「1円スマホの規制」約3割の人が新品端末への機種変更の意欲低下【Back Market調べ】

総務省が2023年12月に強化した「携帯電話端末の割引に関する規制」。これには新品のスマホを「1円スマホ」として販売されることが中古販売店への圧迫やサービス競争の阻害につながるとして、新品端末の割引について対象や割引上限額を見直す内容が盛り込まれていた。この割引規制によるスマホ販売事業者への影響は大きいと思われるが、消費者にはどれほどの影響を与えているのだろうか。

約4分の1が1円スマホの購入経験あり

規制はすでに始まっているが、全ての1円スマホが廃止されたわけではないようだ(「Back Market Japan株式会社」調べ)

Back Market Japan株式会社は2024年3月29日~4月1日に、全国の20代~60代の男女308人を対象とした「1円スマホの割引規制に関する調査」を行った。

「1円スマホなど過度な割引に対する規制が2023年12月27日より始まったことを知っていますか?」と尋ねた質問に対しては、6割がこの規制について認知していた。当時は各種メディアでも取り上げられていたため、規制が強化されたことを知っていた人が多いのだろう。

(「Back Market Japan株式会社」調べ)

(「Back Market Japan株式会社」調べ)

「1円スマホの割引キャンペーンを利用したことがあるか」という質問では、26.3%が「はい」と回答。また「1円スマホの割引キャンペーンは実際にお得だと感じたか」というアンケートを見ると、31.5%がお得だと感じていたようだ。どちらも3割程度であったことを考えると、1円スマホがなくなってもあまり困らないというユーザーの方が多かったのかもしれない。

1円スマホ規制により、3割が新品端末への買い替えの意欲低下

数万円の端末を1円で購入していた人からすると、今回の規制による影響は大きいのかもしれない(「Back Market Japan株式会社」調べ)

ここからは割引規制後の消費者の購入意向について紹介しよう。「1円スマホの割引が規制されたことで、新品スマホの買い替え・機種変更する意欲は低下するか」という質問に対し、3割の人が低下すると答えた。これは先述した「お得に感じていた3割のユーザー」の割合とほぼ合致するため、1円スマホの恩恵を感じていた人々にとって、新品スマホの購入意欲が低下したといえるだろう。

(「Back Market Japan株式会社」調べ)

一方、割引規制による中古スマホの購入意欲を聞いた質問では、中古スマホの購入を「検討する」と回答した人は13.3%、「検討する可能性がある」人は32.5%という結果に。半数近くのユーザーが中古スマホへの乗り換えを意識しており、拡大傾向にある中古スマホ市場は今後さらに広がっていくかもしれない。

(「Back Market Japan株式会社」調べ)

ただし、中古スマホの購入に対する不安要素も少なくない。アンケート結果によると、219人が「購入後の故障リスク」が不安だと回答しており、「セキュリティ面での懸念」「品質の悪さ」「返品や交換などのサポート体制」などについても心配する声が挙がっている。

スマホを買い替える際は、端末価格だけでなく、月額料金や各種サービス、購入後のリスクなど長期的な視点で考慮すべきだろう。

出典元:【Back Market

オトナライフ編集部
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