新しくスマホを契約したり、乗り換えを考えたりするとき、使いやすさ、サービス、金額などの観点から3大キャリアやそのサブブランド、格安SIMと、どのキャリアにしようか悩む人も多いはず。今回は、携帯電話の利用状況についての調査結果を紹介しよう。
3大キャリアの利用者は全体の約43%
株式会社インスレーヴが運営するWebサイト「WiFiの極み」は、2024年5月、20~60代の男女230名を対象に携帯電話の利用状況に関するインターネット調査を実施した。
「使っている携帯電話事業者」について質問すると、最も多かったのがドコモで17.8%。ドコモを含むau、ソフトバンクの3大キャリアで全体の4割以上を占める結果となった。新キャリアである楽天モバイルやサブブランドであるY!mobile、UQmobileも利用者の数が比較的多かった。
また、調査によると、1カ月の携帯電話料金は平均5,607円だと判明。2,000~3,000円未満が15.4%、3,000~4,000円未満が13.6%と分布が多い結果となった。一方で、10,000円以上が16.4%と、毎月高額を支払うユーザーが一定数いることも分かった。
事業者タイプ別の平均携帯電話料金について見ると、「キャリア メインブランド」が9,189円、「キャリア サブブランド」が3,291円、「新キャリア(楽天モバイル)」が1,725円、「キャリアオンライン用格安ブランド」が4,489円、「MVNO 格安SIM」が2,588円と、キャリアが飛びぬけて高い結果となった。
キャリアは他のタイプに比べ、基本料金が1.5~2倍かかってしまうことに加え、端末のセット購入による端末代も加算されてしまうため、このような金額となるのだろう。一方で、「新キャリア(楽天モバイル)」、「MVNO 格安SIM」は比較的料金を抑えて利用できることが調査結果から分かった。
格安SIMに乗り換えない理由は「乗り換えが面倒」が1位に
先の調査結果から金額を抑えて携帯電話を使用したい場合、「新キャリア(楽天モバイル)」、「MVNO 格安SIM」を使う方がいいと分かったが、なぜ格安SIMの利用率が低いのだろうか。「キャリアから格安SIMへ乗り換えない理由」を質問すると、最も多かったのが「乗り換えが面倒」で48.8%だ。現在はMNPによる乗り換え手数料が無料、MNPワンストップにより予約番号の取得不要など、乗り換え自体が気軽にできるようになっているが、面倒というイメージを抱く人がいまだに多いのだろう。
次いで多かったのが「キャリア以外は不安」が36.0%。キャリアであれば、時間帯によらず高速通信で使えたり、携帯の不具合が生じたときにショップで見てもらったりできる。だが、格安SIMであれば、実店舗も少ないため自分で調べて不具合に対応しなければならないことが多く、「キャリア以外は不安」と回答する人が多いのだと伺える。
料金的な安さで言えば、「格安SIM」も候補の一つに入りそうだが、キャリアからの乗り換えの観点からだと、あまり気が進まない人も多いようだ。こういった面倒さのイメージが解消されれば、今後格安SIMの利用がますます増えるのかもしれない。
出典元:【WiFiの極み】
※サムネイル画像(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)