5G無制限プラン、実はpovo2.0の新トッピングが楽天モバイルと同等の安さって知ってた?

高速5Gの無制限プランでは楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」が、月額3,278円という圧倒的な安さを誇ります。しかし、24年4月からpovo2.0が導入した2つの新トッピングも1カ月換算では3,278円で、楽天モバイルと同等の安さなのをご存じでしょうか? そこで今回は、povo2.0の新しいトッピングがどんなものなのか、じっくり解説しましょう。

5G無制限で最安値の楽天モバイルにライバルが出現!?

スマホで動画配信サービスをよく利用する場合は、5Gのデータ通信量が無制限になる料金プランに加入する人が多いと思います。

しかし、ドコモの5G無制限プラン「eximo(エクシモ)」は月額7,315円。みんなドコモ割やドコモ光割セットといった割引をフルに適用しても、月額4,928円ほどかかります。

auやソフトバンクも同じような5G無制限プランを用意しており、5G無制限プランは決して安くはありません。

●ドコモ「eximo」は→こちら

ドコモの高速5G回線の「eximo」は、月3GBを超えると無制限となり月額7,315円。各種割引をフルに適用しても月額4,928円ほどかかります(画像はドコモ公式サイトより引用)

そのようななか、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」はとくに条件はなく、月20GBを超えると無制限となって月額3,278円という驚くべき安さで利用できます。

後発の楽天モバイルだけに、5G回線の繋が具合にはやや不安もありますが、これは圧倒的な安さでしょう。

●楽天モバイル「Rakuten最強プラン(料金プラン)」は→こちら

楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、月20GBを超えると無制限となって月額3,278円で利用できます。もちろん、何か割引などを適用しなくてもこの安さです(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

5G無制限プランなら「Rakuten最強プラン」で決まり! と言いたいところですが、意外な伏兵が登場しました。それが、KDDI(au)の格安プラン「povo2.0(ポヴォ)」です。

povo2.0は基本料金が無料で、自分でデータ通信量をトッピングするスタイルですが、24年4月25日から新たに「使い放題(7日間)12回分」と「300GB(90日間)」という2つのトッピングを導入しました。

いずれも料金は9,834円なのですが、1カ月換算では3,278円となり、楽天モバイルと同等の料金になるというのです。

そこで今回は、povo2.0の2つの新しいトッピングの詳細や、povo2.0と楽天モバイルのメリット&デメリットなどを解説していきましょう。

●povo2.0「povo2.0、約1カ月間あたり3,278円で使える「データ使い放題(7日間)12回分」と「300GB(90日間)」トッピングを提供」は→こちら

povo2.0の新トッピングは「データ使い放題(7日間)12回分」と「300GB(90日間)」の2つです。よく見ると、1カ月換算で3,278円と表記されています(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

povo2.0の新トッピングは1カ月換算で3,278円!

24年4月から追加されたpovo2.0の2つのトッピングは、いずれも楽天モバイルを意識したものになっています。

まず「使い放題(7日間)12回分」は、7日間の5G無制限が12回使えて9,834円です。7日間×12回=84日間(約3カ月)なので、1カ月換算では3,278円ということになります。

普通に計算すると1カ月=28日換算になりますが、実はpovo2.0のトッピングは、購入完了時刻から24時間経過ごとに1日として取り扱うことになっているのです。

つまり、初回を日付が変わった直後の深夜0時過ぎに適用すると、期間満了日の23時59分59秒まで有効まで使えるので、実質8日間使えるんですね。

したがって、実質8日間×12回=96日間となるため、使い方によっては楽天モバイルよりも少しお得になる可能性もあります。

「使い放題(7日間)12回分」は、7日間の5G無制限が12回使えて9,834円。7日間×12回=84日間(約3カ月)なので、1カ月換算は3,278円になります。運用しだいでは楽天モバイルより少しだけお得になるかもしれません(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

もうひとつのトッピング「300GB(90日間)」も9,834円ですが、1カ月換算では100GBで3,278円となります。無制限ではありませんが、月100GBもあれば毎日動画を観てもさほど残量を気にせず使うことができる容量ですよね。

ちなみに、ドコモの格安プラン「ahamo(アハモ)」は20GB(月額2,970円)+大盛りオプション80GB(月額1,980円)=100GB(月額4,950円)です。ahamoには5分かけ放題が含まれるとはいえ、データ通信に関してはahamoより1,672円も安いのです。

「300GB(90日間)」も9,834円ですが、1カ月換算では100GBで3,278円となります。無制限ではありませんが、月100GBもあれば十分でしょう。ahamoの100GBよりも1,672円も安いのは見逃せませんね(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

なお、povo2.0の新トッピングは、通常のデータトッピングメニュー欄に表記されていますが、ニュースリリースには「終了日未定」との表記もありますので、期間限定という扱いなのかもしれません。

結局、楽天モバイルとpovo2.0はどっちがいいの?

povo2.0の「データ使い放題(7日間)12回分」と「300GB(90日間)」が、楽天モバイルと同等の安さであることはお分かりいただけたと思います。

実は、楽天モバイルは人口カバー率99.9%と言っても、自社の5G回線はauに比べるとまだまだ。

そもそも楽天モバイルは、自社回線の電波が届かないエリアはau回線(4G回線の800Hz帯のみ)でローミングするようになっているので、この点でもauの5G回線が使えるpovo2.0のほうが安心して利用できるでしょう。

後発の楽天モバイルの自社5G回線はまだまだです。自社回線で接続できないエリアでは、自動的にau回線(4G回線)のローミングで接続されることになっています(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

とはいえ、povo2.0はトッピングの期限が切れるたびに、次のトッピングを購入したり、アプリでコードを入力して更新するといった手間がかかります。

慣れてしまえば何でもない作業ですが、これまで大手キャリアや月額料金制の格安SIMを利用してきた人にとっては、やや面倒だと感じるかもしれません。

povo2.0は、自分でデータ通信量のトッピングを選択して購入する必要があります。慣れてしまえば簡単な作業ですが、これを毎週やるのは面倒だと感じる人もいるでしょう

また、楽天モバイルは最近「家族割」も始めたため、「最強家族プログラム」が適用されると毎月110円割引となり、無制限でも月額3,168円になります。家族割を適用できるなら、povo2.0の料金的なアドバンテージも無くなってしまいます。

楽天モバイルでは24年2月から「最強家族プログラム」という家族割が始まっています。同一名字の家族なら月額110円割引になります(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

ほかにも、楽天モバイルなら楽天市場のSPU倍率が+4倍になったり、楽天ポイントを料金の一部に充当することも可能です。

さらに、「Rakuten Link」アプリを使うことで電話が無料でかけ放題になりますし、海外ローミングも2GBまで無料になるといったメリットもあります。

楽天モバイルは、「Rakuten Link」アプリを使うことで電話が無料でかけ放題になります。スマホで電話をよくかけるならpovo2.0より料金が安くなる可能性が高いでしょう(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

このように、5Gデータ通信の無制限プランだけで比較すると、povo2.0のほうがやや有利ですが、それ以外の付加サービス込みで総合的に考えると、やはり楽天モバイルのほうがお得だと感じる人もいるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか? 今回はpovo2.0が新たに追加した2つのトッピングについて解説しました。

いずれも1カ月換算の料金が楽天モバイルと同等の3,278円なので、とても気になった人も多いことでしょう。

もちろん、データ通信の料金以外の要素もたくさんありますので、単純に比較はできませんが、この機会にpovo2.0が、いったいどんなものなのか調べてみるといいかもしれませんね。

※記事中の価格はすべて税込です。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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