移行します」などと言われます。これってちょっと怖いですよね。

なかには、身に覚えがないので「いや、ちゃんと払ってるよ!」と言い返したくなって折り返し電話する人もいるかもしれませんが、相手はそれを狙っているんです!

折り返し電話をすると自動アナウンス音声が流れるパターンが多いようですが、この案内で「オペレーターにつなぐ」を選択してしまうと、詐欺師と直接話をすることになってしまいます。

実際に特殊詐欺だと思われる留守番電話の音声を「ヒキチュー」さんから提供してもらいましたので、その耳で聞いてみてください。

●特殊詐欺だと思われる音声を聞く→こちら

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今回紹介する特殊詐欺と思われる留守番電話は、「総務省・電波管理審議会」と名乗り、あと2時間で通信サービスを停止すると脅してきます。また、オペレーターにお繋ぎを希望の方は「1」を押してくださいと自動アナウンス音声が流れます(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

この特殊詐欺と思われる電話も、やはり「+1844」の電話番号でかかってきていますが、ほかにも+1800や+1644など、さまざまなパターンがあります。

また、この音声では「総務省」を名乗っていました。実際に「総務省電波管理審議会」は存在するんですが、こんなところから個人に電話がかかってくるわけありません。

また、「あと2時間で現在お使いになられている電話機、すべての通信サービスを停止させていただきます」といったように時間制限をされると、ちょっと焦ってしまうかもしれませんね。

このような電話に出たり折り返して電話すると、直接詐欺師とつながってしまうのですが、それこそが詐欺師の狙いなのです。

特殊詐欺電話の手口はどうなっている?

「+800」や「+1800」の特殊詐欺電話が実際にかかってきたら、本当に怖いと思います。詐欺だと思ったとしても言い返したい気持ちを利用してくるんですよ。

それでは、特殊詐欺電話がかかってきたあとは、具体的にどうなるのか確認していきましょう。

詐欺の手口は大きく分けて「発信」「手段」「支払」の3項目に分けられます。このいずれかの項目の内容が少しでも頭に入れておけば、どこかの段階で「アッこれ詐欺かも!」と思える可能性が増えるでしょう。

【1】発信(着信)

まずは「発信」です。こちらからすれば“着信”ですが、詐欺師が電話をかけてきます。電話番号は「+1×××」ですが、この「+1」というのは電話番号の国番号です。

つまり、「+1」はアメリカかカナダあたりからの国際電話番号ということになります。

具体的には「+1800」とか「+1844」ですね。ほかに「+1」が付かない「+800」や「+844」もありますので、とにかく電話番号に「+」が付いていたら、国際電話だと思ってください。

そもそも、日本の会社や行政機関(NTTファイナンスや総務省)が、わざわざ国際電話を通じて支払いの案内をすることはないわけですから、その時点でほぼ特殊詐欺だと判断していいでしょう。

これは、企業側からもきちんと「国際電話を使うことはない」と声明が出ていますし、総務省が国際電話で支払いを促してくることなどあり得ないことです。

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「+1」はアメリカかカナダあたりからの国際電話です。具体的には「+1800」とか「+1844」などがあります。日本の会社や行政機関(NTTファイナンスや総務省)が、国際電話で支払いの案内をすることなど絶対にありません(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

【2】手段

次に「手段」ですが、電話がかかってきたり留守番電話に伝言が残る場合、自動音声アナウンスによる案内で折り返し電話をかけてくるように誘導してきます。

先ほど紹介したように「あと2時間であなたの電話は使えなくなる」などと、とにかく不安を煽ってきます。

しかし、日本の企業や行政機関が、自動音声アナウンスで末納金や法的措置を通知することは絶対にありません。

実際、会社や行政機関が「あと2時間」なんて言ってくるはずがないので、この点はしっかり記憶しておいてください。

もし、電話に出てしまった場合、もしくは留守番電話で折り返し電話してしまった場合でも、ちょっとおかしいと思ったら、会話途中でも即座に電話を切ってしまって大丈夫です。

