世界最大級のリファービッシュ電子機器専門マーケットプレイスであるBack Market Japan株式会社が「2024年上半期リファービッシュスマホ販売数ランキング」を発表した。リファービッシュとは、回収した中古の電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全ての機能で正常作動が確認されている整備済製品のこと。さっそくランキングを見ていこう。
リファービッシュ品という専門家のお墨付き中古品の台頭
Back Market Japan株式会社は、2024年1月1日から6月30日の間に、日本、アメリカ、ヨーロッパのBack Marketで取り扱ったリファービッシュ品の販売データをもとに、リファービッシュスマホの販売数ランキングを発表している。その結果を見ると、日本の1位はiPhone SEという小型スマホに対し、アメリカやヨーロッパはiPhone 12、iPhone 13という6インチ越えの大型スマホという違いがあった。
iPhone SEが人気なのはここ数年続いているが、昨今の円安による影響が大きな要因になっているのかもしれない。円安ドル高の影響で新品のiPhoneの値段が高騰しているため、安価なiPhoneである「中古のiPhone SE」の需要が高まっているようにも見える。
また、日本のランニング4位や7位にはminiがランクイン。2023年9月にiPhone 13 miniが販売終了し、iPhone14、15でもminiモデルが発売されなかったことで、小型モデルを求めるユーザーたちが「中古スマホで妥協しよう…」と考えているのかもしれない。片手で操作しやすい製品が新商品では少ないため、特に日本女性にとっては小型モデルの中古スマホが頼みの綱と言えるだろう。
リファービッシュ品のスマホ 欧米の1位はiPhone 12/13 日本の1位はiPhone SE(第2世代)
一方で、アメリカ・ヨーロッパではiPhone 11から13がトップ5に名を連ねた。アメリカではかろうじて5位にGalaxy S21 5Gがランクインしており、Androidスマホの人気も高いことがわかる。iPhone 11の販売開始が2019年であることを考えると、中古スマホとして流通できるのは販売開始から4年後まで、ということなのかもしれない。また、iPhone 11といえばカメラ性能が向上したシリーズで、写真を日常的に撮るようになった現代人にとって必須の機能と感じているようだ。
また、iPhone 12からは5Gに対応しているモデル。スマホで最速となったA14 Bionic搭載、耐落下性能のセラミックシールド、より高性能なカメラ機能など、今でも十分に満足できるスペックと言えるだろう。
ちなみに、Back Marketは2014年11月にフランスで設立されたユニコーン企業で、携帯電話やパソコンなどの電子機器のリファービッシュ品を取り扱う世界最大級のマーケットプレイスだ。世界18カ国で事業を展開しており、中古市場は世界的に成長していることがわかる。
出典元:【Back Market Japan株式会社】
※サムネイル画像(Image:Rodel Lariosa / Shutterstock.com)