意外と知らない、iPhone 8がいまでも中古市場で人気な理由といつまで使えるのか

2017年9月22日に発売されたiPhone 8。発売から7年ほどが経過しています(※2024年時点)が、スマホの買い替えスパンが3年から4年と言われる中、いまなお中古市場で根強い支持を集めるモデルです。たとえば2023年7月時点では、フリマアプリ「メルカリ」では取引数がトップに。発売から7年が経ったモデルとは思えない、圧倒的な人気を集め続ける名機と言って過言ではないでしょう。

筆者私物のiPhone 8  alt=歴代iPhoneの中でも極めて根強い人気を誇る「iPhone 8」1

2023年秋にリリースされたiOS 17ではすでにサポート対象外にもなった「iPhone 8」。

最新モデルが次々と登場する中、それでもなぜiPhone 8がこれほどまでに支持され続けているのでしょうか。この記事ではiPhone 8が「いまでも人気の理由」と「いつまで使えるのか」を解説します。

どうしてiPhone 8はいまでも中古で人気なの?

iPhone 8が中古市場で人気を保ち続けている理由は、主に3つあります。それぞれ見ていきましょう。

ホームボタンがある

iPhone 8の人気の大きな理由の一つは、物理的なホームボタンの存在です。iPhone X以降ではホームボタンは廃止され、Face ID及びより広いディスプレイでの操作が定着しています。

一方で、物理的なホームボタンがあるだけで「操作が分かりやすい」のも事実です。ホームボタンがあるiPhoneは2024年現在ではもはや貴重な存在であり、iPhone 8の人気がなかなか衰えない1つの要因になっています。

ホームボタンがある1

実は筆者自身もいまだにiPhone 8を手放していないユーザーの一人です。その理由はやはり「iPhone 8にはホームボタンがあるから」。たとえば、同一のiPhoneアプリをレビューするとしても「ホームボタンありの機種で使うか」「なしの機種で使うか」で操作感や見た目が違う感じがあります。

そして国内ではiPhone 8の中古人気が極めて高いため、iPhone 8での操作性は無視できない要素の1つでもあります。

そのため一種の参考資料としてiPhone 8を手元に残しており、できる限り同じアプリを「最新機種だけ」でなく「iPhone 8でも使ってみる」ように心がけている次第です。

サイズがちょうどいい

iPhone 8はサイズがほどよく小さいという特徴もあります。たとえばiPhone 15 Pro Maxは6.69インチなのに対し、iPhone 8は4.7インチ。iPhone 8は女性でもギリギリ片手で操作することのできるサイズですが、それ以上になると両手でなければ操作できません。

サイズがちょうどいい1

大きな画面を求めているわけではない人にとって、いまでもiPhone 8はベストなサイズのiPhoneだと言えるでしょう。

価格が安い:中古市場では1万~2万円弱から購入できる

iPhone 8を新品で入手するのは近年ではもはや難しく、主な入手ルートはやはり中古です。そしてiPhone 8の中古市場における最大の魅力は、その手頃な価格にあります。

2024年10月の「中古スマホ総合ランキング」

2024年10月の「中古スマホ総合ランキング」(ムスビー調べ)

近年のiPhoneは10万円を超える中、iPhone 8は中古ならば1万円~2万円弱から購入可能。学生やiPhoneデビューを考えている人、バックアップ用の端末を探している人にお手頃です。
また、子どもに「初めてのiPhoneを買い与える」場合にも適切な価格帯の端末と言えるでしょう。

iPhone 8はいつまで使える?iOS 17の対応機種からはすでに外れる

iPhone 8は発売から7年が経過したスマホとしては異例の、中古市場での極めて高い人気を維持し続けています。一方で、iPhone 8はすでに過去の機種であり「使い続ける」ことに最新のセキュリティ面から見た際の危険があることも否めません。

その理由は「iOS 17への対応」。iPhone 8はiOS 17の対応機種からすでに外れています。

iPhone 8はいつまで使える?iOS 17の対応機種からは既に外れる
iPhone 8を使い続けることが「いますぐできなくなる」というわけではありませんが、セキュリティ面から見て「積極的に使い続けるメリットがある」とも言えません。

また、Appleでは販売を停止してから5年以上7年未満の製品をビンテージ製品、7年以上が経過した製品をオブソリート製品と分類しています。

ビンテージ製品になると修理サポートが受け付けられなくなります。iPhone 8は2020年4月に販売終了しているため、2025年にビンテージ製品へと計上される可能性が高いです。2024年6月時点から数えると、修理受付が可能な期間は残り1年未満と推定されます。

iPhone 8は圧倒的な中古人気を長らく維持してきた名機ですが、安心して使い続けられる残り期間は決して長くはないと言えそうです。

いまからiPhone 8を買うなら「iPhone SE(第2世代)」がよりおすすめ

iOS 17への対応状況と修理サポートの期間を踏まえると、たとえ中古であろうと「いまからiPhone 8を買う」のは必ずしもおすすめできない選択肢ではあります。

いまからiPhone 8を買いたい方は、安価かつ物理的なホームボタンがあるiPhoneが欲しい方ではないでしょうか。

2024年6月現在、いまから「ホームボタン付きのiPhoneが欲しい」方におすすめなのはiPhone SE(第2世代)です。2020年4月24日発売の機種で、iPhone 8の終売と入れ替わりのような形で登場したモデルです。ホームボタンもある上、チップはiPhone 8よりも高性能。iOS 17にも対応しています。中古市場での価格は30,000円前後。

ちなみに後継機種であるiPhone SE(第3世代・2022年発売)にもホームボタンが搭載されているためこちらもおすすめ。一方で近年の発売が予測されるiPhone SE(第4世代)はiPhone 14をベースにしたモデルと予想されており、ホームボタンが廃止されることはほぼ確実です。

ホームボタン付きのiPhoneをお求めの方は、iPhone SE(第2世代)かiPhone SE(第3世代)を早めに買い求めておくのも良いでしょう。

オトナライフ編集部
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