スマホの早い入力方法として知られている「フリック入力」。画面上のキーボードのキーをタップし、指を弾くようにスワイプすることで、素早く文字を入力するという特徴があります。
スマホの入力方法はこのほかにガラケーの入力方法でおなじみの「トグル入力」、キーボードに似た入力方法であるフルキー入力(QWERTY入力)などが知られているでしょう。一方、このほかの入力方法も年々出始めており、そのスピード感にも注目が集まっています。その代表格が「アルテローマ字入力」と「ターンフリック入力」です。
今回は、一説では「フリック入力より高速」とも言われる「アルテローマ字入力」と「ターンフリック入力」の魅力について解説します。
アルテローマ字入力とは
アルテローマ字入力は、従来のローマ字入力とフリック入力を組み合わせた入力方法。最大の特徴は、キーボード画面から指を離さずに一筆書きのように文字を入力できる点です。
たとえばトグル入力では「れ」を入力するには、ら・り・る・れと4回タップが必要です。トグル入力よりアルテローマ字入力は明らかに高速と言えるでしょう。そして「フリック入力より高速か」は、ローマ字入力が好きか否かによって大きく違うかもしれません。
たとえば筆者はフリック入力が「できないわけではないが、全く好きじゃない」のが本音です。「あ」を入力する際、上が「う」で左が「い」といった変換に違和感を感じるケースがあります。慣れの問題でしかないのですが、左が「い」であるのが何故なのかが感覚的につかめないのです。「e」が「え」、「あを四回押せばえ」のような必然性がないため、好きになれないと感じてしまいます。
その点、アルテローマ入力はローマ字入力の知識を直接的に活かしながら、指をスライドするだけでフリック入力に近しいスピード感で文章入力が可能。ローマ字入力好きにとってはとても親しみやすく、フリック入力が得意ではないシニアの方などにもぜひおすすめしたい入力方法です。
ターンフリック入力とは
一方で「フリック入力が得意」かつ「さらに素早く入力したい」ならば、おすすめなのがターンフリック入力です。
ターンフリック入力は、従来のフリック入力をさらに拡張した入力方法。この方法では、濁点や半濁点を入力する際に特定のキーを押す必要がなく、最大で3文字をワンアクションで入力することが可能です。
従来のフリック入力より、濁点の入力などが簡単になった上で「最大3文字打てる」ものだと思っていただければOKです。
「アルテローマ字入力」「ターンフリック入力」「フリック入力」はどれが最速?
「アルテローマ字入力」「ターンフリック入力」は習得までに時間がかかるものの、3つの入力方法の速度を比較すると、一般的にはアルテローマ字入力とターンフリック入力が従来のフリック入力よりも早いと言われています。
「ぴょんぴょん」と入力するのに必要な入力回数の比較
たとえば「アルテローマ字入力」と「フリック入力」はどちらが早いのか、具体的に見てみましょう。
たとえば「ぴょんぴょん」と入力する場合を考えてみましょう。一般的なフリック入力では10回入力にかかります。そしてアルテローマ字入力では「P→Y→O→N」と指を2回滑らせればいいだけなので、入力回数は2回です。圧倒的にアルテローマ字入力の方が速いです。
アルテローマ字入力は、ローマ字入力の知識を活かせるため、パソコンでのタイピングに慣れた人にとっては特に親しみやすいでしょう。一方、ターンフリック入力は、フリック入力の延長線上にあるため、スマートフォンでの入力に慣れた人が習得しやすいという特徴があります。
もっとも習得には時間がかかるため、はじめのうちはフリック入力の方がどうしても早い入力方法になるかもしれません。より早くスマホ入力したい場合、まずは入力方法の習得が必要となります。
※サムネイル画像(Image:Farknot Architect / Shutterstock.com)