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自動音声アナウンスによる案内で、折り返し電話をかけてくるように誘導してきます。しかし、日本の企業や行政機関が、自動音声アナウンスで未納金や法的措置を通知することはありません。すぐに電話を切りましょう(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

【3】支払(電子マネー)

最後に「支払」です。特殊詐欺は最後に必ずお金の支払いを要求してきます。それもほとんどが「電子マネー」です。

今までは銀行振込が多かったのですが、これは防止対策が行われていますし足がつきやすいので減っているようです。

でも、よく考えてみてください。日本の企業や行政機関が電子マネーで支払いを要求することなんて、ちょっと考えられませんよね。

詐欺師は本当に言葉巧みにこの辺を求めてきます。とにかく正常な判断ができないように「2時間後にあなたの電話が止まります」「コンビニが近くにあるんだったら ギフトカードでも今回はいいです」「あとで救済措置があるので95%返ってきます」などと言ってきます。

不安を煽られたあとで救済措置があると言われてしまうと、誰しも正常な判断できなくなるパターンが多いと思います。

それでも、最後は必ずコンビニで電子マネーを購入するように勧めてきますので、その時点で「これは何かおかしいのでは!?」と気づいて欲しいのです。

いずれにせよ、「企業や行政機関が“電子マネーで支払え”などと言うことはない」ことだけは絶対に頭に入れておいてください。

とにかく、納得がいかなくても詐欺師に反論なんかしなくていいんです。特殊詐欺の電話に折り返して電話してしまうと、プロの詐欺師が言葉巧みに金銭の支払い要求してくるので、絶対に折り返し電話をかけないことが重要なのです。

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詐欺師の目的はお金です。名目が何であろうが最後には必ず電子マネーでの支払いを要求してきます。しかし、日本の企業や行政機関が電子マネーで支払いを要求することなどあり得ません(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

特殊詐欺で使われるのはどんな電話番号?

特殊詐欺で使われるのは国際電話だという話をしましたが、具体的にどのような電話番号に注意すればいいのか確認しておきましょう。

まず、多いのが「+1×××」です。この「+1」は先ほど説明したとおりアメリカやカナダの国際電話番号になります。

アメリカやカナダに家族や友だちなどの知り合いがいないなら、そもそも、このような国際電話に出る必要はありませんよね。

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「+1×××」はアメリカやカナダの国際電話番号です。そもそも、海外に知り合いがいないなら電話に出る必要はありません(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

次に多いのが「+800」や「+844」などです。この番号から始まる電話は国際フリーフォンです。

日本でもフリーダイヤルの「0120」で営業電話がよくかかってくると思いますが、それの国際電話版なので、特殊詐欺の可能性が非常に高いでしょう。

実はこれ、国際フリーフォンと言いながら日本からかけることも可能です。詐欺師側も足が付かないようにしていると思うんですが、実際は日本からかけている場合もあるようです。

なお、詐欺師は「NTTファイナンス」や「総務省」、最近は「中国大使館」を名乗るパターンもあるそうですが、折り返し電話をかけると未納料金等への支払いへ案内され、詐欺師が電子マネーでお金を支払わせる手口となっています。

また、これらの国際フリーフォンにかけ直すと、莫大な通信料金がかかる仕組みになっていますが、詐欺師は、そこからもお金を徴収するのが狙いです。

しかも、これは国際フリーフォンの仕組みとしてお金を取られるため、あとからでは料金を取り返すのは難しいでしょう。

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「+800」や「+844」は国際フリーフォンで、特殊詐欺の可能性が非常に高いです。この電話に折り返し電話をかけると莫大な料金がかかることがあります!(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

上記の番号以外でも「+」が付いている電話番号はすべて国際電話になりますので、そもそも電話に出ないのがいちばん安全ということになります。ただし、+81は日本の国番号なので国内電話になります。

というわけで、留守番電話に着信があっても、絶対にこのような詐欺電話に折り返し電話をかけてはいけません!

