2023年3月、iPhone 15の発売に合わせて「iOS 17」がリリースされました。その後、何度かアップデートが行われ、24年3月22日には新機能を含む「iOS 17.4.1」がリリースされていますが、その2カ月後の5月13日には最新版の「iOS 17.5」が公開されています。今回のアップデートは、いったいどのような内容なのでしょうか?
24年5月13日に最新版iOS 17.5がリリース!
23年9月19日、iPhone 15の発売と同時に「iOS 17」がリリースされました。
その後、セキュリティ強化や新機能を追加した「iOS 17.3」や「iOS17.4」などが次々とリリースされ、24年5月13日には最新版の「iOS 17.5」がリリースされています。
最新版iOS 17.5のリリースノートを確認してみると、「新しいプライドラディアンスの壁紙がロック画面に追加され、iPhoneおよびiPadでのその他の機能、バグ修正、セキュリティアップデートも含まれます」とありますので、このあとその内容を詳しくチェックしてみましょう。
なお、iOSのアップデートはiPhoneの設定から「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認できるので、自分のiPhoneのアップデート状況を確認してみてください。
「iOS 17.5」では新しい壁紙や不正なBluetoothトラッカー対策が追加された!
今回のiOS 17.5の内容を確認してみたところ、まず、ロック画面でLGBTQ+のコミュニティと文化をたたえる、新しいプライドラディアンスの壁紙が追加されています。
次に、プラットフォームを越えたトラッキング検出機能により、ユーザーのものではないBluetoothトラッカーがそのユーザーと一緒に移動している場合、そのデバイスがペアリングされているオペレーティングシステムに関わらず、ユーザーに通知を送信する機能が追加されました。
これは、AppleとGoogleが共同で取り組んだ機能であり、iPhoneやAndroidスマホに限らず、もし不明なBluetoothトラッカー(AirTagなど)が、ユーザーと一緒に移動していると、ユーザーに通知する機能となっています。
●Apple「iOS 17のアップデートについて」は→こちら
●Apple「AppleとGoogle、不要な追跡に対処するための業界規格に関する取り組みを主導」は→こちら
「iOS 17.5」のセキュリティアップデートをチェック!
今回のiOS 15.7では、あまり目立った新機能などはありませんでしたが、15項目に及ぶセキュリティアップデートが実施されていますので、その一部を紹介しておきましょう。
■iOS 17.5でのセキュリティアップデート
【AppleAVD】
アプリがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある
→この問題はメモリ処理を改善することで解決されました
【AppleMobileFileIntegrity】
攻撃者がユーザーデータにアクセスできる可能性がある
→チェックを改善することで、ロジックの問題が解決されました
【Find My】
悪意のあるアプリケーションがユーザーの現在位置を特定できる可能性がある
→プライバシーの問題は、機密データをより安全な場所に移動することで解決されました
【Maps】
アプリが機密の位置情報を読み取ることができる可能性がある
→パス処理の問題は、検証を改善することで解決されました
【MarketplaceKit】
悪意を持って作成された Web ページにより、他の Web ページのユーザーを追跡するスクリプトが配布される可能性があります
→プライバシーの問題は、代替アプリ マーケットプレイスのクライアント ID 処理を改善することで解決されました
【Notes】
iOS デバイスに物理的にアクセスできる攻撃者は、ロック画面からメモにアクセスできる可能性がある
→この問題は、状態管理を改善することで解決されました
●Apple「About the security content of iOS 17.5 and iPadOS 17.5」は→こちら(英語)
まとめ
いかがでしょうか? 今回の「iOS 17.5」は、目立った新機能はありませんでしたが、新しい壁紙や不正なBluetoothトラッカーによる追跡対策が追加されています。
また、15項目のセキュリティアップデートが含まれていますので、まだ、iOS 17にアップデートしていない人は、早めにアップデートしておいたほうが安全でしょう。