Apple製品の保証期間を延長できる有料サービス「AppleCare+(アップルケア)」は2年間の保証が付くので便利です。実際に筆者も2021年秋、iPhone 13 Pro Max購入時にドコモ経由で加入しました。
ただしアップルケアは「意外と高い!」のも事実。iPhoneそのものの価格も高くなっている中で、さらにアップルケアにもお金を払うのがきついと感じる方もいるでしょう。
「アップルケアって意外と高いけど、本当に加入した方が良いのか」レビューします。
アップルケアって本当に加入した方が良いの?
さきほども紹介した通り、筆者は2021年秋にiPhone 13 Pro Maxが出た際にすぐにドコモ経由で購入し、アップルケアにも入りました。筆者にとってPro Maxはまあまあ大きな買い物だったため「バッテリー交換が必要になったら高いお金がかかるだろうし、一応入っておこう」という感じでした。
ただし2年ほど使用する中で、結局アップルケアを使うことは一度もありませんでした。高めの掛け捨ての保険に入ったような感覚ですが、次の買い替えでは入らなくてもいいかもしれないなとも思っています。
2年、アップルケアに入って感じた率直な感想は以下の通りです。
料金が高い!
たとえばアップルケアの2年間保証は「3万円越え」のものもあります。たとえばiPhone 15 Proの盗難・紛失プランでは34,800円(税込み)。この価格設定は中国製スマホであれば端末を丸ごと一台購入できる金額で、安いものではありません。
そのため「明らかに壊れる可能性が高い使い方をする」もしくは「2年後に端末を綺麗な状態で中古販売店に売る前提で加入する」のではない限り、必ずしも必要な保証ではないと感じました。
事実として筆者自身、加入している2年間のうち一度も保証を使用していません。たとえばiPhoneで映像制作をしている方が撮影用カメラの保険として入るには良いでしょう。日常使いだと2年以内に液晶が粉々になったり、バッテリーが完全にダメになってしまうということは筆者自身の経験としてはありませんでした。
保証効果は「2年」:36回払いだとムダが大きい
アップルケア(AppleCare+)の保証は2年間しかありません。しかし、iPhoneは高価。36回払い(3年間)などの分割払いにしている人も少なくないでしょう。
すると2年間の保証だと、最後の一年は保証されない形になります。アップルケアの保証を延長する別途の手続きが必要になってしまい、少々面倒です。
iPhoneの高騰が進んでいるにも関わらず、アップルケアの保証期間の短さは高騰した端末を分割にする際の「落とし穴」と言えるでしょう。
「2年以内に修理が必要なレベルの破損やバッテリーのヘタリが起きる」か?
iPhone 13 Pro Maxを2年間使用した筆者の個人的な感想としては、2年経過してもバッテリー持ちは上々です。すると、アップルケア(AppleCare+)の特徴のひとつである「バッテリーの無償交換」が役立つことがほぼありません。
アップルケアでは、実は「バッテリーの蓄電能力が本来の使用の80%未満」でないと交換はできません。しかしたった2年でバッテリー状態がそこまで劣化することはほぼないと考えられるため、このサービスはあまり意味がないとも言えるでしょう。
液晶のキズが気になって交換したいという程度であれば、街の修理店でも安くできるため「アップルケアに入るほどか?」というのは要検討です。
ちなみにそもそもアップルケアに入っていないとどうなる?
前提としてAppleCare+に加入していない場合、修理費用はすべて自己負担となり、バッテリー交換も有料になります。
一方AppleCare+に加入している場合、自然故障だけでなく過失や事故による故障も保証対象となり、安価で修理を受けられます。
結局、アップルケア(AppleCare+)がおすすめの人・おすすめしない人は?
アップルケアは、少なくとも筆者がiPhone 13 Pro Maxで加入した時の経験から言えば「掛け捨ての保険」であるというのが正直な感想です。iPhoneはいまや高めの買い物ですが、端末に掛け捨ての保険をつけたいかどうかという観点で考えることをおすすめします。
筆者個人の体験に基づくと、日常使いであればバッテリー交換が必要となることはほぼないですし、液晶修理は街の修理店でもできるのでアップルケアは要らないかもしれません。「撮影用機材」などとして、iPhoneをかなりハードに使っている方にはおすすめです。
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)