みなさんが普段スマホでインターネットに接続するときは、何を使っているだろうか? 4G LTE? Wi-Fi? 無線LAN? SIMカード? もし、何がなんだか良く分からないという人は、まずは「無線LANルーター」について勉強してみよう。
有線LANを電波で無線化したのが無線LAN
みなさんは、普段スマホでネットに接続してWebサイトを見ているだろう。でも、どうやってネットに接続しているか、意識したことはあるだろうか?
まず、スマホにはSIMカードという電話番号などが記録されたICチップが内蔵されている。これは、4G LTEなどのデータ通信回線を使ってネットに接続しているが、一般的に使用できるデータ通信(パケット)量には制限がある。YouTubeやNETFLIXなどの動画サイトを見ていると、アッという間に上限を超えてしまうだろう。これに対し、自宅や会社などにある無線LANルーターにはデータ通信量に制限はない。つまり、動画サイトをどんなに観ても、スマホで契約しているデータ通信量が減ることはないのである。
それでは無線LANルーターとはいったい何であろうか? そもそもネット回線は有線LANケーブルで接続するものである。会社のパソコンには有線LANケーブルが接続されている場合が多いだろう。つまり、無線LANとは有線LANを電波で無線化したものなのである。
無線LAN(Wi-Fi)ルーターはインターネットに接続するための機器。有線LANケーブルでパソコンやテレビなどを接続することもできるし、Wi-Fiでスマホ、パソコン、ゲーム機などにも接続可能。インターネット上にはクラウド(サーバ)があり、ここにデータを保存することもできる。具体的には「Googleフォト」や「iCloud」などがクラウドである
筆者のスマホ(ASUS「ZenFone」)の場合、このようなマークで無線LAN(Wi-Fi)と、SIMカードによるデータ通信(4G LTE)の接続状況が確認できる(上写真)。画面を下にスライドさせて設定を表示し、アイコンをタップすることでオン&オフをコントロールできる(下写真)。なお、両方オンになっているときは、基本的にWi-Fiが優先接続される
Wi-Fi=無線LAN。スマホでも使える!
みなさんは「Wi-Fi(ワイファイ)」という言葉を聞いたことがあるだろうか? これは無線LAN規格の愛称で、ほぼ同じ意味だと考えてよい。スマホにも「Wi-Fi」で接続できる機能があるので、データ通信をオフにしてWi-Fiで接続すれば、その間はデータ通信量は減らないので、自宅や会社、カフェやホテルなど、Wi-Fiスポットのある場所では、積極的にWi-Fiに切り替えてほしい。
Wi-Fiには11g、11a、11n、11ac(Wi-Fi規格名はWi-Fi 4やWi-Fi 5と表記されることもある)など、複数の規格があるが、現在発売されている無線LANルーターならほとんどの規格に対応しているので、いずれかの規格でスマホにも接続できるはずだ。スマホのデータ通信量を節約する意味でも、できれば、一度スマホのWi-Fi設定を確認してみてほしい。
スマホの設定から「Wi-Fi」設定を開いてみよう。写真のようにWi-Fiがオンで「接続済み」と表示があればWi-Fiで接続されている(左写真)。もし、接続されていない場合は、Wi-FiルーターのSSID(電波名)を選択して、Wi-Fiルーター本体に記載されているパスワード(暗号キー)を入力して「接続」を押せばWi-Fiに接続できる(Androidの場合)
データ通信は設定から「モバイルネットワーク」設定を開く。「モバイルデータ」がオンになっていれば、SIMカードによるデータ通信が可能である(Androidの場合)