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「+81」は日本国内の電話ですが、それ以外で頭に「+」が付いているのはすべて国際電話になります。電話に出たり折り返し電話をかけてはいけません(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

もし被害に遭ったときの対処方法は?

詐欺師が悪用する「NTTファイナンス」からは、注意喚起のポスターも出されています。それだけ騙される人がたくさんいるということですね。

もちろん、国際電話に出ないのがいちばんいいんですが、もし、特殊詐欺の電話に出てしまったら、どんな感じになるのでしょうか?

まず、国際電話から着信があると自動アナウンス音声による案内があり、折り返し電話をすると詐欺師が電子マネーによる支払いを要求してくるパターンが多いようです。

詐欺師と直接話すと、相手はプロなので話が本当に上手いです。とにかくあなたを焦らせておき、そのあと“今なら安く済む”みたいなこと言って安心させてくるので、とにかく話を聞いてしまうとすぐに騙されてしまうんですね。

また、タイミングが悪い日だと引っかかりやすいということもあります。たとえば、確定申告の開始日、給料日、引き落とし日、入学、就職といったお金が動く時期です。

NTTと電話やインターネットの契約をしたあとにNTTファイナンスを名乗る詐欺電話がかかってきて「引き落としができていません」とか言われると、うっかり信じて折り返し電話をしてしまうでしょう。

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NTTファイナンスを騙る架空請求詐欺に関しては、NTTファイルナンスからも注意喚起のチラシを配布しています(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

実際、私もずいぶん前にメールのフィッシング詐欺に引っかかりそうになったことがあります。

たまたまイオンで高額な買い物をした日の夜に、イオンから「引き落としができません」という内容のメールが届いたんですね。

メールに記載されたURLリンクで開いたWebサイトが本当にイオンそっくりだったので、気にせずユーザーIDとパスワードを入力してしまいました。

すると、画面が次に切り替わらずにもう1回リロードされたような画面になったんです。

「あれ、何で入れないんだろう?」と思ってもう1回入力したとき、「あっ、これは詐欺だ!」と気がついたので、事なきを得ました。

しかし、タイミングが悪いとうっかり引っかかってしまうことがありますので、十分注意してください。

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筆者も以前、タイミングが悪くて危うくメールによるフィッシング詐欺に遭いそうになりました。Webサイトは本物そっくりなので、十分気をつけてください(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

それでも、詐欺被害に遭ってしまった場合は、消費者ホットラインの「188」に電話すると、最寄りの生活相談センターに案内してもらえます。

それから、警察相談専用電話「#9110」に電話すると、最寄りの警察相談所に電話がつながるそうです。

ここでは、恥ずかしがらずにどのような詐欺に遭ったのか、正直に事実を伝えて相談してみてください。ただし、奪われたお金が取り戻せるかどうかは分かりません。

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もし、詐欺に遭ってしまった場合は消費者ホットライン「188」か、警察相談専用電話「#9110」に電話して相談してみましょう(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は「+」で始まる国際電話番号「+800」「+1800」などを使った特殊詐欺の手口について解説しました。

外国に家族や友人がいないなら、とにかく「+」が付いた国際電話には絶対に出ないでください。

留守電に入っていても折り返し電話をかけると莫大な通信料を取られたり、詐欺師と直接話をすることになって、電子マネーなどでお金を要求されることになります。

また、タイミングが悪いとうっかり信じてしまうこともあるので、「NTTファイナイス」「総務省」「中国大使館」など、もっとらしい名前の電話であっても鵜呑みにせず、少しでも疑う癖をつけたほうがいいでしょう。

+800や+1800の電話はほぼ特殊詐欺の電話なので絶対に出てはいけない!3

とにかく+800等の着信に出てはいけません。絶対に折り返し電話しないように! 内容はいろいろありますが、最後は必ず電子マネーを要求してくることだけは覚えておきましょう(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

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