イオンモバイルのスマホ料金を5%割引にする方法 – イオンの株主優待制度で可能に

「イオンモバイル」はイオンの店舗で手軽に申し込める格安SIMですが、24年4月よりイオンの株主になると月額利用料が5%割引になる株主優待を開始したのをご存じでしょうか? ただでさえ安い格安SIMがさらに安くなるのですから見逃せませんね。そこで今回は、イオンモバイルを5%割引で利用するには、具体的にどうすればいいか解説しましょう。

イオンの株主になるとイオンモバイルの料金が5%割引に!

LINEMOやpovo2.0などが登場したことで、最近スマホ料金は月3GBで990円、月20GBでも3,000円以下とグッと安くなりましたよね。

でも、さらにスマホ料金を安くする方法があるのをご存じでしょうか? それが格安SIMを提供する会社の株主になって「株主優待」を利用する方法です。

先日、楽天は株主に対して同グループの楽天モバイルが提供する「音声+データ30GB/月プラン」が1年間無料になる株主優待を発表し、大きな話題となりました。

これに続いてイオンリテールも、24年4月11日より同グループの株主優待制度として、イオンモバイルの料金を5%割引にすると発表したのです。

●イオンリテール「イオン株主さまご優待制度としてイオンモバイルご利用料金の割引特典を開始します。」は→こちら

(Image:aeonmobile.jp)

イオンの株主になると株主優待制度でイオンモバイルの利用料金が毎月5%割引になります。これなら、大手キャリアより安い格安SIMをさらに安く利用できますね(画像はイオンモバイル公式サイトより引用)

イオンモバイルといえば、日本全国のイオン大型店に窓口があり手軽に申し込める格安SIMとして有名です。

現在、音声通話SIMの料金は月0.5GBが月額803円から利用可能で、最大月200GBまで細かくラインナップされて、60歳以上には500Kbpsの低速で「やさいいプラン」が格安で提供されています。

ほかにも、家族でデータ通信量を共有できてお得な「シェアプラン」なども用意されています。

もし、株主優待が利用できると実際にどのくらいお得になるか確認してみましょう。

たとえば、月20GBのプランは月額1,958円ですので、5%(98円)割引かれると1,860円で利用できる計算になります(端数切り上げの場合)。

ソフトバンクの格安プラン「LINEMO(ラインモ)」にはLINEのカウントフリーサービスも含まれますが、それでも月20GBで月額2,728円かかりますから、毎月868円も安く利用できることになりますね。

イオンモバイルは、全国のイオンの大型店舗に窓口を設けており、大手キャリアよりも安い格安SIMサービスを提供しています(筆者撮影)

■イオンモバイルの料金プラン(音声通話対応)

※「やさしいプラン」は60歳以上限定
※通信速度は上限500Kbpsの低速になります
こちらはイオンモバイルの音声通話対応の料金プランです。月0.5GBが月額803円から利用可能で、月200GBまで用意されています。また、60歳以上には500Kbpsの低速で「やさいいプラン」が割安で提供されているほか、これ以外に家族でお得に利用できる「シェアプラン」もあります(表はイオン公式サイトを基に筆者が作成)

どうすればイオンモバイル5%割引の株主優待を受けられるの?

そもそも、イオンでは株主優待制度として100株以上の株主には優待カード「オーナーズカード」が発行されており、イオングループの店舗で買い物をすると、所有株数に応じて3〜7%の還元を受けられます。

今回紹介する制度は、このオーナーズカード所有者に対して、イオンモバイルの利用料を毎月5%ほど割引というものです。

●イオン「株主優待制度」は→こちら

(Image:aeon.info)

こちらがイオンの100株以上の株主がもらえる優待カード「オーナーズカード」です。イオンモバイルの割引は、このカード所有者に対して実施されることになっています(画像はイオン公式サイトより引用)

(Image:aeon.info)

イオングループで買い物をするとき、「オーナーズカード」を提示すると、所有株数に応じて3〜7%の還元を受けられます。100株でも毎回3%還元されるのは大きいですよね(画像はイオン公式サイトより引用)

もちろん、イオンの株主優待を受けるには、イオン(TYO:8267)の株を購入する必要がありますが、2024年4月26日の終値で株価は3,288円ですので、100株購入するには32万8,800円の投資が必要となります。

気になるイオンオーナーズカードは、2月末日と8月末日の株主権利確定日に、イオンの株式を100株以上保有する株主に対して発行されます(カードが届くのは約1カ月後)。

このイオンオーナーズカードがあれば、イオングループでの買い物で3〜7%の還元を受けられるだけでなく、イオンラウンジを利用する権利もあります。

ほかにも、株主は配当金を受けられますが、2023年の実績では中間配当18円+期末配当18円=36円(×100株=3,600円・税引前)でした。

こちらがイオンの株主が利用できる「イオンラウンジ」。ドリンクやお菓子などが提供されます。利用には事前予約が必要で、24年5月から利用回数は月8回/1日1回までに変更されています(筆者撮影)

イオンモバイルを利用中の株主は、イオンモバイルの「お客さまマイページ」にオーナーズカード番号を登録すると、その月の利用料金分から5%割引が適用されます。

新たにイオンモバイルを契約する場合は、新規契約の手続きでオーナーズカード番号を登録することで、契約月から適用になります。

もちろん、オーナーズカードの登録後はカードが有効である限り、株主優待特典が適用されますよ。

ただし、オーナーズカードのカナ氏名とイオンモバイルのカナ氏名が同一でないと適用されない点はご注意ください。

また、ひとつのオーナーズカードに対しイオンモバイル1契約が対象となります(シェアプランは同一のシェアプラン全体で1件)。

対象となるのは、イオンモバイルの基本料金とオプション費用までで、通話料金やSMS送信料、スマホ代金などは含まれません。

まとめ

いかがでしょうか? 今回はイオンの株主優待を利用することでイオンモバイルの料金が5%割引になる方法を紹介しました。

この割引を受けるには、まずイオンの株主になる必要があるのがけっこう大変ですが、株主になれば配当金やイオングループの買い物での還元、イオンラウンジの利用権なども得られます。

もし、近所にイオンのショッピングモールがあるなら、株主になることでお得に利用できるようになるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

もちろん、今なら新NISAで証券会社に口座を開くことで、非課税で株式投資始めることもできますが、投資には株価下落リスクもあります。投資は必ず自己責任で行いましょう。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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