最近では、「動画視聴中にメッセージのやり取りをしたい」「バッテリーやストレージに余裕を持たせたい」と考える若い世代を中心にスマホの2台持ちが支持されており、モバイル社会研究所調べ(2024年度)によると、15~19歳の女性の約2割が2台以上所持しているという。このような傾向は、中古スマホ取引数に影響はあるのだろうか。今回は、株式会社マーケットエンタープライズが公開した「2024年1月~3月中古スマホ取引数ランキング」を紹介しよう。
iPhone8、iPhone SE(第2世代)根強い人気、新しい機種への需要も
2023年10月~12月に行われた前回の調査から、多少の変動があったものの、iPhone8とiPhone SE(第2世代)の取引量が多い結果となった。平均価格はiPhone8が10,000円前後、iPhone SE(第2世代)が15,000円前後で前回の調査より約1,000円価格が下がり、よりリーズナブルな価格帯になっている。
今回の調査で新たにランクインしたのが、iPhone7、iPhone12、iPhone SE(第3世代)。特にiPhone12については、前回調査時より約2倍の取引が行われ、43位から7位まで大幅に順位を上げたという。iPhoneの値上がりが続く中、前回調査より3,200円程値下がりしたことが大きな要因だろう。iPhone12は、5G通信やMagSafe充電器対応など、性能面でも快適に使える機種であることから、購入に至った人が多いのだと伺える。加えて、2022年3月に販売されたiPhone SE(第3世代)が10位以内に入り、比較的新しい機種を求めるユーザーも増えてきていることが今回の調査で分かった。
iPad Airの人気が急上昇、発売年数気にせず用途に合わせて購入か
続いて、中古iPadの取引数について見てみよう。今回の調査では、前回の調査と大きくラインナップが変わり、iPad Air cellularの取引が目立つ結果となった。2013年に発売された機種であるものの、動画視聴など限られた目的で使用するのであれば十分使えるものだ。加えて、平均価格が4,000円程度と手頃で購入しやすいため、このような取引数の増加につながっているのだろう。
例年通りであれば、秋口に新しいシリーズのiPhoneやiPadの発売が控えており、このランキングに多少の影響を与えるかもしれないが、円安が続く今、手頃な価格帯の機種への需要は根強く残るだろう。
出典元:【iPhone 格安SIM 通信】
※サムネイル画像(Image:Africa Studio / Shutterstock.com)