iPhoneのiOS 13では、迷惑電話を検出して着信を拒否する新しい機能が追加された。この機能を有効にしておけば、セールスなど不快な迷惑電話を未然に防げる。ただし、連絡先に登録していない相手も迷惑判定されてしまうことがあるので要注意だ。
iPhoneにかかってくる迷惑電話を防ぐ「不明な発信者を消音」機能
(Image:ViktoriyaFivko / Shutterstock.com)
iOS 13で新たに搭載された「不明な発信者を消音」機能は、知らない相手からかかってきた電話の着信を通知しない機能。この機能を有効にしておけば、セールスや勧誘といった迷惑な電話からの着信は鳴らなくなる。鳴らないだけで履歴には残るので、着信があったことは確認が可能だ。
注意したいのが、迷惑電話と判定する基準。一度もかかったことのない電話番号、メッセージのやり取りをしたことのない電話番号、連絡先に登録されていない電話番号を迷惑電話と判定している。そのため、電話を受け取るべき相手からの着信も迷惑電話に判定してしまう恐れがある。たとえば、名刺器交換したばかりの相手から電話がかかってきても、一度も電話やメッセージでやり取りしたことがないので、着信が鳴らないということになってしまう。この機能は、重要な相手はかならず連絡先に登録してから使うほうがいいだろう。
「不明な発信者を消音」機能を有効にするには、設定アプリで「電話」を開き、「不明な発信者を消音」をオンにする
迷惑電話判定の精度を上げる
「不明な発信者を消音」機能では、迷惑電話として判定するための精度を上げるために、電話番号を登録できるアプリをフィルターとすることができる。
利用できるのは、主に名刺管理アプリといったアプリ。そのアプリに登録されている電話番号を迷惑電話と判定しなくなるので、このようなアプリを使っている人は設定を確認しておこう。
設定アプリで「電話」→「着信拒否設定と着信ID」を開くと、フィルターとして利用できるアプリが表示される。利用するアプリをオンにすれば、そのアプリに登録されている電話番号を迷惑電話と判定しなくなる
「不明な発信者を消音」機能を使えば、知らない相手の着信を通知しなくなるので、鬱陶しい思いから解放される。ただし、大切な電話を取り逃がす可能性もあるので、重要な相手は必ず連絡先に登録しておくようにしよう。