名機「iPhone X」などがAppleのビンテージ製品に登録されたけど、今後も修理とかは受けられるの?

24年7月1日、AppleはiPhone Xなど3モデルを新たにビンテージ製品に登録しました。でも、そもそもAppleのビンテージ製品って何なのでしょうか? そして、まだユーザーもいるであろうiPhone Xの修理などは、今後どうなってしまうのでしょうか?

そもそもAppleのビンテージ製品って何?

iPhoneは生産が終了してからも、長い期間セキュリティアップデート(新機能追加はなし)は更新してくれるので、今でも、2017年11月発売のiPhone Xを愛用している人もいると思います。そのようななか、Appleは2024年7月1日に、iPhone Xや初代AirPods、初代HomePodの3製品をビンテージ製品に登録すると発表しました。

そもそも、Appleのビンテージ製品は、Appleが販売店への製品供給を停止してから5年以上7年未満の製品のことをいいます。これによって、今回は2016年12月に発売された初代AirPods、2017年11月発売のiPhone X、2018年2月に発売された初代HomePodがビンテージ製品に登録されたというわけです。

iPhone Xは、画面内にインカメラ用のノッチを設置、背面をガラスパネルに、ホームボタンを廃止といった、現在につながる新iPhoneの礎となったモデルで、今でも古さを感じさせません(写真はApple公式サイトより転載)

いよいよビンテージ製品に指定されてしまったiPhone Xですが、気になるのはやはり今後の修理状況でしょう。

iPhone Xは2018年9月に販売が終了していますが、Appleによると部品の在庫があれば修可能とのこと。ただし、新たに部品が供給されることはありません。もし、今でもiPhone Xを使っている人は、早めにAppleでの修理状況を確認したほうがいいでしょう。

ちなみに、Appleが販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品は「オブソリート製品」扱いとなりますが、24年7月10日時点ではiPhone 6s以前のモデルがオブソリート製品に指定されています。このオブソリート製品になると、ハードウェア修理サービスは提供されず、サービスプロバイダもオブソリート製品の部品の発注はできません(Macノートブックは最長10年まで延長される可能性あり)。

●Apple「保証期限の切れた Apple 製品の修理サービスを受ける」は→こちら

筆者の知り合いでも、まだiPhone Xを使っている人はいます。ビンテージ製品に追加されると純正バッテリーの供給はかなり心配になりますね(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はiPhone Xがビンテージ製品に追加されたというニュースを紹介しました。もし、今でもiPhone Xを利用しているなら、早めに純正バッテリーの交換について確認しておいたほうがいいでしょう。

※サムネイル画像(Image:Ground Picture / Shutterstock.com)

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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