iPhoneのiOS 13にしたら表示される「Bluetoothの許可」って何?

iPhoneをiOS 13にアップデートすると、アプリを起動したときに「(アプリ名)がBluetoothの使用を求めています」というメッセージが表示されることがある。これはiOS 13でセキュリティが強化されたため表示されるもの。許可するかしないかは、アプリによって適宜判断するのがベストだ。

Bluetoothで位置情報が収集される

(Image:Denys Prykhodov / Shutterstock.com)

 Bluetoothと聞くと、ヘッドセットやマウスといった機器を接続するためのものと思う人が多いだろう。しかしBluetoothは、位置情報などの情報を収集する手段としても活用され始めている。
 街中の駅やショッピングセンターなどの施設には、「ビーコン」と呼ばれる無線装置が設置されており、このビーコンがスマホとBluetoothで接続。ユーザーの情報(主に位置情報)を企業が収集し、サービスの提供やマーケティングなどに利用される。
 たとえばLINEの場合、許可しておくとユーザーから収集した位置情報を元に、近くにあるお店のクーポンやおトクな情報が受け取れるようになる。
 このように利便性が高まる反面、収集された情報の取り扱いは企業の規約に基づく点は注意が必要だ。LINEの場合、規約に「LINE関連サービスを提供する会社や当社の業務委託先にも共有されることがあります。」とあるので、関連会社に情報が流れる可能性がある。

「Bluetoothの使用を求めています」は同意を確認するメッセージ

 利便性はあるが、勝手に接続されて位置情報を収集されるのは気持ち悪いと感じる人も多いはずだ。アップルは、個人情報管理にかなり厳格な態度を示しており、iOS 13ではBluetoothを使った情報収集にはユーザーの同意が必要になった。そのため、情報を収集することがあるアプリでは、「(アプリ名)がBluetoothの使用を求めています」というメッセージが表示され、情報提供の可否を選択できる。
 どちらを選ぶかの判断だが、サービスを利用するのなら許可すればよいし、使わないと思ったら拒否すればよい。つまり、自分の使い方に合わせて判断すればよいだろう。
 なお、このメッセージが表示されるのは最初の起動時のみ。設定を変更したい場合は、設定アプリの「プライバシー」から変更が可能だ。

Bluetoothで情報を収集することがあるアプリを開くと、「(アプリ名)がBluetoothの使用を求めています」というメッセージが表示される。情報提供を許可する場合は「OK」、拒否する場合は「許可しない」をタップする

あとから設定を変更したい場合は、設定アプリの「プライバシー」を開き、「Bluetooth」をタップする

情報収集にBluetoothを利用するアプリの一覧が表示される。許可したいアプリのスイッチをオン、拒否するアプリのスイッチをオフにしよう

今までは、ユーザーはわからないままに位置情報が収集されていた可能性がある。しかし、iOS 13でユーザーの同意が必要となったのは、セキュリティ面が向上した証拠だ。Bluetoothの許可は必須ではないので、適宜判断して利用すればよいだろう。

文=岩渕茂/フリーライター

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